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行動開始

スゥ!初始動です!

怒濤の勢いで頑張ります!

 女将さんと話してリビングで分かれた後、すぐにお風呂に浸かりパタパタと急ぎめに部屋に戻る。

 そして、早速部屋を改めて細かく見て回った。

 何に気を使い、どんな物が必要なのか。

 色んな事を見て学ぶ。

 自分のために、誰かのために。

 区切りが良いところでベッドに入ると、フカフカのベッドにほんのり甘い香りがしていた。

 あぁ、こーゆー所も気をつけ…ないと…ね…。

 次の日、起きると昼近くまで眠ってしまったのは仕方のないことだろう。


「おはよう、よく眠れたようだね。何か不便は無かったかい?」

「おはようございます。そうですね、強いて言うならベッドが気持ちよすぎて困りましたね」


 と私は苦笑した。

 それを聞いた女将さんは、また豪快に笑い始めたのだった。

 昼食を食べ、名残惜しいがまた来ることを約束し別れを告げ、私は歩き始めた。


 大先生により行きたい場所はすぐに決まっていた。

 それは、海に面して貿易が盛んに行われ他種族が多く集まり、冒険者ギルドも数多くある大国、ハナマラ帝国だ。

 人族の領地ではあるものの、他種族が貿易を行うにはこの国を経由しないと人族はもちろん、その他の種族への貿易も難しくなるらしい。

 それはひとえに、他種族より流通の機能が優れているとされているためだ。

 そのため他種族の出入りが最も多い国なのである。

 また、冒険者ギルドもそれに伴いクエストも多くなる。

 それを求めて冒険者も増える。

 ならば、宿も必要になるだろうという考えだ。

 しかし、ここからハナマラ帝国までに何日もかかるのは面倒くさかったので、創造魔法で


 転移:思い浮かべる場所に一瞬で移動できる


 というスキルを作り行きました。

 はい、ご想像の通りお伽話レベルなのでこのスキルも隠しましたよ。

 それが何か?

 それはともかく、こうして私は目的地、ハナラマ帝国に着いたのであった。


 ハナマラ帝国の海の辺りは人でごった返していた。

 真っ直ぐ歩くことが困難なくらいには。

 海の近くにどれくらい宿があるのか、確認するのと敵情視察のためだ。

 お客さんを呼び込むには、値段だったり設備だったり何か魅力がないと難しい。

 だから、見に行ったのだが…。

 結論から言って、酷い有様だった。高い割に整備が整っているとは言えず、料理も微妙、オーナーらしき人も店員も客を選んでいるのか、人族の美しい者(不細工)たちしか入れていない。

 そのせいで、お金の無い冒険者や、その他の他種族や、醜い者(イケメン)たちは近くの森での野宿が基本とされていたのだ。

 もし、運良くその者達が宿屋に受け入れられたとしても男性達は嫌悪の眼差しを向け、女性が見れば気絶する。

 そんな場所を居心地が良いと言える人はいないだろう。

 この国では、人族は他種族との共生・共存を謳っておきながら、その肝心の人族は寄り添おうともしていない。

 はっきり言って腐りきっていた。

 ならば、私がそんな人達に少しでも安らげる場所を与えてあげようではないか。

 再び燃え盛る闘志をさらに轟々と業火のごとく怒りをエネルギーに変え、私は森に向かった。


 かなりの広さがあり、日当たりの良い場所を見つけ周囲に隠蔽を発動させる。

 これで誰からも見えなくなった。

 それでもしっかりと周りに人が居ないかを確認して、大先生からしっかりイメージをしながら創造魔法で宿を建てた。

 外見は、森なので木を使い温かい隠れ家のようなかなり大きめの建物だ。

 中には、食堂とラウンジ、受けつけカウンター、1人部屋を6部屋と2人部屋を4部屋と4人部屋を2部屋、大人数が雑魚寝すれば20人は眠れる場所を1部屋に、各部屋にお風呂トイレ別となっているのだ!

 最大50人までは泊まれるようになっている。

 ちなみに私の部屋は宿の離れである。これに関しては、スキルと称号を部屋自体に付与させてもらった。

 こればかりは許して欲しいが、何はともあれこれでセキュリティは万全である。

 そして最後に看板を立てた。


 ***********************


 〈夢の宿〉


 値段は1人あたり

 1人部屋 銀貨5枚 お1人様のみの場合

 2人部屋 銀貨3枚 お2人様のみの場合

 4人部屋 銀貨2枚 3・4人様の場合

 大人数部屋 銀貨1枚 5~20人様の場合


 ~注意~

 料理は自分たちでする場合無料

 任せる場合は有料で銀貨1枚払っていただきます。

 ()()()()()()お気軽にお越しくださいませ。


 ***********************


 よしっ!これでお客さん来てくれるかな?

 こうして森の少し奥に新しく宿が出来たのだった。


 普通なら、他の宿の半額で整備も良く「どんな方でも」受け入れる宿が出来たなら、営業妨害だと悪意ある者から狙われるのだが称号【加護をうけし者】により、狙っている全ての者が運悪くケガをおったり、オーナーの不正が発覚したり、他の人から逆に狙われていて殺されたりしたため、結局、誰からも狙われることはなくなったのだか、そのことを本人は知るよしもない。

 本人は称号【神に愛されし者】の効果は理解していたためオフにしていたが、【加護をうけし者】は「運が良くなれば良いな」程度にしか思っていなかったため、オンにしていたのだった。


 スゥはただただ、お客さんの来訪を心から待ち望んで準備していくのであった。


呼んでいただきありがとうございます。

ちょっとチートも発動しちゃいました笑

そして、次回私の念願が叶うと思います。

よろしくお願いします!

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