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力の使い方  作者: やす
三年の夏
385/474

#384~力がこぼれる~


「……じゃあ……携帯電話の契約に付き合ってくれてはありがとうございました。……それで、これからお昼ご飯を食べに今日も”あの店”に行きますか?」

飯吹はどこか乾いた笑みを浮かべながら、ベンチの隣にいる男性へ”今日の今後”について確認をしている。


「いや、ですから……その前に電話をかけてみてください。……あっ、通話料金がもったいないなら、自分の携帯から電話をかけます。番号を教えて下さい。「あっ、うん……そう言えばそうデシタネ……」んっ?」

しかし、平岩は”貴女の携帯電話の確認をしましょう”と催促するのだが……飯吹はどうも煮え切らない。

少し前までの彼女なら、一にも二にもなく平岩の携帯電話に電話をしようとするだろうと思ったが……今は平岩に対して若干引いてすらいる。


「ぁ、番号ならさっき貰った契約書に書いてありますし、携帯の『本体設定』から分かる様になってます。それとも……番号が気に入らなかったんですか?今ならまだ変更も出来るかもしれませんけど……」「いえいえっ!そんな……まぁ自分の番号は覚えてもいないですけど……別にそれに関してはなんでも良いって言うか……」

そこで平岩は割り振られた番号が分からなかったり気に入らない番号だったのかと問う。だがしかし、飯吹は”そうではない”と言っている。


「……あっ!そだっ!、、そう言えば……番号とかが書き込まれた紙を貰ってたな……」

そこで飯吹は前に”番号とアドレスが書き込まれている紙”を貰った事を思い出す。

「……あぁ……そう言えば……私の名刺を渡してましたね……」

そう、平岩は飯吹に名刺を渡しているのだ。それを見れば電話やメール等はいつでも出来るのである。

「……えーと財布財布……」

実は色々とマメな飯吹だが……大事な物等は財布に入れる様にしているのだ。決して彼女は着ている服をずっと着続けて、汚れた服を着続けている訳ではない。

彼女は清虹署に毎日泊まり込んで生活をしていたが、シャワー等も毎日欠かさず浴びていたし、服も毎日洗ったりして身綺麗にしている。


「……番号は……っと……」「っ?、、名刺、、じゃない?」

飯吹は財布から切り取られたメモ用紙を取り出して、ワイヤレス液晶画面で通話をしようと(こころ)みていた。

「……あれ?コレ……どこに番号とか打つんです?「あっ……いえっ、、連絡先がわかるんなら……”アドレス帳”を呼び出して、名前とか分かる所は打ち込んでおいた方が良いんじゃないでしょうか?」なるほど、携帯電話に住所とかを全部記録させちゃうんですね?……アーデモナイ?」「コーデモナイ?……」


………………

五分程度にも満たない平岩のレクチャーを受ける飯吹は……

…………

四苦八苦しながらも携帯電話に連絡先を打ち込んでいく。

……


「……やったぁ!出来たぁ!」

彼女は携帯電話の”アドレス帳”に、記念すべき1人目の登録を終える。

「……えっ、ええ……」

平岩はドコか納得いかない顔で、飯吹に相槌を打っていた。

彼は決して飯吹の持つ携帯電話の”連絡先”登録第一号になりたかった訳ではない。


「ではでは失礼して……「えぇ、どうぞ」『プルルル……』あっ、もしもし?私だけど、私の声ちゃんと聞こえてる?……えっ?……あぁうん……えっ?私は私だよ~……えっ?……うん、「ぁ、名前を言わないと」あぁ!?ごめんごめん、私金子だよ。……うん?ほら……あの……”七夕の日”「っ……」の午前中に会った、あの……双子ちゃんとサイクリングロードで話して……「……」うんうん。……えっ?今から?……あぁ、うん。別に良いよ?……えっと……うん、じゃあー今から”そっち”に行くよ。うん。じゃあそういう事でまたね。……えーと……「……あっ、その赤いボタンを押して通話終了です。」あぁ、おっけおっけ……」

