#42~力の化身~
ちょっと話を広げすぎました…ここから"遠足の話は"収束する予定です。
※前書きの文を補足しています…解りづらかったので…流れとしてはまだまだ続ける予定です。
サングラス男が何かを飲み干すと全身は黒い筋肉で膨れ上がり、サングラスはそのままに所々服が裂けてしまう。まだ異形の者として覚醒したばかりの様で動きは緩慢だ。
仮面姿の法力警察は『なっ…』と漏らすと、足場が悪いながらも持っている拳銃を発砲する。
『パンパンパン!』
『ゴン、ゴン、ゴンン…』
サングラス男は何もせずにその弾を受けるが、微動だにしていない。
法力警察官は泣き言を漏らす。
『…ゴム弾では駄目か…こんな怪物の相手をする羽目になるとは……そんな装備が必要だとは聞いていない…応援を呼ぶべきか…』
仮面警察は対処出来ないと見ると振り返り、神田先生と児童たちに向けて言う。
『児童は避難しなさい!そこに居る男性は児童達の先生ですね?もし居るなら他の児童、先生方に連絡してから避難しなさい!危険人物が出現しました。この公園は現場の判断で立ち入り禁止区域とします!』
授業時間か、給食時間の昼間に公園に居る児童を見て咄嗟に判断する仮面警察官。神田先生は信用された事にほっとするも事態は油断を許さない。
『グァァアアアアアアア!!…コノ手ニ゛ィ……ゴ…ノ…手ニ゛……力オォォォォオオ!!!!』
とサングラス男、もとい、『魔人』はかろうじて聞き取れる声と咆哮をあげ、足場が悪い事を感じさせない速さで春香に『ダッダッダッ…』と大股で走り寄る。
『なん…で…私の所に…』
と春香は水牢獄で締め付けられていた反動と足場が悪い為、咄嗟に動けない。何よりも魔人の動きが早かった。
『くっ…風衝撃!!』『バァン!!!!』『グァ……』
と法力警察官が発言し、『魔人』を風の衝撃で少しだけ後ろに退かせる。続けて発言する。
『沈静化は困難を極めると判断し、無力化させます。この場に居る者は一刻も早い避難を…風の矢』『ヒュン……』
と手を振れば、風間の物よりも幾分かスマートな『風の矢』を魔人に向けて放つ。
矢が細い為か風間の技よりも動きは素早く、力が込められている事が解る。
「ググゥグッ、グッ、グッ…」
魔人はその風の矢が迫り来る事を見て笑った…気がしたのは勝也だけではないだろう。
「バーニ゛ング!!!」『ヒュュウウ…ボォォォ…』
魔人が発言すると法力警察官が発現した風の矢を食いつぶす様にして炎が生まれる。
風系の技は火系の技と相性が悪く、火系の力を倍増する事もあり得る。魔人はどうやら『炎生成』を唱えたらしく、もともと大火力の技だが、それに輪をかけて初めから大出力である。
炎は周りの木々に飛び火し、あたりには火の手が立ち始める。春香達は恐怖を押し出し、がやがやと固まって逃げ始めた。神田教諭は児童たちを手で誘導させながら手には携帯電話を持ち、他の先生方に連絡している。
『ググゥ…ガアァァアァァ……クハァアー』
魔人は唸り咆哮を響かせると周りの木々を燃やしている炎を吸い込み始める。
『ガァアアア!』
と、炎は魔人の口に集まり、魔人の体の背中が青白く『ボォ……』っと燃え始める。
続けてさらに『ガァア…』と炎を吸い込み続ける魔人。
法力警察官が森を燃やし続ける炎に『水生成』をかけて消火したり、『魔人』の動向に気を配って対処している間に逃走する男が二人…そのうちの独りが漏らす。
「やっと完成したか…フフフ…今はどれだけの力を溜めこんでいるんだ?魔人。『この手』のサングラス野郎は…薬で得た力を『自分の力』として言うなら…人間を辞める事になる魔人化をするぐらいは本望だろう?…お前は強い、いや、強くなった。『お前の手で出来る事』は世界征服も夢では無いぞ…もう既に『この手』ではないがな!」
その漏らし声をあまり聞いてなかった、もう一人の男は怒声をかける。
「何をじゃべっている!?『知識』!さっさと乗れ!置いていくぞ!」
『ハイハイ…先生…』という『知識』は『弓使い』が乗り込んで来た車に乗り込むとドアを『バン…』と閉める。
黒ジャージ男達の乗り込んで来た車は『ブォン!…ガタン、ガタン…』と走り去っていった。
今その車を追える物は誰も居ない…
『待ちなさい!!くっ…それどころでは無いか…子供たちの避難は…』
法力警察官は悔やむ事しか出来い…
……
魔人は炎を吸い込むと背中の炎が大きくなる様で、今は炎が一メートル近くに成長している。
『ガァ…』『きゃああ…』
魔人は遠くに逃げていた春香を必要に狙いを定め、追い始める、勝也達も一緒になって逃げている。
…そこにタイミング悪く木の裏手から顔を出す二人。
「皆!ごめん…ちょっとトイレに行ってて…………え?」
「ごめん!私も、急にウンチしたく……え?」
「二人は声が聞こえなかったのか!逃げろ!!」
「え、えぇ…うん…ちょっと真空の……」「バカ、逃げるよ!」
勝也の声に反応する双子はトイレに行っていたらしい…朱音の発言に思うところがある勝也は純一のこぼした声を無視して逃げ続ける。
その魔人を空から見る者が独り。獲物を狩る目で見つめていた。
不(ry




