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離れに戻り水を飲んで椅子に座る。
疲れた。
やっぱり体力つけなきゃ!
食事は持ってきてくれるって言ってたから、お湯を沸かして身体を拭こう。
お風呂に入りたいけど離れに風呂場はないから仕方ない。
あとは足をマッサージしないとね。
明日には筋肉痛になるだろうけど少しでも軽くしたいから。
その後はストレッチをして・・・
って身体がバキバキ。
うん。
ゆっくり少しずつほぐしていくしかないよね。
朝はラジオ体操から。
準備運動だけど結構いい運動になるんだよねぇ。
離れの周りをウォーキングして・・・
モナに見つからないように食事が届きバランスよく食べて運動しているからか身体も成長してるし体力もついてる。
たまにモナがきては罵りながら暴力を振るっていく。
怖い。
痛い。
やっぱり早く出て行こう!
そんな生活を繰り返し3カ月がたった。
そろそろ町に行ってもいいんじゃないかな?
町で売る物も用意できたし。
食事を持ってきてくれるロンに聞いたところ家を出て右にいけば市場があるそうだ。
他に詳しい情報はないんだよね。
ギルドがあればギルドで聞けば大丈夫!
だよね?
お金が手に入ったら、お肉や調味料を買って料理を作るんだ。
料理を作るのにもなれなきゃだし、作ってインベントリに入れておけばいつでも食べられる。
旅に出ても大丈夫なように少しずつ準備しとかなきゃね!
明日町に行ってみよう。
翌朝、ラジオ体操をして朝食を食べたら町へ
レッツラゴー!
裏門から出て右に行く。
だんだんと活気がある声や音が聞こえてきた。
うわぁ。
凄い。
お店もだけど人がいっぱい・・・
何があるのか見たいけど人がいっぱいでなかなかみれない。
その上こんなたくさんの人の中にいたことがないから人混みに酔ったようで気分が悪くなった。
ううぅっ。
ダメだ。
ちょっと休憩。
吐きそう・・・
ちょっと端っこに寄って休憩しようと思ったら
近くにある路地から声が聞こえてきた。
そぉっと覗いてみると
1人の男の人を3人の男の人が囲んで何か言っている。
「お前のその目は化け物の目だ!この町から出て行け!」
「気味が悪りぃんだよ。その目。災厄を呼ぶ目だ!」
「その目抉ってやるよ!」
目?
うっ、気持ち悪い。
吐いていいかな?
吐くなら路地じゃないとと思いフラフラと路地に入っていき
「気持ちわる・・・吐きそ・・・うええぇ。」
吐いちゃった。
囲んでいる3人の方に思いっきり。
「なんだよ?このガキ。ああん?」
「うわっ⁈ガキが 何吐いてんだよっ!汚ねぇなぁ。」
「チッ!行こうぜ。次はその目抉り取ってやるからな!」
オエオエと吐いてる間に三下のセリフを言ってどっか行ったようだ。
ふぅ〜。
あー吐いたら楽になった。
口の中を濯ぎたい。
アイテムバッグから水袋をだして口を濯いだ。
「おい。大丈夫か?」
ん?
あー囲まれてたお兄さん。
まだいたんだ。
「大丈夫です。吐いたら楽になったので。」
濃い青の髪に緑の目。
でも片目は前髪で隠れてる。
整った顔立ちだからモテるんじゃない?
って私は平凡顔だから偉そうに言えないけどね。
まっ、普通が1番だよね。
ニコニコ。