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力の使い方  作者: やす
三年の春
68/474

#67~力の変わり様~

前回分の#66~力の集団~と同じ本文が掲載されると言う、ミスなのかバグなのかわかりませんが、改稿します。

失礼しました。

『ガチャ……』「……」『おかえりー!』

勝也が自宅の玄関を開けて玄関に上がり、玄関扉を受け取って後に続くのは妹の厘だ。

厘は帰りの挨拶を言った。

別に勝也に向けて行ったわけではなく、”ただいま”代わりの挨拶であり、返事を期待したものではない。


「……」「ふん……」

兄妹の仲は良い訳ではなく、さりとて”悪い”とまでは行かないだろうが、どちらかと言えば厘が勝也を毛嫌いしている節があった。

下校も今日は勝也と春香と厘の三人だったが、特に示し合わせた訳ではないのだが、春香と勝也が帰る所で厘が襲来して来た様な物だ。

春香は基本的に厘を歓迎するし、厘も春香を慕う。だが、勝也はどちらかと言うと”帰り道が同じだから一緒に居る”と、思っている節がある。


「あーっ……」

勝也は何かに気づいた様にして口を開く。

「……今日も風間さんがウチに来ると思うから、どっかに遊びに行っても良いけど風間さんが来る前には家に居ろよ。……何時ごろ来るかは知らないけど。」

「……今日は”早めに来る”って言ってたから何処にも行かないよっ!勝兄ぃは教えて貰わなかったの?春香姉さまにも嫌な感じだし!」

厘は勝也に機嫌悪く小言を言う。

先程の女性・国近との会話を聞いていたのかも知れないが、そんな事は無いハズ……と思う勝也である。

「そ、そうかよ……俺は聞いてなかったよ……」

そう言って勝也は二階の自室を目指して歩き始める。


そうして夕暮れ前には厘の言う様に風間が雨田家に訪れるまで、勝也は部屋で勉強をするのであった。

記憶の定着に一番良いのは繰り返しで覚える事で、復習は解くためではなく覚える為の勉強だ。

覚えるのは”繰り返し”が良いので学校の授業の前に予習で理解して、学校の授業で確かめる。そして最後は復習して覚えるのが良い勉強の仕方である。

小学生・中学生・高校生の間は、内容を覚える事で一定の成績が取れる。

勉強しなくても成績が良い者は天才か、たまたまその範囲の短期間の覚えが良いだけで、その後の範囲で思い出せずに成績が落ちる。

小学生の範囲は覚える事が少なく、ある程度適当に答える事が出来るがここで味をしめて”勉強しなくても成績は良い自分”等と思ってしまうとその後に苦労する者が多いのだ。

世の中勉強だけではないが勝也は今の所、勉強する事で高成績を収める事に満足してしまっている。


「じゃー漫画でも読もうかなー」

厘は風間が来るまで漫画を読んで時間をつぶすらしい。

昔は厘も勝也と同じく勉強漬けの子だったが、何かが厘を今の様な趣向に変えたらしい。

勝也はそんな事にも気づかぬまま、自分の時間を過ごすのであった。

不(ry

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