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プロローグ2

名前を考えるのに一日使ってしまった。

車にはねられ地面に打ち付けられたと思ったら、

何もない部屋にいた。

いつの間にか白い椅子に座っており、

周りを見渡し、視線を元に戻すと

目の間に金髪のショートボブの少女が立っていた。

白い布のような服に大きな白い翼。

まさに絵に書いたような天使のコスプレ。

「神は、あなたの願いを叶えます」

頭に直接語り掛けるようなそんな感じがした。

「願い?」

「一番になりたいと願いましたよね」

ああ、そういえばさっきそんなことを思った。

でも、死んでから一番になったところで仕方がない。

現世で何かの一番にして銅像でも建ててくれるのだろうか。

「ただし、条件があります」

世の中、ギブアンドテイク。

それは死んだ後の世界も同じらしい。

ただ、死んでしまった俺に何ができる。

「生き返らせてくれるのか」

「はい」

なんの躊躇もなく頷いた。

そもそも確実に死んだって自覚もあまりない。

右手も左手も動く・・・。

あれ、何か反応が鈍い。

「あまり、動かないほうが良いですよ、なんせあなたこんな状態ですから」

どこから取り出したのか、大きな鏡が目の間に現れた。

「げっ」

思わず声がでた。

鏡に映った自分の姿。

あまりのスプラッターに具体的な表現は避けたい。

左右の手に違和感があるはずだ、どちらの手も曲がってはいけない方向に曲がり、左手なんかはトルネードしている。特に見たくもないのは頭、正直言って半分ない。辛うじで残っている眼球の動きが自分のものであることを教えてくれる。

発狂してもおかしくないが、妙に落ち着いている自分がいた。

「肉体は、使い物になりませんね。体に思い入れはありますか」

「ないです」

もう三十も後半だし、イケメンとはいいがたいし、最近腹出てきたし。

「落ち着いてますね。二回目ですか」

「いいえ」

今まで不運と思えることは多々あったが、命にかかわったのは今回が初めてだ。

「実感がなくて」

「それもそうですね。いきなり死んで、はい、次って感じですからね」

次ってどういうことだろうか。

「そうでした。死んだ体に長く魂をとめておくのは良くありません」

魂どうこは知らないが、俺もそう思う。なんせゾンビ映画のゾンビでももう少し原型をとどめていると思える状態なのだから。

「元の世界に戻れませんし拒否することもできません。ただあなたな願いは聞き届けられます」

少女の指が、半分なくなった額に触れた。

「それだけしか言えません」

額から溢れた光が全身を包み、体の感覚が薄れていく中。

最後に少しだけ聞こえた言葉。

「あ、条件い―――」

あ、じゃねぇ。思もわずツッコミを入れてしまったが、深く考える間もなく、意識も途絶えた。


次回は、少し和風な異世界にいきます。

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