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力の使い方  作者: やす
三年の夏
431/474

#430~力がやっていた事~

すみません……遅れました。

#426~力は自分の為に~の続きとなります。


『ヒュゥウ!』

「にゃ「っ?「……っ」」」

「ちょーっと待った!」

飯吹は口笛を吹き、男達の注目を集まったのを見てから口を開く。

「「「……」」」

その男達とは平岩、沼岡、三夜の三人だ。彼等は飯吹の口笛と、彼女の要望である結婚話を止めようとする言葉に疑問符を浮かべている。


「えーっと、うん……実は、”それ”に関してなんだけど、”言っとかなきゃいけない事”があるんだよね……」

「「「……?」」」

彼女はこれまで平岩に何度か求婚していたハズだが……何かあるのだろうか?


「……実はわたし、子供が出来づらい体質らしいんだよね……」

「っ……」「にゃ?」「……は、ぁ?」

平岩に求婚していた飯吹の突拍子もない告白に、沼岡は顔をしかめ、三夜は驚きふためき、平岩はよく分かっていない様子の息を吐く。


「……確かに、”妊娠しづらい”と言うのは婚姻関係を結ぶのに伏せておいては駄目な事柄だな……」

沼岡は飯吹の告白を聞いて、(もっと)もらしい反応を示す。

「……そうか、、それはこの前の”清虹病院”で”そう”診断されたと言う事で間違いないんですね?」

「……ぅ……」

沼岡は途中から真面目な顔にして飯吹に疑問を向け、飯吹はことさら神妙な顔を縦に振る。


「雄二、彼女はどうやら清虹市固有の”女性限定の症状”を発症しているらしい。」

「っ!?……発症?……なっ、何かの病気に掛かっていると言う……?」

また、沼岡は”飯吹の状態”を多少は知っているらしく、一人だけ分かっている様にして説明を続けた。


「いや、病気ではない。……これは”その症状”に関わる人やその周囲の人しか知らない”体質の話”だ。……『別に”感染する”とか他の人に”その症状”が移るって事ではない』と聞いている。無理に言い表すとしたら、”女性限定の風土病”や”清虹市にいる特定の女性の体質”、と言った所だ。だが、本当の所は原因不明の”体質”らしい……」

「……」「っ?それって、”妊娠しづらい”って事が”症状”って事ですか?私も”それは”初めて聞きましたけど……」「っ?、、、」

沼岡の言葉を聞いて、飯吹は目を閉じて沈黙を返す。しかし、平岩は30年以上を過ごした清虹市では一度も聞いた事が無いと言う。また三夜は思ってもいなかった事実なのかいつもの雰囲気を飛ばして驚いていた。


「まぁ、妊娠し”づらい”ってだけで、その”症状”の人でも普通に妊娠・出産している人はいるし、むしろその”症状”のおかげで”病気なんかも患いにくい”と言えなくもないそうだ。」

「、、、「「……」」」

沼岡の言葉を聞いても誰も言葉を出さず、重苦しい雰囲気が場を包み込む。


「今のところ、清虹市で20年以上生活している女性で”法力が得意な人”がその”症状”になっているらしい。」

「「「……」」ふぅん……法力が得意な人か……」

また、沼岡の説明の最後の部分は当のその”症状”が出ている飯吹でも知らなかった事らしく、飯吹は”法力が得意”と言うのに何も言えずにいる。



「俺も”法力は”使えないから、詳しい事は言えないが……おそらく、女性のお腹になんらかの症状を起こしているんじゃないか?俺の扱った案件で”何度か”清虹病院から説明を受けている。もう一度言うが、本来これはお前たちに話してはならない”症状”だ。……原因も分かっていないし、”症状”が出るのも『法力が得意な女性』と言うだけで他の共通点も判明していないそうだからな……」

