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プロローグ

本日俺の命は失われた。学校帰りの通学路で不運にも大型トラックに跳ねられて死亡した。遺書どころか死んだことにさえ気づけない余りにも

不幸で一瞬すぎる出来事であった。享年13歳。


 意識を取り戻し目が覚めるとそこは一つの真っ白な空間だった。


 あれ、俺トラックに跳ねられて死んだはず。それ以降は全く思い出せない。


 というか死因は思い出せるのに自分の名前が思い出せないんだが。


 「ここどこだよ?」

 

 勿論誰も答えてはくれない。


 周囲には誰一人おらず、それどころか何もない真っ白な空間が無限に広がっている。


 気づいたことといえば無駄に寒いこと。羽織るものがもう一枚欲しいところだ。


 もしかしてこれが噂の死後の世界ってやつか。天使も悪魔もいませんが。


 仕方ない歩いてみるか。無限とも言えるこの真っ白な空間をひたすら歩いて行く。


 十分後無駄だと気づきその場に座り込んだ。


 「まじで俺一体何をすればいいの?」


 その呟きと同時にポケットに入っていた携帯電話の着信が鳴る。


 うぉっ!?


 (そういえば下校途中だったから制服だったのか)


 トラックに激突されてよく携帯が無事だったものだ。


 着信画面は見慣れない電話番号だ。


 普段なら絶対面倒くさく出ないが今は誰かの声が聞きたくて堪らなかった。


 この際いたずら電話でもいい誰かと会話がしたい。


 「もしもしどちら様ですか?」

 

 自分の名前が分からないので名乗ることができず無難な受け答えとなってしまった。


 「ようこそ死者の空間へ」

 「は!?」


 死者の空間? 何言ってんだこいつ。


 いたずら電話でもいいと言ったが流石に中二病すぎるだろ。


 「ですから死者の空間に現在貴方は存在するんですよ。運がいいですよ死者の中から選ばれた人間なのですから」

 「ここが死者の空間ってことは俺は死んだのか?」

 「はい、貴方は今日の午後四時頃運悪くトラックの事故に巻き込まれ死んでしまいました」

 「まじですか」

 「まじです」


 うわあまじで死んだのか俺。いやでも意識はあるぞ。


 そういえばさっき選ばれたって言ってたよな、どういう意味だろうか?


 「死者の中から選ばれたって言ってたけどそれの詳しい解説を求む?」

 「言葉通りの意味ですよ。貴方は死者の中から運良く選ばれました。それでこれからいくつかのアンケートに答えていただきます」

 「アンケート?」

 「はい、もう現世には戻れませんので新たな生を歩んでいただくための方針決めですね」

 「つまり生き返ることは不可能だと」

 「ご理解頂けて嬉しい限りです。ではアンケート画面を貴方のスマートフォンに送りますのでその画面に従って答えてください。アンケートが終わり次第こちらからまた連絡いたしますので。

では御武運を」

 「御武運ってアンケート一つで大袈裟だな」


 俺の所持しているスマートフォンにアンケート画面が映し出される。


 ポイントサイトのアンケートみたいな軽い感じだな。御武運の言葉が引っかかるが暇だしアンケートに答えるとしよう。


 アンケート 第一問


 貴方が生まれ変わるなら


 1、異世界


 2、現世


 これは何のアンケートだ? 


 しかし1の異世界一択だろう。現世は嫌なことのほうが多すぎたからな。


 アンケート 第二問


 性別は


 男性

 

 女性


 このアンケート侮れない。


 一瞬女性を選択するところであったが異性になるのに少なからず抵抗があったので男性を選択しよう。


 お疲れ様でした。


 以上でアンケートは終了となります。


 「え!? これだけ短っ」

 

 スマートフォンのアンケート画面が消えて普段のアニメ画像の待受画面に戻る。


 「そうそう言い忘れておりましたが、転生するにあたって生前の記憶及びステータスは一切受け継がれておりませんのでご了承を」

 

 天の声が会話を終えると俺の意識は失われた。



頑張って投稿していきますので宜しくお願いします。

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