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力の使い方  作者: やす
三年の春
85/474

#84~力の行く末~

動きの描写に自分の執筆能力の限界を感じました…

所々おかしいと思いますが、生暖かい目で見て頂けると助かります。

ちょいちょい改稿していくかもしれません…

少し修正しました。殆ど変わりません。

秋穂と佐奈田、それぞれの手に持つ、土の剣(ソイルソード)火の剣(ファイアソード)をぶつけ、『キィイン!』と打ち鳴らすと、白刃の刀剣を煌めかせて試合が行われる。

真剣での立ち合いなので互いに目の色は本気だ。


そろそろ暖かくなり始めた剣道場は畳張りである程度は大きい。

10人程が横に並べば部屋が分断されてしまうほどである。縦に並べば20人は立てる直方体の部屋だ。

その中心に畳の色を変えて正方形に試合場が一つある。

入り口から見て、試合場の手前に清田校長ら大人三人とこれまでの実績である、トロフィー等の各種雑多類、

試合場の奥、窓のある部屋の端には29人の清敬校生剣道部、部員らが学年ごとに整列し、座って試合場に視線を送っている。

部員の手や顔に、擦り傷や打撲痕が見られた。


佐奈田と秋穂は互いに一進一退を繰り返し、手に汗握る様な(・・)場面である。

『フッ!』と息を整えた秋穂は足を踏み込み、面打ちの要領で土の剣を縦振りする。動きは早く、白銀は佐奈田の頭部を狙う。

『うっ…』と漏らす佐奈田はギリギリのタイミングで火の剣を横に構え、秋穂を止める。

剣がかち合うと、佐奈田の力んだ体は一瞬だけ硬直し、胴体を疎かにしてスキを作ってしまう。

それに焦った佐奈田は体を引いてこれを仕切り直した。

佐奈田を始め、剣道場に居る面子は息を飲んで見守っている


再度秋穂は足を踏み込み、土の剣を振るう。動きは先ほどと違い、神速で白銀を誰も目で追えない。

『っ!』っと驚く佐奈田はそれに自分の得物、火の剣を軽く当てて横にずらす。

と、手首をひねり、返す刀で横を通る土の剣の腹を弾き、秋穂の身体を数瞬死に体にさせる。


『…ん、』と密かに頷いて見せる秋穂は自分の土の剣に持って行かれる様にして(・・・・)剣に重心をずらし、『っ…』っと体制を斜め前に崩して見せた(・・・)

佐奈田は、隙の出来た秋穂、では無く、横に弾いた土の剣に追い打ちをかける。

佐奈田は目の前に力を失って秋穂が持つ、土の剣へ『やぁ!!』と掛け声とともに火の剣を振り下ろす。

…と、秋穂の持つ土の剣は『キィィィイイインン!』と一際大きい音を響かせ、土の剣(ソイルソード)の刀身を砕き、それを畳の上に『ポトン』と落とす。折れた刀身は溶ける様に固さを失って土に返っていく。

砕かれた土の剣(ソイルソード)の柄を持つ秋穂は『参った!』と一際大声で宣言すると、剣道場に居る者皆に聞こえる声を出す、

「お見事!久仁子ちゃん!いや、佐奈田部長こと烈火の騎女。私から渡せる物はもう他に無い。」

静寂を切り裂くように、佐奈田を褒める秋穂の声が剣道場に響いた。


『わぁー!』『すげぇ!』『マジで!?』『はらはらした!』『秋穂先輩鬼かっけぇ!!』『抱いて!鬼女様!先輩!!』

剣道部部員は負けた秋穂に賛美の嵐を送っている。

勝者の佐奈田部長は、戒める様に大声を出す。

「静かに!!!!」


『!…………』

一瞬にして静まり返る剣道場。


秋穂はそれを確認してから喋り出す。

「これにて清敬高校、剣道部伝統、”(つるぎ)継承会”は終了とする。佐奈田久仁子部長の後塵を拝した私から、最後の頼みは二点、一つは佐奈田部長へ、新しく得た剣は無暗やたらと使わない事!発現するのはどうしても立ち行かない場合のみと約束してくれ!……もう一つは剣道部の皆、高みへと突き進んで欲しい。少しの間練習を見させて貰ったが、後は精神面だ!不屈の心は忘れず、一時の勝利・上の立場に胡坐をかくな!!以上。日々の修練は一時も気を抜かない様に!!」

秋穂の演説を聞いた剣道部員は『うぉー!』『私服でもやっぱ烈土の鬼女先輩だ!!』『先輩、漢だ!!』と拍手喝采である。

佐奈田久仁子部長に練習を積む一方、部員の練習相手を務め、皆青あざや、擦り傷を受けている。精神的鼓舞は絶大で、素直に乗れる部活は強くなれる。

秋穂は自分の過去を目の内に見て、自分の行く末を心に決める。


後輩の拍手を背に、内心は名残惜しそうにして剣道場を後にする秋穂。

入り口に置いた、竹刀ケースを手に剣道場を出て行った。

折れた土の剣は力を抜くと、元の形を思い出したかの様に土に返り、足元の地面に混じっていく

秋穂はもう一つの目的の為、そのまま剣道場の外で待った。

不(ry

銃刀法違反は法力免許に準している…と…

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