#37~反省する力~
題名で分かると思いますが
35部~力の反省~のBパート的内容です。
「な、何っ!!」
茉奈は後ろから音がしたので見る。
と、黒ジャージを着た男が右腕を抑え『がぁっ…』と喚きながらうずくまっている。後頭部を茉奈にさらけ出す様に顔を下に向けている。
「だ、大丈夫…ですか?」
と茉奈は男を心配して足を向ける。それを制する声。
「茉奈ちゃん!逃げて!襲われてる!」
いち早く茉奈を見つけた春香が血相を変え、茉奈に言った。
『えっ…襲われて…って?…え?』とすぐには反応出来ない茉奈。
『早く!!こっち来て!!』と問答無用で言う春香は捲し立てた。
「この人、前に私を襲って来た暴漢なの!!」
『えっ…嘘っ…』と現実を受け入れられない茉奈。実際、その場を見ていないので動きが鈍い。
しかし、その心配は次の瞬間には消える事になる。
『ドン!!!』『ググゥ…』『えっ…』『あっ!』『なん………!!』
土色の車の反対側に小さいが重い衝撃音がしたかと思えば車が横にずれる。
茉奈の体は後ろを向き、反応が遅れるが、春香は離れているからこそすべて見え、男は痛がっている場合ではないと切り替えた。
車は茉奈と男に向かい、タイヤ痕を残しながら『ガガガッ……』と滑る。
男の対処は早く、完璧だった。
黒ジャージ男は立ち上がるとすぐにバックステップして退く。残るは茉奈が居る。間に土色のベンチだけである。
『危ない!!』と春香が腕を構え、発言する。
「土強化!」
土色のベンチは本当に土で、春香の法力がその強度を増した。車がベンチに当たる。
『ガァン!ズズズッ…』少しだけベンチを壊しながら押し込むも車は停まる。
「ふんっ、運の良いガキめ…そいつに感謝……ほう?これは丁度良い!道理で『土の矢』でこれだけダメージを受ける訳だ…ふむ…エサ以外にも使い道はあるのかもしれん…」
と黒ジャージ男が春香を見ると喜んで言う。どうやら男は春香に用があったらしい。
「知識!!もう少し加減を覚えろ!作戦車に損害を与えてどうする!!」
と作戦の流れが良い事に気を良くした『弓使い』は『知識』に小言を言う。
「バカを言うな…損傷はない…目標の男は排除した。おや?随分と仕事が早いな…10分どころか30分は前倒しに…」
『茉奈ちゃん…こっち!』『え?う、うん…え?……』と黒ジャージ男達が話し合う合間に走り去るターゲット。腕に痛みが残る『弓使い』は言う。
「くっ…流石は『列土の鬼女』の実妹…一度見た俺たちに…もう確実な対策を練るとは…異常な法力コントロール有りきだが……くっ…追え、知識、『土装甲』は解除しろ、俺の二の舞になりたくなければな…」
『ふむ…』という『知識』は考察を言う。
「お前の『土装甲』管理下にある土の制御を奪って『土圧迫』を成功させるとは…我々としてはその技能を引き込みたい物だ…」
『さっさと行け!!』という『弓使い』の怒声に重い腰を上げる『知識』は根っからの研究員なのだろう。春香も類稀なる法力コントロールを披露した様で、解る者には恐ろしい技能を使った様だ。
『知識』は『ヤレヤレ…私ばかり働いてないか…』という感想を小さく言うと、身体に纏った土を払い落としてから対象を捕獲する為に走り出す。
『知識』は払い落とした土装甲を廃棄した分軽くなり、追う速度はかなり速くなっている。
春香達はいろいろな物に足を取られながらも走るが。
『知識』は得意らしい水系の技を放ちながら追いかけてくる。
『ヒュン…ヒュ…ヒュ…ヒュ…』と後ろからは水の矢で段々と標的に迫る様に攻撃されている。と春香の後ろで声がした。
『きゃぁぁぁぁ!!!!』
『ズサァ…』とマナーが転ぶ……
春香は心臓が止まる思いでマナーを見る。と……
Bパートという話が進まない連載が続いてしまって申し訳ありません…
続きは不定(ry




