EX.17 「ひと物語の終わり」
昔、神という存在が最も崇められていた時代があった。
その時は最も困窮な時代と言われ、人々にとっては心の支えとなっていた。
ある日、その姿を見た神はこの世界に降り立ちこの地球に新たな力を授けた。
一人の神は『未来予言』一人の神は『破壊』一人の神は『豊作技術』を人々に授けた。
この三神は当時人々によって大いに喜ばれた。
しかし、その状態を見兼ねていた大神ゼウスは『豊穣神』ファクトリアス·アリシアを天界に戻し、『破壊神』ゼクト·ビギナンスをある一つの能力に封じ込み、そして最後に『予言神』クロウ·トリビアを一人の人間の身体の中に入れ込んだ。その後、人間の知識で世界は創られていくのだが、それでもこの三人の神は今でも祀られている。
そして、今、豊穣神はたった十二人しかいない『最上位の神』に君臨し、破壊神の入っている能力は『最上級神器』を持った人間に更に封印され、予言神はある少年の『眼』の一部なっている。
今、現在神たちはこの世界に君臨している。その度に人類がまだ見ぬ物を持ちながら――――
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「ほら、ご飯と目玉焼きだ―――目玉焼きは白身の所で本当に良いのか?」
「はい!ありがとうございます‼」
ここは、宮田家食宅相変わらず神速のスピードで朝ごはんをかきこみ出勤していった母親と、アメリカにいて元々いない父親以外の皆が揃っている。この前と違うのはある妖精がいると言うところか。
「感謝ならモフにも言っておけよレインボー。お前の茶碗や箸とか作ってくれたんだからな」
「ありがとうございますモフさん!!」
「いえいえこちらこそありがとうございますよ」
そう言い談話を続ける人外生物達と俺とハルト―――だが一人、先程から口を閉ざしていた者がいた。
「ちょっと···だれーーーーーー‼」
突然叫び出す鈴音に4名程が驚く。
「なっ···何だよスズ、突然叫び出して?」
「突然も何もあたしこの子知らないのに、なんか馴染んでるの!!!?」
「ん?···ああそうかお前昨日まで合宿だったからなこいつのこと知らないのか」
レインボーがこの家に来たのは2日前、その時は母親である圭子とハルトとモフの三人は彼女の事を知っている。大いに彼女は迎えられた(主に母親が)のだったのだが、その場に鈴音がいなかったのを忘れていた。
「悪いなスズ、説明するのが遅れて。こいつの名前はレインボー、俺の新しい妖精だ」
すると、モフが作った妖精サイズの机から立ち上がり、ドレスのスカートをちょこんと上げ優雅に挨拶をする。
「はじめまして···え〜と······」
「鈴音」
「はじめまして鈴音さんレインボーです。これからよろしくお願いします」
「えっ···あっはいはじめまして鈴音ですよろしくお願いします···」
突然のことなのか多少驚く鈴音は、おどおどと挨拶する。
「まあ、スズこいつの事をよろしくな」
「え···あ···うん!」
ちょっと疑問の残る顔をしていたが、元気に挨拶してくれたのでいいとしよう。
目の前のご飯を全て食べ終わり、俺は両手を合わせて、ごちそうさまでした、といい、椅子から立ち上がる。
「そろそろ、出発するか···スズ急げよ〜?」
「へ?あっうん分かった‼」
スズはテキパキと食べ終わっている間俺は皿を洗い、モフは色々片付ける――――そして、ゴミは。
「パク〜〜」
「おっ、現れたなパックン!これよろしく!」
「パク〜〜♡」
俺は生ゴミをパックンに渡し、パックンはそれを袋ごと食べる。
パックンは母親である圭子に手懐けられた元魔獣である。この生き物はかつて地球の大陸の八分の一の森林を根こそぎ食い尽くしながら闊歩した。最上危険生物と言われた程だった。
当時、駆除されたのだが、弱りきった魔獣を当時18歳の圭子が見つけ出し、エネルギー消費を少なくするためにサイズを小さくし、今の姿になる。石や木などをいくらでも食べている様子からパックンと名付けられた。
ちなみに、パックンのオリジナルのサイズは富士山の大きさを軽く超え今ほどとは想像できない程恐ろしい姿をしていたらしいが、今は丸い二頭身に顔にはギザギザの口をしている、結構可愛い姿だ。ちなみに可愛いのは母親の趣味でモフが現れた時、30分程抱き締められていた。
今、我々はパックンを焼却炉扱いをしていて、その度に母親が口を膨らせたものだ。
パックンは生ゴミを片付けると満足したのか、庭の定位置に戻り、ゴロンと転がる。
するとスズが――――
「お兄ちゃあ〜〜ん終わったよ〜」
「ん、了解」
そして、学校の場所は違うのだが行き道は途中までは同じなので、二人は共に進んでゆく。
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放課後、今度の隣にはアスナがいる。
帰り道の殆どは反対方向なのだが、電車までは同じなので、会話出来る時間はある。
「それで、どうだったのアキトくん?」
「ああ···調べたんだが、おかしな結果が出てな···」
俺は昨日、様々な能力を使ってレインボーの解析をした―――――しかし、
「『解析不能』だったてさ、こんなこと今まで無かったよ」
「ということは、未知の存在ってこと?」
「まあ、そうなるな。でも、もしかしたら俺のこの回復能力とかと同じの『オリジナルアビリティ』なのかもな」
「へ〜そ〜なのか〜、ち〜な〜み〜に〜アキトくんはレインボーちゃんと一体何してたのかなぁ〜」
「え!?いや、特に何も···」
「昨日は一緒にお風呂に入りましたよ‼」
「アキトくん‼羨ましい‼」
「いや違うんだこれには理由があって!···うん?今なんて言った」
「何も言ってないよ」
「そっ···そうか」
「アキヒトの筋肉凄かった‼」
「もう止めようかこの話‼」
俺の叫びにより、ようやく会話が途切れる。
「アキトくんまた明日」
「おう‼アスナもまた明日」
手を振って別れる二人――――そして、その場所には二人の姿は無くなる。
そして、その場所の遥か上空。ある物体が地球に接近していた。
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『absolutely0006緊急着陸を行います。地球時間18時間後』
「ここに···来たら···助けてくれる私達の星を······‼」




