表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
力の使い方  作者: やす
三年の春
71/474

#70~力の思い描いたやるべき事~

お手伝いとして雨田家に泊まっている凪乃は、今日から雨田家、朝の風景、一人一人の支度が始まる前に動き出す。

………

……


場所は澄玲が寝る、寝室である。

「澄玲さん、おはようございます。もう朝です。そろそろ支度なさって下さい。」

「ふぁ…へっ?……あぁ、凪乃…ちゃん?……っ!大変!寝過ごしちゃった!?目覚ましアラーム!?…なっ……」

澄玲は肩を浮かせ、ベッド脇にある時計を見る。

時計の針は澄玲がいつも動き出す時間より一時間程遅い、これでは朝の支度も準備も何もせずに向かわなければ遅刻してしまう。

段々と今日の朝の予定が崩れる事を考え、『あぁ……』と顔色が蒼くなる澄玲である。


「申し訳ありません、私がアラームを切りました。」

「えぇ!?なんで!?そんな……っ!…」

眉毛を八の字にさげる澄玲は突然の凪乃の行動を理解できずに狼狽え、少しでも早くしようと、ベッドから『ギシッ…』と音を立てて起き上がる。


凪乃はそんな澄玲を制止する様に言葉を続ける。

「私がロールでお仕事場までお送りします。ロールなら…1時間以上は通勤時間を短縮出来ます。」

「えっ…あぁ…うん…そうしてくれるなら……ありがたいけど…良いの?…凪乃ちゃん…大変じゃない?ロールって…体力も使うから疲れるんでしょう?」

「えぇ、私のロールなら、往復でも1時間もかかりません。”運動()美容にも健康にも必要”です。」

『なっ…そうなんだけど…』と言う澄玲は、前に凪乃の身の上話の時に自分が言った様な事を言われてしまい、押し黙るしかなかった。

「……うん、あっ、…おはよう、凪乃ちゃん…朝食も一緒に作りましょう?」

言えるのは朝の挨拶とこれから取り掛かる予定のみである。


澄玲と凪乃は二人、雨田家の朝食をいつもより少し遅れて調理し始める。


場所はキッチン、『グツグツ…』と汁物が煮える音である。

そんな朝食の調理音を聞き、匂いを嗅ぎつけたのか、いつもより少し早く起きて来た者が一人キッチンに顔を出す。

「……あ、あれ?おはよう…母さん、今日は…どうしたの?休みだっけ?」

「あら?おはよう勝ちゃん、…今日はちょっとね…凪乃ちゃんに送って貰う事にしたの。だから、そろそろ行くわ、朝ごはんはよそって。それとも今すぐ食べる?」

『うーん…どうしようかな…』と考える勝也は凪乃の言葉で決められてしまう。

「いえ、朝ごはんの前に暖かいお茶を飲んでください。起きたばかりにはお湯が良いのですが…お茶でも効果は期待できるでしょう。起きたばかりは暖かい飲み物をお腹に入れて、内臓を起こしてあげると良いです。消化も血行も良くなって効果的です。おはようございます勝也君。厘ちゃんはまだ寝ていると思うので、時間になったら起こしてあげてください。」

「…はい、おはようございます。凪乃おねぇさん、母さんと厘が朝寝坊するなんて………二人そろってなんて珍しい…」

と返事をしながら湯飲みを受けとる勝也。

その横では澄玲が『厘ちゃんの目覚ましも?恐ろしい子…凪乃ちゃん…』と、もごもご独り言を漏らし、凪乃の手の回しように驚いている。


「澄玲さんは朝が早くて、時間が合わないかもしれませんが、朝は出来るだけ顔を合わせて動き始めた方が良いと思うんです。家族なんですから。私はその為にこちらへお手伝いに来てるんです。」

そんな事を満面の笑顔で凪乃に言われてしまえば、反論する事は出来ない。

凪乃は少し打算的な事を言うのであった。

不(ry

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