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アキヒトバトルアドベンジャーズ  作者: モフきのこ
第1章 『出会いと別れの一年間』
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EX.6 「激流の試練」

「登るのか······」


 道が続く所は坂だった。

 しかし、おかしい、俺達が入っていったのは丘にひっそりと会った洞窟、普通なら降りるのが基本だろう。


 普通が効かない世界か―――――――――


 そして、彼らは前へと歩き出す。


 @@@@@


 広い部屋に着くまで数分、彼は一言も喋らなかった。仲が悪い訳ではない、少しの物音も聞き逃したらいけないからだ。


 あくまで、アキヒトの為に創られた洞窟――――そうアスナは推測している。だからこそ、部外者である三人はより一層自らの命に関しては張り詰める様にしている。


「ここは、何処なんだ?」


 沈黙を破ったのはアキヒトであった。

 ここは、円柱状に開けられた広場、そのど真ん中には一本のロープが吊られている。


「ん······なぞなぞか···?」

「それにしても、おかしいだろこんな所に一本のロープって」

「おい、見てみろよ二人共、あそこに何か書いてあるぞ」


 そこには、入り口にもあった文字があった。

 しかし、文字の配列も量も違う、それに数字の様なものだってある。俺は『真実の目』を使用し見る。


『虹の試練

 第一の間 青 激流の波

 ロープにかかる者だけを救い取り他の者はその波に飲まれるだけである』


「飲まれるだけであるって、ようはあのロープを誰かが持つと、持った奴だけ助かるって事か」


「じゃアスナだな」「アスナさっさといけ」「アスナさんどうぞ」


 満場一致、アスナさんご指名ですよ

「いやいや!流石に罠かもしれないじゃん!こんなの持てないよ!」


「それでもな掴んだほうがいいかもじゃん」


「確かにな、最初のあの入り口は知らない者が突っ込むと殺す様なもんだろ、今ここにいる俺達は一応読めるような者もいるってことだし、それにアキヒト単体で行くことだってあるだろ。」


 ようは、こんな姑息な罠は無いって言いたいのだろう。


「はいはい分かりましたよ、掴めばいいんでしょ、掴めば······でも―――――――――」


「死なないでよ」


「分かってる」


 アキヒトがそう言い切ると同時にアスナは掴むすると、地鳴りが鳴り、龍の雄叫びの様な音になる


 津波だ


 この室内では、おそらく一瞬で俺達の居場所がなくなる。そして、俺の予想ではアスナは――――


「えっ、きゃぁぁぁぁぁぁぁああああ」


 やはり、予想通りアスナは掴んだロープに引っ張られ、天井近くまで引き寄せられる。アスナの足下には、四角形の穴が6つ程空いている。おそらくだが、そこに水が入って数分すれば収まるのだろう。


 まぁ、俺達にとっては関係ないけど


「山本っ!!俺達の周りに『気圧ドーム』を頼む‼」


「了解‼」

 そう山本が応じると共にブゥウンと音が鳴り俺達の周りに空気の円が生まれる。


『圧力』の技の一つ『気圧ドーム』――――それは空気中の圧を弄ってある『空間の裂け目』を作り出す事で生まれる空間、もちろんその場しのぎの技なので酸素が持たない、そこで俺は『炎』と『光』を回収して、妖精ではなく『空気』を発動した。俺の能力『パーフェクト』は妖精達を出す以外にも、その妖精達と合体することによってその能力を扱える事が出来るようになる能力だ。そして、能力は無限にあり、その全てを使うことが出来る。しかし、一回に1能力しか使えないのが欠点なのでその場合能力を一つ使い、使えない能力を妖精達に任せて戦うというスタイルをとった。俺が『空気』を発動したのはもちろん酸素を作り出すため能力は光合成とは違い二酸化炭素を酸素に変えるのではなく、体内のエネルギーを酸素を放出している。


 これはたったの時間稼ぎユウスケが早く見つけてくれれば。


「おい、アキヒト‼水の流れが分かったぞ‼」


「それはどこだ」

 俺は背中から剣を引き抜き構える

「真正面のお前からみたら右斜め下だ」


「了解、山本俺が合図したら『気圧ドーム』を解除してくれ。1······2······今!」


 すると『気圧ドーム』が解除され、何トンもの水が俺達に襲いかかる。しかし俺が見ているのはただ一点外せば死ぬ、それなら大丈夫だ経験済み。水は瞬きのスピードでこの空間を埋め尽くすだろう――――――――――だが、俺は剣を振りかぶった光の速さで


『空核裂き』


 俺のたった7つほどしか無い奥義の一つ他にも同一技として『地殻剥き』が存在するがこの技はこの場面では使えない、そして『空核裂き』を使用したのはこの技の固有の体勢をとっているからだ。


 ――――――――空飛ぶ斬撃


 その斬撃は『気圧ドーム』を飛ばし波をも切り裂き、ただ一点を狙っていく。宝玉へと


 バキンッという音と共に水が止んだそこには一つの宝玉があった。


「当たりっ」


「お疲れ様」

「おう」

 俺は山本と拳を合わせる。


 まだまだ、この調子ならいけそうだ


 @―――@


 そこには少女がいたそこにはモニターがあった、そのモニターにはある少年の顔が映し出されてあった。アキヒトだ少女はそれをまじましと見つめ笑顔になる。


「やっと来てくれたんだねアキヒト!」


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