幽霊・・・・・見えました。
気分転換に書いてみました、よかったら評価くらさい。
7月15日土曜 夏休みまでもう少しだなと思いながら俺は都心から少し離れたアパートに一人で居る、なぜ親も無く一人で家に居るかと言うと、高校に入る時ただ親から離れて一人でいたいなと思い一人暮らしを始めただけだ。
今考えてみると俺はバカな事をしたなと思う、何故なら親がいれば家に帰ったとき勝手に飯が出てくるからだ、それに風呂も自分で沸かさなければならないし、洗濯物も一人で洗って干して畳んでしまうという作業の繰り返しだこの上なくめんどくさい。だからなのだろうか家に一人で居ると母親のありがたみがわかる。
ただ・・・俺はこのアパートに引っ越してから一人でいる気がしない誰かに見られてる気がする。しかし俺にはその心当たりがあった、このアパートに引っ越す前に両親と物件探し中にアパートのこの部屋に入った時の事、母が突然
「ここはダメ」
と言い出した。俺は母に
「何で?」
と聞き返した。すると母は俺に
「感じるのよ」
と言った。その言葉を聞き父は
「母さん、もしかしているのかい?」
動揺しながら聞いた。そして母は
「そうなんです、いる気がします」
と怯え震えながら答えた。
俺は知っている母はこの世のものではないものを見たり聞いたりできるのだと、世に言う幽霊が見えるのだ。
あれ?何か中二っぽい?まぁいいや、そんな母が感じるということは本当にいるのだろう。だが俺はその時はさっさと決めて終わらし帰りたかった俺は
「もういいよそんなの、ここでいいよ」
とメンドくせーと思いながら言った、すると母は
「ダメよ、物凄く危険な感じがするのよ」
母は住んではダメと俺の目を見て強く言った、でもその時俺は本当に疲れていたのでもういいからと言った。それに俺は幽霊など見た事も無いしましてや幽霊の存在も感じた事もない、だから俺は気にせずここでいいと言い2時間以上にも及ぶ説得で両親を無理やり納得させたのだ。そんな経緯があったから、今部屋に一人でいる気がしなくても別に問題はない、どーせ見えないのだからそして俺は一日また誰かに見られながら過ごした。
「ん?もう深夜1時か、ちょっと早いがもう寝るか」
少し小言を言うと、俺はそのままベットに入り目を瞑った10分ぐらい時間が過ぎた。しかし何故かその日は寝つけなくて、また目を開けて部屋を見渡したが特に異常は無かった。
「ん~何も無いよな~、ん?」
だが少し気になるものがあった、それはクローゼットの扉が少し開いていた事だったフツーはどうでもいい事なのだろうが俺は気になってしょうがないたちだったから、クローゼットの前まで近づいていき開いているクローゼットの扉に手を掛け閉めようとした。その時、少し開いている誰もいるはずのないクローゼットの中から急に手が伸びてきて俺の手を掴み、そして隙間からゆっくりと髪の毛が動いている所が見えそのまま、まっ黒い髪の中からほんの少しだけ目が見え
「こォ こ かァ らァァ で て い けェ」
と少し枯れた声をした女がクローゼットの中から、こちらをじっとにらみながら言った。
おわり、次上げるのは不明・・・・・暫しまたれお
他の作品も見てみてくらさい。