「「……」」

どうやら”妊娠しづらい”症状と言っても絶対ではなく、色々と風評被害が出ない様にする為の緘口(かんこう)令が出されている案件なのだそうだ。

一応はその”診断”が出た女性は知らされるし、その”診断”も婚姻関係を結ぶ相手には事前に知らせなければならない”体質”として扱われている。


「「「「……」」」」

清虹市の中心地に建つ”7カラ11カイ”と言う複合マンションの4階、単身向けの部屋の一室、平岩雄二の部屋に集まっている者達は沈黙の中視線を向け合う。


「……まっ、雄二はもう”そんな”事を知らされても、どうしようもないがな……」

「……いやっ!私も一応、将来は子供も欲しいので……もしそれが困難だと言うのなら……もう少し考えないと……」

沼岡はしかし、平岩には”否”を許さない。

だが、平岩は平岩で思う所があるらしく、”子供が出来ない”事に難色を示していた。


「……ぅぅ……」

飯吹はそんな平岩の言葉を聞いて目を潤ませる。

「……」

ちなみに三夜は何とも言えない表情を浮かべる。


「……はぁ、ここ数日、雄二は部屋に籠っていたが、何をしていた?」「はっ?いやっ、、何も……」

そんな何とも言えない空気の中、沼岡はため息を吐いたあと、平岩に言い聞かせる様にして説明を始める。

「そうだ、何もしていなかったよな?飯はどうしていた?「……みゃごろが……」そうだ。”三夜が”用意していたんだよな?それがまず”俺達”と違っている。」「……っ?」

「「……」」

沼岡は平岩が引き籠っていたいた事やその間のご飯等の話しをするのだが、そこをまず否定する。また、”俺達”とは誰の事かイマイチ分からない事を言うのだが……

「今、”この階に住む者達”……いや、”この階に住んでいるが今この部屋にいる者を除く者達”は皆、そこの”女性”にここ数日ご飯を作って貰っている状態だ。」

「「「……」」えっ?」

どうやら平岩にはココ数日三夜が食事の用意をしていた様だが、他の者達は飯吹に食事を用意して貰っていたらしい。何とも不思議な状態だ。

「しかも、その食事を作っていたのは”ココ”、つまりは”雄二の部屋のキッチン”だと思っている。「はっ?!いやっ、そんなハズ」まぁそうだろうな、違う。……だが、他の住人は”雄二の部屋に入り浸る女性が料理を作って持って来てくれている”と思っている。……だが雄二の話しを聞くに、実際は”三夜の部屋のキッチン”あたりで料理を作っていたんだろうな。」

「「……」」「なっ?……」

沼岡の言葉を聞く平岩は疑問府が多数出ているが、代わりに三夜と飯吹は沈黙を返すだけだ。若干バツの悪い様な顔をしている様に見えなくもない……

また、平岩も平岩で”なぜそんな事を?”と言いたげだ。

「つまり、部屋に入り浸りにさせて、子供が出来たとか出来なかったとか言う様な状態にしておきながら、雄二は彼女を”切り捨てた”様に思われる。」

「……っ「!」」「……?」

そんな沼岡の説明に反応を示したのは平岩と三夜だ。飯吹は二人が息を飲んで張り詰めた表情をしているのに理解が及んでいない。


「いっ、いや、でも……”あの人”には話を通してないし、最悪”飯吹さんが立ち入り禁止”を言い渡されるだけに……」

しかし平岩は考えを進めて”自分の都合の良い様に”考えるのだが……


「賢人さんが既に”あの人”には話を通している。諦めろ、もう雄二が”この人”と結婚するしか道はない。」「うっ!」「ふぅ、にゃ……」「?」

沼岡は、彼等の頼れる兄貴分・(ちまた)では勇気ある男の金山賢人が”あの人=彼等の世話をしたおばさんである猿野妃”へ既に紹介している事を告げる。



明日(11/21)は小袋怪獣行けの共同体の日ですね。

時間は恒例の11時~17時までで、

11時~19時の間に閃光怪獣を最終進化させると超牙を覚えるそうです。

博士に怪獣を送った時の飴は三倍で大きな飴も4倍の確率で貰え、おこうやルアーも延長され、卵の孵化距離は1/4(0.25倍)にされるそうです。つまり卵セットは11時まで一旦待ちましょう。またさらに事務から無料襲撃券が三枚も貰えるそうです。

ゲッツ色チ、高個体!

と、原作小袋怪獣では金剛石と真珠が作り直されて出ましたね……なかなか最近忙しいデス……

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