#80~力の不注意~
少し修正しました。申し訳ありません。
話は変わりません。
弐班の作業・制作した絵を、『”総合”授業時間以外で制作して、ズルくない?』と疑問を問いかけた滝は、そんな発言どこ吹く風。と、所属する参班の発表で、黒板の前に出てきている。
参班は男子女子、それぞれ子供ながらに美形・可愛い面子で固まる、イケイケ集団だ。
大概の事はそつなくこなし、皆の持つ感想として、春香とは別の意味で近寄りがたい集団である。勿論それは羨望の近寄りがたさだが、春香と違い、本人たちが狙ってやっている。
男子は小形透、棚川、手束と、一組のイケメン集団でサッカーが大好き、プチ俺様!!格好良い!集団である。
女子は滝蓮、築山、長狭の、庶民的な、ちやほやされるのに慣れる、性格キツメな女子集団。
皆、足腰は細く、身体周りも細い。
不健康とまではいかないが、食を細くして妄信的に、自分の理想とするやせ体型を追いかけている。
小学生ながらも減量を意識し、小学生から過度に『体重減量!』とするのは成長が阻害され、特に良い事は無いのだが…ぶくぶく太り、肥えるよりはいいのかも知れない……
小学生あたりの、成長期の食事意識は大事で、この時の過ごし方はその人一生の体系を左右する。
小さい頃から、間食ばかり…冷えた物ばかり…と栄養だけでなく、食生活の見直し・食育は大事だ。
厘の様に、嫌いな物は除外する事はそれだけで、食べ物を一つ食べられなくしているので、嫌いな物は食べられる様に克服するべきだ。
食べ物は血となり、肉とり、やがては力になる。
嫌いな食べ物は克服するのが賢明だろう。
良くある、”嫌いな野菜”と言うのは、小さい頃の『食べてみて、苦い…マズイ!』と言う、嫌いなイメージが残りやすく、野菜は生まれて初めての一口目が大事である。
それをゆるやかに解消するには、野菜が入っている一品で、嫌いな食べ物を徐々に増やし、『案外、食べられる』と意識させるのが良い。
実は前の春香レーライスは春香の嫌いだった、人参を克服するための、凪乃が考案したメニューだった。
人参をペースト状にすりおろし、カレーに投入する。
徐々にすりおろしを荒くさせ、最後は角切り台の人参に変えると言う物だ。
飯吹が思わず厘に飯吹用の人参普通カットのカレーを与えた為、凪乃は雨田家で驚いた次第である。
参班は作文をしたためた班で、作文の発表会になる。
小形が始めに言うにはこうだ。
「公園の春を知るためには、公園で何も考えずに、命一杯動き回る事だと思ったんで、公園では作業しない、作文にしました。参班の皆でした鬼ごっこは楽しかったです。”総合の時間”は、全て作文制作に回しました。今の発表の時間はその作文を発表します。」
こんな事を言い退けているが、実態は始めの二、三日で作文を認め、後半は遊んでいた。勝也を始め、一組のクラスメイト何人かがそれを知っている。
良くも悪くも良い案配で、皆に知られれば、弐班とは違った意味で『ズルい』と思われる事柄なのだが、火種を投じる必要もない勝也は黙っている。
参班の皆は悠々自適に自分の席に戻る。『してやったり。』と言いたげな顔は若干鼻持ちならないが、別段気に掛ける程ではない。
続いて四班の発表だ。四班は公園の虫や花等を採集した班で、一見、小学生らしいが、張り出された模造紙を見て誰もが顔をしかめる。
男子は石巻、江藤、下辺陵と、体格のでかい二人に、おちゃらけた雰囲気の下辺の三人。
女子は宋詩、根本、野路と高身長でおっとりした雰囲気の女子で構成されている。
下辺だけが四班の面子から浮き彫りになっているが、そういうメンバーになってしまったので言うべくもない。下辺以外はおっとり、ゆっくり。マイペースな班で、お花摘み、虫取りが似合いそうな班だ。
四班の皆は下辺に『や、止めよ?』『さすがに…』と囁き合い、対して下辺は『良いじゃん、別に!』と取り合っていない。
黒板に張られた模造紙には虫かごが張り付けられ、妙な空気を漂わせて発表を始めようとしない。
……
…
「四班の発表を始めます。四班は花、虫を公園で集めました。」
口を動かし始めたのは下辺。おっとりしている四班の中では口が回りやすく、言葉は特に考えず・選ばずに口にから出る様だ。
こういったクラスメイトに向けて発表するのは、その空気に呑まれない事や、言葉のチョイスの為にも慣れや場数が必要である。
「春の花は沢山あって、この時間では紹介しきれないので、後で模造紙を皆で見てください!この場では虫を紹介します!」
人の悪い笑みをこぼす下辺はユニークな性格だが、トラブルメーカーであり、たまに面白いのと迷惑なのをはき違えてしまう児童だ。
だが、班長等のリーダー的役職に付く事が往々にしてあり、つかみどころが無い男子である。
例えばこんなふうに…
「トカゲを捕まえられたので、これを紹介します!図鑑で調べてみると、ニホンヤモリって言うのに似ています!『ペリリィ……』『カポン、』……あ、逃げる!」『『えっ!』』『『『あぁ!』』』
下辺が模造紙のひと部分に張られた虫かごを触ろうとして、模造紙が破けてしまう。四班の他の面子は驚く事しか出来ない。
下辺が中途半端に虫かごを持った為、虫かごの上蓋がとれ、中であたりを見回していた、イモリだがヤモリが黒板を伝って『テテテテテ…』と黒板向かって右側へ逃げてしまう…
ちなみに、イモリとヤモリは似た様な形だが、イモリは両生類、ヤモリは爬虫類で、見た目でも色が決定的に違う。
ヤモリは壁や天井などを自由自在に動き回り、ヤモリを逃がすと、場合によっては面倒だ。黒板を伝って逃げて行った所を見るとヤモリの様で、恐らくニホンヤモリで間違いないだろう…
勝也はそんな考察をしていると、いつの間にか後の席に座る、春香が隣に来て、勝也の腕を掴み、『えぇ…やだぁ…イモリ?虫嫌い!』と勝也に助けを求めている。
春香を始めとした、数人が立ち上がっている。勝也達、廊下側の席に座る児童は無視出来ない。虫だけに。いや、『爬虫類って虫だっけ?』と考える勝也だった。
不(ry
本当に小さい頃の初めの一食は大事です。
筆者はそれでメロンを食べられません。
…メロンは本当に駄目です。どんなおいしいと言うメロンでも…
苗字だけのキャラはモブです。名前はしっかり管理されてますが…
同姓同名の方はご了承ください。フィクションです。




