#46~力の素顔~
勝也達の前にふらっ…っと現れた女性・飯吹金子は自分を疑う眼差しに気付く。
「あ…れ?…おっかしいな?…えっ?間違えて……は無いぞ!…圭介から聞いたんだけど…えーっと…圭介から聞いてない?んん…?」
飯吹は子供たちを見返し、確信を持つと、尚も言い募る。
『圭介』と言う名前に心当たりがない凪乃は尚も強気で畳み掛ける。
「飯吹…金子?さん?どなたか存じませんが…警察を”騙る”のはいけない事ですよ?用が無いのならお引き取り下さい!でなければ本当に通報を…」
と凪乃は携帯電話を片手に子供たちを守る様に容赦しない表情で迫っている。
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!…君たちとは事件の時に一度ここで会っているじゃないか!!…」
飯吹が泡を食う様にしていると『あっ…』っと思い当たった様にして考え込む。
「………そうだ……あの時は公務中で個人情報保護用の仮面が……むぅ……」
飯吹と同じ様にして『『むぅ…』』と思案顔の春香と勝也。漏らす声は同じだが、考える方向性が違う。
見かねた様子の春香は切り捨てる様に言う。
「貴女みたいにお胸が大きい人とはこの公園で会った事ありません!『圭介』ってどちらの『圭介』さんですか?そんな事言って…………ん?『圭介』?さん?…」
春香のそんな声の裏では勝也が秋穂にお願いをする。
「携帯電話を貸して使わせて貰っても良いですか?ちょっと電話して確認したいんですけど…」
そんなお願いに秋穂は二つ返事で『ああ、かけ放題だし、別に構わないよ』と携帯電話を渡す。
凪乃と飯吹が押し問答する裏で、勝也はこの人物の確認を取る為、『圭介』に少し長い番号を押して電話をかける。秋穂の電話番号を知らせない『184』を頭に付ける気配りだ。
春香は勝也の第一声で『圭介』が誰かを思い出す事になる。
「もしもし、神田先生ですか?雨田です。飯吹金子さんって、先生のお知り合いの人ですか?今公園で会った所ですけど…」
勝也が担任教師・神田”圭介”先生の携帯電話番号を暗記していたおかげで飯吹金子の素性はすぐに裏が取れる事になる。
飯吹金子氏は普段は仮面をかぶって公務をする、女性法力警察官だった。
職務中は『ロール付プロテクター』を胴体に被せる様に付けているせいで、
彼女を見れば誰もが記憶に残し、視線を取られてしまう立派な胸が解らず、職務中とOFFの姿は別人に見えてしまっている…
話を聞くと担任の神田先生はうっかり言いそびれていた様だ。
従妹の、”事件”を解決した張本人。
飯吹金子 法力警察官が休みを返上して警護を買って出てくれた事に…
飯吹が”神田”と言う苗字を忘れていた所為でもあるのだが…
従妹は苗字で呼ぶ事があまり無いせいでもあった。
実はあの時に特捜課の法力警察官『01』が上空にたまたま居たのは従妹の神田圭介先生が公園に来ていたためでもあった。
パトロールコースを少しだけ変更し、その言い訳を考えていた為に対処が遅れていた…
不(ry




