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力の使い方  作者: やす
三年の春
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#4~力の抜き処~

行間を少し付けました。

勝也と春香は雨田家の立派な門構えの広い家に着く、勝也が玄関を開け、先に帰っているはずの者に大きな声をかける。

「帰ったぞ~厘?出てこいよ!勝兄ぃが玄関に居るから玄関まで来~い!」

………

………

………反応は無い。


勝也の後ろからもう一人が声をかける。

「厘ちゃ~ん!遊びに来たよ~?何処~?」

「はぁぁ~~~い!!!!春香ねぇさま~~~ん!!!」

玄関の奥から小さい女の子が走り込んでくる。勝也の妹、雨田厘(あまだりん)。勝也の面影が垣間見え無くもない、純粋な美少女だ。

髪は背中にかかるぐらいの黒髪でお目々パッチリなハツラツ系。


『お帰りなさい!!『おーただいま厘…………』春香ねぇさま~~!!』

厘は春香に一目散にダイブし、勝也は所在なさげな手を引っ込める。

「厘ちゃん!!ただいまー早速私の家に行こう!!」

二人は手を取り合って金山家に向かって行く。勝也を置いて……



勝也は学校の荷物を置き、家の戸締まり、もしもの為の伝言で書き置きを残し、遅れて二人に合流する。

その後少し歩くと、そこにはでかい門扉が見えた。

豪邸と言って差し支えない立派な門構え、大きさ、敷地広さ、セキュリティ万全の建物の、金山邸に到着した。


勝也も厘も、当たり前だが春香も別段慣れている様子。

『ガチャン』

春香達が門の前に着くと人知れず門が開く。

「ようこそお待ちしておりました。勝也様、厘様。お帰りなさいませ。春香お嬢様。」

門の後ろには背筋を伸ばし、見事な角度でお辞儀する執事。風間凪乃が居る

「は~い、ただいま、ナギノン(・・・・)、あれ?大学は?」

風間は春香の『ナギノン』の所で片眉を動かす失態を見せる。

が、取り繕って問い返す。


「春香お嬢様(・・・・)、『あら~?』あの約束は本当……」

今度は風間の『お嬢様』に声を被せる春香。『くっ……』風間は断腸の思いで続ける。

「はい、春香(・・)の言う様に講義がありましたが……秋穂お嬢様()が雨田君をどうしても、おもてなししたい様でしたので講義を抜け出し、お手伝いしています。問題はありませんので心配ご無用です。」

春香の思いもしなかった、風間のまさかの反撃で一撃を貰った様だ。


当の勝也はなんの事か分からず、素直に聞く。

「あの……どうして春香は呼び捨てなんですか?あと、お嬢様()って……秋穂お姉さんと誰です?」

「ちょーっと待った!!それは私から説明するよ!!」

これ以上は無理。と春香が割り込み、言葉の続きを引き継いで続ける。

「前に賭けで勝って、私が『ナギノン』って言ったら『春香』と呼び捨てで、本当のお姉さん役を演じる様に言ったの!!多分……もう一人はお母様だよ!!色々調べたのもお母様だから!!」


春香の割り込みに風間が威勢良く続ける。

「はい、勿論、金山四期(かなやまよつき)奥様()入っております。そこは間違いございません。事実、足を運んで調べたのは私ですから。」


『くっ……』『あぁ……』

春香と勝也は感嘆を漏らす。が、方向性は違った。続けて勝也は言葉を続ける。

「……なんか風間さんは春香の姉って言うより、春香(大人版)って感じですね。風間さんの素顔が見えた気がします……」

「……立ち話も悪いので、どうぞ、お入りください……」

風間は仕切り直す様に主人の息女とその友達を迎え入れる。

……

「ただいま~」

話をあまり聞いていなかった笑顔の厘が少し間違った挨拶をするが

「……お帰りなさい。」

と返す風間は、勝也の言う様に春香(大人版)と言えるのかもしれない。

多少の撤回をお許し下さい。

やはり不定期に続きます。

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