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力の使い方  作者: やす
三年の春
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#33~力の衝突~

マナーこと、斉木茉奈は同級生の男子・雨田勝也に辱められ、赤い顔を隠して何処かに走り去ってしまった。

根は良い子なので遠くには行かない事は解るが、『自然公園の季節を見る。』事が出来ず、

公園に居る今、作業しておかなければ後々が面倒になってしまう。マナーがすぐに帰って来ない所を見ると、もしかしたら皆と顔を合わせづらいだけかもしれない…


と、気楽に見ていた春香は重い腰を上げ、この状態を解決する事にする。


「私が茉奈ちゃんと一緒に写真撮ってくるから、皆は皆でやってて、お昼までには話せる様に勇気づけ(・・・・)て来るから、勝也は勝也達でしっかりやっておくこと!良い?」

「あぁ…頼む…俺が『謝ってた』って言っといてくれよ……予備のカメラ持って行って…」

勝也は自分の行動を反省し、春香にすべてを任せる事にした。

勝也は予備のレンズ付きフィルムを二つ、自分のバックから出して春香に渡す。

「もう!『言っといてください(・・・・)』でしょ!……じゃねー」

カメラを手に、マナーの走り去った方向へ走る春香。

勝也は自分のデジカメを持つと残りの三人に振り返り言う。


「じゃあ、俺たちも撮り始めるか…行こうぜ!」『おう!』

と言う七川だけの返事に、先行きの不安を覚える勝也だった。


「アマチ―君、私にも新しいカメラが欲しいんだけど!」

朱音に再度バックからカメラを取り出す勝也は『大事に撮れよ…』と苦言を呈するだけに留める。

()田か()ゅやでしゅ』から来た不名誉なあだ名はこの先、撤回出来るのかも気になる事だった…


三年生全員が公園に散らばり、各自思い思いの作業を始める。



公園の端にある駐車場には帽子・サングラス・マスク姿の不審な男の影が一つ。

その近くにも別の怪しい者達の影、こちらは黒ジャージに土色の仮面をつけている。

二十代に見える、サングラスの男は黒ジャージ男達を見つけると話し出す。

「よぉ!奇遇だな!!お前らはこの公園に何の用だよ?」

「白々しい!!俺たちの車を追ってきたのだろう?よもや、法力強化のし過ぎで記憶の定着も出来なくなったか?」

返すたくましい体つきの黒ジャージ男は仲間たちから『弓使い』と呼ばれている男である。


「はんっ!良くは知らねぇが…お前達も似た様なモノだろう?近しい者同士、仲良くしようや?」

サングラス男は心にもない事を言う。『弓使い(アーチャ―)』は返す。

「ふんっ!折角の申し出に応えられないのは残念だが…貴様らに用は無い。我々の邪魔をしなければ見逃してやる。失せろ。」

『弓使い』の言葉に興味を無くしたサングラス男は『はんっ!』と背中を見せて駐車場を出ていこうとする。

『弓使い』の傍らにいる、靴の踵をつぶして履いている男が仮面の中の口を開く。

「良いのか?奴らを野放しにて…今潰すのが最善じゃないのか?」

「いや…苗を育てるエサがそこに居るんだ…この期は逃せん。騒ぎ立てるな…羽虫程度は無視するに限る…行くぞ、知識(ノウレッジ)!」

『弓使い』はもう一人の男を『知識』と呼び、三十代を思わせる体を揺らして車に足を向ける。『知識』と呼ばれた男は『何だかねぇ…』と続いた。


「って、思ったが!!やらせるかっ、よぉぉぉおお!!!」

サングラス男は後ろを振り返り、サングラス淵から点にした目をのぞかせ、手を前に振り構える。

炎の矢(バーニングアロー)っ!!」

手の少し先からは炎が膨れ上がり、瞬く間に矢状の極大な炎となった技は駐車場のコンクリートを所々焦げ付かせ、男達に舞い寄る。

『ゴゴッォォォオオ……』と熱量の塊が黒ジャージ男達に迫る。

が、特に慌てていない『弓使い』は漏らす。

「あぁ、そう言えば今日は風系のバックアップが間に合わない。『知識(ノウレッジ)』!対処しろ!!」

『あぁ、ハイハイ……』と返事をする『知識』は気だるげに手をかざして宣言する。

生成(ジェネレーション)障壁(バリア)…」

言うと『知識』の見事なクイックの後に前面に水が突如現れ、その水を薄く延ばす様にして水の壁が立ちはだかる。

『ジュ…』と音が鳴ると、その場に残るのは焦げたコンクリートのみ。


「んぅ……ぎりぎりか……どうする?『弓使い(アーチャ―)』?やはり、今ここで潰しておく事を進言する。」

「はぁ…そうか……どちらにせよ、今の炎で異変は奴ら(・・・)にバレている…出来てワンチャンス…高校の件で学習しているとは思ったが…『この手で出来る事』に常識を願ったのは失敗だった…知識(ノウレッジ)、認めよう。こいつは今ここでお前が潰しておけ、俺は作戦に移る。」

『弓使い』は己の判断が失敗した事に嘆息し、『知識』にサングラス男の対処を任せる。『知識』は確認する

「俺一人か…問題ない。二人組(ダブルス)はこの為でもあるからな…しかし、『この手で出来る事』とは何とも皮肉な名前だな…」

二人はサングラス男を『この手で出来る事』というグループの一員と決めつけて話す。

サングラス男達は、法力が現体制の免許式に異論を唱える集団だ。彼らは薬物で力を得て過激なテロを行っている。

『知識』が言った事は、彼ら『この手で出来る事』という名前の集団だが、薬物(・・)と言う人外の力を使っている事で『この手』では無い事を揶揄した物だ。事実、『この手で出来る事』は薬物付けで危険思想の集団である。勿論、法力警察に目を付けられている。


「御託はいい、さっさとかかれ、これだから研究員は研究室に籠れば良いものを…こちらも予定を10分前倒しにする。」

「ああ、了解、『弓使い(・・・)』お前の接近戦には期待しているよ…」

と皮肉な名前の隊長にぞんざいな対応をする研究員の『知識』であった。

『知識』は正規の隊員ではないのだろう、横暴さだった。

不定(ry

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