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私にできること  作者: 常盤周
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ウィルさんと歩きながら見つけた果実など取っていく。

薬草とかもあるかも知れないけど知識がないから見た目だけじゃわからない。眼鏡をかけて見ればいいんだろうけど、いきなり眼鏡をかけたらウィルさんがビックリすると思う。眼鏡で鑑定できるとか何も言ってないし・・・

いつ言ったらいいんだろう。

悶々と考えながら適当に葉っぱを摘んでマジックバッグに入れていく。宿で1人になった時にでも鑑定しよう。

ウィルさんが


「さっきから草を採ってるようだが、何かわかって採ってるのか?」

「えっ⁈ボーッとしてたから何も考えてなくて・・・」

「疲れたのか?さっき少し寝たとはいえ朝早かったから体調を崩したのかもな。無理せず今日は野営にしよう。」

「でも早く隣街に行かないと。ないと思うけど万が一探されてたら・・・怖くて。」


声が小さくなり俯くとウィルさんが


「大丈夫だよ。探していても俺が一緒にいる事を知らないからな。クレア1人だと思って探しているんじゃないかな?それに子供だからまだ街にいると思って街中を探してる可能性の方が高いだろう。」


そっか。そうだよね。家から出た事もない、何も教育されてない娘だから家を出ても行くあてもなく街をうろついていると思うよね。でも、モナは私が居なくなって喜んでそうだけどね。


「じゃあもう少し歩きながら野営する場所を探そう?

どういうところがいいの?」


開けた場所で横になるなら石がないところで・・・と聞きながら歩く。

中々に難しい。

開けた場所が見つからない。街道から外れればあるのかなぁ。でも外れるとウィルさんとはぐれた時困るんだよね。やっぱり隣街まで行く方がいいんじゃないかなぁ。


「見つからないねウィルさん。やっぱり隣街まで行った方がいいんじゃない?」

「もう少し先にあるから心配しなくていい。」


そうなの?

ウィルさんがそう言うなら。

テクテクテク・・・

20分ほど歩いたと思うけどまだつかない。

少し先ってどのくらいなの?

それから30分ほど歩いてやっと着いたよ。

ウィルさんの少しがわからない。

まだ陽があるけど明るいうちにテントを張る。

ガラクタ部屋から持ってきたやつだ。

ご飯の用意もしなきゃだね。


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