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アキヒトバトルアドベンジャーズ  作者: モフきのこ
第1章 『出会いと別れの一年間』
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EX.7 「無限ループ」

「それにしてもユウスケお前が能力使ったほうが良かったんじゃないか?」

「まぁいいじゃん、リーダー命令だし。それに俺の能力じゃ『空核裂き』が上手く出来なかったんじゃないか?なぁアキヒト」


 やっべ、特に考えてなかった、最近ユウスケの能力見てないから都合を忘れていた。


「まっ······まぁそうだな‼うんうん『気圧ドーム』の方が解除するための合間が短いしな‼」

「本心は」

「忘れておりましたすいませんでした‼」

「そんなバカみたいな会話してないでさっさと行こうよ」


 確かここは『虹の試練』青――――――つまり日本で見れる虹の色は七色だから、あと6つあるということだろう。まだまだ先は長い。


「さっさと進んでくれないかなぁ」


 俺のボヤキ声は前を進む皆には届かなかった


 @@@@@


『虹の試練

 第二の間 黄 電撃倉庫

 動く物に電撃を与えるため動かないような方法を探せば良い』


「相変わらずヒントっぽい物はくれるけど、意味が分からないなぁ」


「ん······つまり電撃くらいなら結構私は大丈夫かも」

「まぁ俺もだな」


 その会話に参加出来なかったのは電撃の耐性を持っていない、山本とユウスケ、山本は論外としてユウスケはむしろ『水』の属性に近いので弱点に等しい、まぁ能力を使用した際なので今は絶対に使えないだろう。


「なぁアキヒトどうしたらいいんだ」

 そんな疑問をぶつける山本に俺は最大級の笑顔をして


「何言ってんだ山本、肉壁のお前だったらこんなもの大丈夫だろ?」


「ちょっと待て、押そうとするな!やめろ···やめ···やめて、お願いだから‼」


 ジリジリと行動危険ゾーンに押し寄られる山本は必死の抵抗をみせるが、鬼(俺)により押し飛ばされ「うわぁぁぁあ!」という音と共に四方六方から電撃が襲いかかり山本を焼く、っていうかこんな描写あり得るんだなぁ。


 俺は流石に悪いと思って山本の心臓マッサージをしようかと思ったら。どんな鍛え方をしているのかは分からないが心臓が動いていた。


 こいつ、魔物よりもバケモノだなぁ


 ちなみに俺も食らってはいるが能力「ゴム」によって、電撃はただの衝撃になる、それでも食らい続けると億劫になりそうなので奥にあるドアへと山本を連れて行く


 ところでユウスケとアスナはアスナが取り出した絶縁体防護服を着ている。しかもかなりのSFな形をしているので絵面はかなりヤバイ、この状態でなら俺はフォースを使えるかもしれない、いやそれに似たもの使えるけど。


 そして『第二の間』をクリアした、一人黒焦げだけど·········


 @@@@@


「なぁ今、何回目だ?」

「ざっと、三十二回目だな」


 丸焦げ状態から復活した山本が俺の質問に応えてくれた。復活する時間ならいくらでもある、何故なら三十二回分のループ時間があったからだ。


『虹の試練 

第三の間 藍 ループ空間

 正しい道を見つけだし、次の進路を進みなさい。目に見えるのが正しいとは言いません』


 かれこれ、俺達は三十二回のループ―――――つまりハズレを引いている、一回一回変わるのなら仕方の無い話だが、たった6つの道なので6分の一それを引かないというのはかなりキツイ、実際体力の少ないアスナは俺が背負って、ユウスケは二十を超えた辺りからずっと黙っている。わりかし体力のある俺と体力のありまくる山本が歩きながら井戸端会議を続けている。


「それにしても······キツイな···流石にバテてきたぞ…」


「同じ所を進むにしても途中からアスナさんを背負ってるからな」


 山本はなぜかアスナを『アスナさん』と呼んでいる、なんでか気にはなったのだが、聞いた時のアスナの笑顔が怖かったので聞けなかった。


「なぁ『真実の目(トゥルーアイ)』を使えないのか?」

「流石に使いすぎたら、目がキツくなるからなこれからも文字を読まなくちゃ行けないから、無駄使いは流石にな······」

「いや、無駄使いじゃないだろ···」


 俺達は右から二つ目の道を選ぶ


 @@@@@


 はいワープ、はいリスタート、ワロタワロタ



「もう嫌だ‼奥の手使おう奥の手‼」

「奥の手?何だそりゃ?」

「まぁちょっと入り口に立てよ」

「ん···」


 そう言われ、従う山本とそれに付きそうユウスケ


「おい······アスナも···」


「············すぅ······」


 こいつ寝てやがる⁉


「ちょっ!アスナ起きてくれ」


 うにゃ…、という声と共にアスナが半覚醒で目覚める


「···ん、おはようございますぅ······」

 また寝た⁉


「ちょっ⁉起きてくれアスナ!頼むから‼」


「······なぁ、アスナさんってあいつが絡むと子供っぽくなるよな······」

「ん······まぁそうだな······」

 ガヤがそうぼやいているうちにようやくアスナが目覚め(途中で自分の状態に気づき真っ赤になっていたが)山本やユウスケの様に6つある入り口の一つの前に立つ。右から3つの入り口に並んでいる三人。


 ――――――二回分か······ならいけそうだ


 俺は三人を一人ずつ見るように最初はアスナの方に目を向け


 紅く目を光らせた






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