飯吹は仕事等で携帯電話には慣れているハズなのだが、結構頓珍漢な通話を展開させる。

途中、平岩は、”危険な事を知った”日を思い出して顔を赤らめるのだが、飯吹はそれを見ても特に何も反応を示さずに通話を続け、”何やら”通話相手と会う約束を取り付けていた。

「……ぁ、、、じゃあコレで……もう携帯電話は良さそうですね……」

まぁ……平岩としては、大事な兄貴分の賢人の娘・春香を助けるのに一役買ってくれた者への恩返しの意味を込めての今日一日だ。

コレでもうその事への義理は十二分に果たせただろう。

これ以上飯吹と会う道理もないのである。……もう”お肉がどーん!”で時たま会う関係で良いと言えた。


「……はい……平岩さん……ごめんさい……これから”スタフラ”に行く事になりました。「……ぁ、スタフラ……ですか……」はい!”この携帯電話”、一生大事にします!……どうもありがとうございました。はぁ……じゃ、お元気で……」

飯吹は最後に、それまでの元気な鳴りを(ひそ)め、珍しいため息を一つ吐いてからベンチを立ち上がって『トボトボ』と歩き出す。

「……えぇ……」

それを尚もベンチに座り続けて見送る平岩は飯吹に相槌と視線を向ける事しか出来ない。

彼は、何か”大事な”物が手からすり抜けて落としてしまう感覚を抱いているのだが……生憎と彼は、声をあげて”それ”を拾い上げる”勇気”を持っていなかった……


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『ガァァ……』

「賢人さん……本当に俺が市長の?……いやっ、話しが違う気がするんですが……」

「……うん?いや、一応、勤め先は”ゴルドラファミリー”だ。給料とか待遇の違いはない。だがすまん……樹癒、俺はお前にしか頼めないと思っている。勿論この埋め合わせは必ずする。頼む……」

「……まぁ、そういう事なら『……カッ、』うん?「話しは済んだの?」なっ!?おっ……いやっ、猿野さん……なんでココに!?」


場所は清虹市の中心近くに立っている複合マンション”7カラ11カイ”の四階にある共同スペース・通称”俺たちの秘密基地”で、

ソコには二人の男性が毛布を取っ払った掘りごたつ改め、テーブルで顔を合わせていた。


そして、そこにはこのマンションの最上階に住む婦人が現れている。

テーブルの上で顔を見合わせている二人の内の

”若い”方はその婦人がここまで来た事に驚きの声を出しているが……

「……ええ。(きさき)さん、今終わった所です。」

”歳が上の”方はその婦人が来ても対して動じておらず、変わりない。

それは、勇者の貫禄だった。


明日(1/24)は小袋怪獣行けのアロマの日ですね。

アロマの日は11時~17時まであり、その時間内にアロマを焚くと

11時~13時(2時間)は電気怪獣

13時~14時(1時間)は竜怪獣

14時~16時(2時間)は電気怪獣

16時~17時(1時間)は竜怪獣

と、電気怪獣2時間と竜怪獣1時間を二回交互で多く出て来るそうです。

コレで明日までの”九州地方の怪獣収集”で現在そこらに出てこなくなっている辰米と陽極、陰極怪獣が捕まえられますね。

また、この時間中は”電気羊”を最終進化の”電竜”に進化させると”2018年にあった共同の日”限定技”龍の波動”を覚えている”電竜”になるそうです。

まさかこういう形で”2018年の共同の日”限定技が出てくるとは……、

ゲッツ、辰米、陽極、陰極、龍の波動持ちの電竜!

追記:すみません……九州地方の怪獣収集期間中は鋼・超能力怪獣を最終形態に進化させると特別な技を覚えるんでしたね……

忘れずに鋼ング怪獣を進化させて鋼掌底打ちを覚えさせましょう。

すみません……

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