EX.18 「夕日の屋上にて」
「ん···ぐぁぁあ···ねむぅ···」
現在、昼の12時。
昼ごはんを急いで食べて今は学校の屋上にいる。
屋上の開いていない学校の方が多いがここは珍しいらしくフェンスを付けた状態で学校側自体が開放してくれている。
実を言うならば、この学校には飛び降り自殺未遂の生徒がいたらしいが、校長先生の鶴の一言で未だに空いている。
俺は結構ここを気に入っている。
上を向くと広大な空を見ることが出来、手を伸ばせば届くのじゃないかと思いがするが、実際には届かない――――そんなジレンマを感じる時がたまにある。
俺はそんな人生なのかもな···
実際に失った命もある。届かなかった命だってあった。傷付くだけ傷ついて、助けられなかった事は本当に辛かったし、その度に自分を戒めた。
こうやって生きていって、成長していく。そうすれば、必ず自分の進む道が開かれる。
それは、自分自身ができることでは無く、自分が繋いだ記憶の中からそっと道が現れる。
そんな事をしながら、俺の人生は――――
おっと、本題を忘れていた。
俺は、掴んでいたフェンスから手を離し寝転がる。
最近寝不足なのだ
レインボーがここに来てからと言うもの、何か最近、能力酔いが多いのだ。
早く慣れないと、と思いながら俺は少し考える。
レインボーは今までの能力よりもエネルギーの消費量が多いのだ。だからこそ、レインボーは他の妖精達とは違い食事と睡眠をする。排泄をしないらしいのだが、そこは信憑性の低い話だ。
それはそうと眠いから、さっさと寝よう。よく寝れないのだ、よく吐き気が来るから寝れなかったのだ。
アスナにもうちょっと日焼けした方が良いよ、と言われたのでちょうど良かった。
意識がすぅっと消えていくその瞬間――――
ドォォォォオオオオン!!!と大きな音と爆風がここに来た。
「?、え⁉」
「おいなにやってんだ‼···アキヒト···?」
「よっ···よう」
二人は阿呆受けていた。
何故なら、ロケットが突き刺さっていた―――いや、ぎりぎりで立っていたのだ。
いやそれよりも、ロケットのあの直撃にも傷つかない校舎の方が驚きなのだが。
すると、ロケットの入り口らしき所から、ぷしゅうと音と共にドアが開きそこから――――
男の子が現れた。
「「はぁ?」」
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放課後
俺は、そこのコンビニで買ってきた(もちろん許可は貰った)食べ物を持ちながら屋上へ上がっていった。
「お〜い、持ってきたぞヨーグルト」
「何でヨーグルト何だ?」
「いいだろ別にそれ位」
俺は、ヨーグルトの蓋を捲りながらある方向を向く――――そこにはすまき状態の先程の男の子がいた。
「む〜〜〜〜!!む〜〜〜〜〜!!!」
「仕方ないだろ、こんなところで暴れられたら困んのはこっちなんだから」
「む〜むむむむむむむむむ〜〜!」
「はぁ?暴れないから放せだって?お前、そういう奴ほど暴走したときヤバイって知らなかったのか?」
「むむむ?」
「マジでマジで」
「お前ら何で会話成立してるんだ⁉」
「これは、経験の差って奴だな。俺はモフが『モフ』としか言えなかった時期から聞いてんだぞ!」
「···そうか···まあいい、アキヒトこいつを解放してやれ」
「へいへい分かりましたよっと‼」
俺はロープでお代官様ごっこ―――もとい、人を駒扱い状態で解放する。
「う······え···気持ち悪い」
「吐くなよ、吐くんだったらそこの髪の長い男にしろ」
「何で俺なんだよ―――って、お前も髪長いじゃねぇか‼」
「へ〜言ったもん勝ちだ―――ん?どうした?」
男の子が膝を付いていた。泣きそうな顔で。
「ずいぶん、身勝手だと思うのです―――だけど‼助けてください‼僕たちの星が···あの男に···『傀儡の王』全て支配される前に‼」
「何言ってんだ···お前···?」
「それに『傀儡の王』···?」
夕日指す時間、帰りを急かす様にチャイムが鳴り響く中。
俺達に依頼が訪れた。
星を救って欲しいという、前代未聞のスケールの依頼が。




