表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
力の使い方  作者: やす
三年の夏
462/474

#461~力の国のこれまで~

遅くなりました……



『……ガガガッ……』『……ゴゴゴゴゴゴゴッ!……』『……ガシャンガシャン!……』

「「「「「!!」」」」」「「「……」」

薄暗い中、階段を下りてきた彼等が最初に気付いた事は低音な物音が聞こる事だった。

そう、”彼等”だけが気付いた事だ。


「……開発?これが?」「……今日一番驚いたな」「……くっ」「……げっ、歩きづら」「……こんな機械をどうやって?」

彼女等が歩く道が岩で凸凹としていて歩きづらい状況に辟易としている。


”輪の国”にある”二島”にポツンとあった建物・”開発拠点”内から行ける地下洞窟・”開発拠点”の最深部はこれまでと違って煌々と明かりが付けられて、よく見える状態だ。

”最深部”で一番に気を取られるのはそこで鳴っている騒音だが、見る分に一番目を引くのは洞窟の奥では大きなドリルが横向き回転して今も壁を破壊して進んでいる事である。

螺旋を描く様な細いドリルではなく、トレーラーサイズの機械がキャタピラーで前進して岩や岩壁を粉砕して進むタイプのドリルが洞窟の奥で稼働している。

ドリルの前面と言うか側面には小さなドリルが付いていて、”掘り進める”と言うよりは”表面の岩等を粉砕する”タイプのドリルだ。


「ふんっ!」『ガツン!ガツン!……』

「……」『ガゴッ!』『ゴロッゴロッゴロッ……』

雷銅達が見ると、”開発拠点”の”最深部”では動きやすい恰好の男性が何人かいて、シャベルやスコップを振り回しているのが確認出来る。

「……」「…………ここまでの道は全て人の手によって平らにされていたみたいですね」

「……多分、そうなんだと思います」

”第六警備隊隊長”と雷銅はこの”最深部”に着くずっと前からこの音に気付いていた様で耳を塞ぎたくなる様な騒音やこの状況に驚いていないが、雷銅は”最深部”の状況までは分かっていなかった様だ。

また、ここまでは比較的に平らな地面だった事・さらに雷銅達とは別の男達数人がピッケルやシャベルで地面の岩を砕いている現状を見て、人の手によってドリルで壊れなかった岩を砕いている事を知ったらしい。


……ガー「ふんっ」『ガゴンッ!』『ゴッ!ゴッ!』―――……

さらに、ベルトコンベアには男達数人が大きな岩を一つ一つ持ち上げて乗せていたり、キャタピラーで前進するドリルから落ちる岩が転がってベルトコンペアに運ばれている。

恐らくだが、天井に付けられている明かりが”最深部”では強くなっているのは掘り進める為と言うより、そのあとの道を(なら)す作業の為なのだろう。

これまでと違って辺りも見やすくなっている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―


『ピロンピロン!』『ガーッ、』「こらっ!そこじゃねぇって言ってんだろ!」「ぅ、すみません……」

「んっ?」

とある建物に入ると遠くにある自動扉が開き、中から男性の怒声が響いてくる。

その建物一階は入り口から入ると少し奥にコンビニの自動扉があり、その奥には共用郵便受けにカメラ付き玄関受け、手前には二階へ上がる階段が置かれている。

二階にはレストランが置かれていて、三階には貸事務所が置かれている。

一階から行ける階段では三階までそのまま登れるが、それより上にはそのまま階段が続いている訳ではないので登る事は出来ない。

三階にある貸事務所を素通りすれば四階への階段があるので階段で登る事も出来るが、本来は事務所を通らなければならない様だ。

だが今三階の貸事務所には貸し出されていない場所があり、そこから行けばそのままマンションに立ち入る事が出来る状況だ。防犯的には穴があるのだが……


『ガチャ』

「……」

とある建物・”7カラ11カイ”の三階にある貸事務所の扉を開けて進んでいく。


『カチッ』『ピンポン!』

「……」

そして、四階にある単身用集合住宅住居の一室にあるインターフォンを押していた。


『ガチャ……』

「あの……なんで”いつも”ココまで上がって来てからインターフォンを押すんですか?」

オートロック式の集合住宅に訪れた者はエントランスにある共用インターフォンを鳴らし、住民が応答してエントランスの扉を開錠して訪れた者をエントランスで一端止める役割がある。

しかし最近通っている来訪者はそれを無視して階段で上がってくる方法を取っていた。

本来は三階の貸事務所で止められるのだが、今はその貸事務所が空いていて人を止める役割を果たしていない。

その貸事務所は”7カラ11カイ”が出来た当初から埋まっていたのでこんなに簡単に住民以外の者が上がってくる事は出来なかったのだが、今は貸事務所を利用する者がおらず、オートロックの集合住宅とは言えない状況になっていた。


まぁ、そんな事はどうでもいいが、四階にある玄関の扉の一つを開けた男性は迷惑な顔をして来訪者に視線を向けている。

「いやぁ……なんか……その……こう言うのも良いかな?……なんて思ったり思わなかったり?」

そう、飯吹はもう何日も”7カラ11カイ”に通っているが、そこの共用インターフォンで一度も訪れた事がない。

すみません……最近色々とあって話が進められていません……

ところで明日(9/18)は小袋怪獣行けの共同体の日ですね。かんらん岩怪獣です。

こちらも色々とありましたが『小袋怪獣ってなんだよ?』と言われたら、そんな物は元からありません……

時間は14時~17時で

時間内にセットした卵が1/4になったり

捕獲時の飴が二倍、大きな飴獲得確率が二倍、

おこう・ルアーが三時間に延長

大きな怪獣を倒せば周りにかんらん岩怪獣が湧いたり

等々……と、現在のいつもの通りで

時間内に最終進化させると流星光線を覚えます。

ゲッツ、イロチ、高個体!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