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力の使い方  作者: やす
三年の春
40/474

#39~力の怒り~

男の様子を少し改稿してます。

投げ飛ばされる描写を忘れてました…

少し改稿してますが話は変わりません

文章の空白を増やしました。

『知識』は『これ以上時間をかけるのはマズイ…』と急いで春香に詰め寄る。

「もう止めだ!お前は力ずくで連れていく、非協力的でも生きて(・・・)さえいればいつかは研究出来るからな!!」

春香は口だけしか自由に使えないので『ちょ、ちょっと…止めなさい!!』と言うだけで逃げられない。


勝也はたまらず言う。

「春香に、触るな!!純一、朱音!後は頼む!!」

『えぇッ!!……ちょっ、まっ…』と言う純一の返事を聞かず、勝也は『知識』に向かって走りだす。


『知識』は勝也に気付くと、それに対処する為、向き直って腰を据えて構える。『ふふふ…』と『知識』の笑い声が勝也の耳に届く。

『バカにされている!』と思った勝也は握った拳を『ブンッ…』と振るう。

…が、男はその腕を『バシッ!』と掴むと、純一達とは違う方向へいなす様にして投げる。『…ふんっ!』

『う、うわっ!!』

勝也は二mほど宙を舞い、地面に『ゴスッ…』と投げ出されてしまった。

『かつや!!』春香は叫ぶ。



勝也は地面に投げ出され、木々の合間に青い空を見る。…やはり、大人と子供ではどうしようもない力の差があった…


…ふと、純一の『これまでとは違う空気の声』を思い出す勝也。あれは”力の入った声”だったので覚えている。

……

『[お姫様は暴漢に攫われてしまいました。めでたしめでたし。]とはならないよね?普通に考えて。』

………

……

その時の自分の返しはこうだった。


『『免許を取ってお姫様(・・・)を助けよう。』って事なんだよ…』


……

…前言を撤回しよう…本当はこうだった…


「…力が使えないなら…、決まり事なんて関係ない!!何でもかんでも、使えない(・・・・)力でも使って…助けてやるっ!!」


『勝也…助けて!!』と男に恐怖する春香は遂に助けを叫んだ。

その勝也の叫ぶ様な言葉を聞いた『知識』は仮面の下の顔を『フフッ…』ニヤケさせてから言う。

「何も知らないガキ共が…何を言って…はっ!所詮、ガキはガキでこの程度…これは…潮時だな…1から策を練り直さなければ…『王者(キング)』の命令でもさすがに…これではな…」



「うるさい!集中出来ないだろ!!黙れよ!!!」


勝也の怒声に気分を害した様子の『知識』は返す。


「何が集中だ…エサ(・・)の生死はさすがに重要だが…腕の一本や二本は変わらない。騒がれても面倒だ…両腕を折って気を失わせておくか…持ち運び(・・・・)には静かな方がいいしな…他のヤツ等もすぐに同じ末路を追わせてやる…」

と言い、ついに春香に手を付ける『知識』。

春香は怖くなって『ぇ……』と何も言えない。


『知識』は春香を肩に担ぐと妙に静かな春香に不信感を覚え、顔をのぞいて見る。

と…春香の顔は恐怖にひきつっている。『流石に怖がらせ過ぎたか…』と思い、考えを改めて声をかける『知識』。

「痛く無い様に意識を飛ばしてやる…安心しろ…俺はそういう事になれているからな…」

『知識』は随分とおかしな態度で事に当たっている。


「そんな事させるかよ…お前は死なない程度に頑張れよ!」

水管理(ウォータマネジメント)!!」『パチン!』


勝也の指慣らしを聞く『知識』は『拍子抜けだ…』と言葉を漏らす。


「ふん…水管理(ウォータマネジメント)だと?ふざけるな…そんな大技を発言して何が出来る?お前が扱える水も無いのに…それともこいつらの自由を奪っている水牢獄(ウォータプリズン)の水か?エサ(・・)の様に法力を上書きして水を奪えても所詮、俺には問題無ぃ…ッ…ッ……うぉ…ッぷ…うぷっ…おヴぁあ……ゲホォ、ゲホォ…な、に…」『ガサン…』

勝也の行動をバカにする『知識』は話している途中、仮面の内側から胸に落とすようにして血が滴る。

『知識』は仮面の中で吐血して、片膝をつく、春香は地面に頭から落ちた。

『ったぁ…ぃ』と涙目である。

『知識』は自分の体の不調に疑問を覚え、『くっ…なに…を…』と勝也を見る。


「水が無い?人間の中に水は沢山あるだろ?血液でもなんでも、お前の体に流れている水は俺の法力管理下だ。それも水管理(ウォータマネジメント)でなんでも調整し放題だぞ。さすがに…死なない様に……調整するのは難しいけど……大声出すなよ?今ビタミンBを減らしてるんだから…」

「そんな…ばか…な…ぐはぁ……ゲッホ……ん…ふぁ…」

と言うと『バタン…』と意識を朦朧とさせて倒れてしまう『知識』、勝也は慌てて『あぁ…ヤバい、ヤバい…』と調整した値を戻している。『知識』が倒れた事で春香と茉奈の水牢獄は解除された。

『ふぅ…』と勝也は一息つくと水管理を止める。

「勝也ぁ……」

と涙交じりの春香は顔面、土まみれである。眼鏡もどこかにやってしまった。

勝也は前の反省から緊張する…、今度は先に言う。

「春香…悪い…折角助けたのにまた痛い思いさせて…でも…(・・・)助かったんだから(・・・・・・・・)…良いだろう?(・・・・・・・)

うるさく(・・・・)してたのに…もう怒ってないんだね!助けてくれてありがとう!!私の(・・)勝也!!」


『こいつは一生くたばらせれ(・・)ないなぁ…』と思う春香に抱きつかれる勝也だった…


そう、勝也は普段は本気で怒らないが、本気で怒ると怖い(・・)心優しい気弱な(・・・)少年だった。

不(ry

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