#32~力の誤解~
少し短いですが…自然公園は住む地域によって結構違うと思うので…
この場面は…林と森の中間程度な公園と思っていただければ…
使い捨てカメラは手巻きでした…それについて改稿しております
「勝也!『喉が渇いた』ってアピールしてるじゃん!」
と春香は呼び名を戻して言った。勝也は返す。
「はぁ…春香はそればっかりだな…俺は駄目だよ。公園の水道水をそのまま飲め…」
「い・や!またミネラルウォーター作ってくれてもいいじゃない!!減るもんじゃなし!!」
春香の悪い方向のお嬢様振りが発揮されている。
その声に食いつく者が一人。
「水道水がミネラル…あれ?ミネラルを操作するって…まさか…水管理!!そ、そんな大技が出来るの!?」
純一が勝也の技量を推測して大声を出して詰め寄る。勝也は困り顔で言う。
「い、いやいや、そんな大技出来ないよ…前に父さんがやってくれて……聞かなかった事にしてくれ…てか声がでかいって!!」
勝也は法力の話を大声でする純一を怒鳴る。『あー…面目ない!』と純一は軽く謝る。
「アマチー君?なんか…『レンズ付きフィルム』が撮れなくなったんだけど…」
「え?どれどれ…って、朱音、撮りすぎぃ!公園の風景を取る前にフィルム切らしてどうするの!!」
「勝也ー、このカタツムリがうまく撮れてるか解らないんだけど…『カシャ!ジッ、ジッ、ジッ…カシャ!』」
「七川それ近すぎぃ!レンズ付きフィルムなら肩から指先ぐらいは離して取らないと!…いや、あえてピンボケ写真を撮りたいなら、それで良いけど!!」
『カシャ!』
「ふふ、題名『怒ってる勝也』良い写真が撮れ『春香!お題は『公園の春』じゃーい!盗撮禁止!』あ!……」
『ハァハァ…』と息切れする勝也は次々と勝手な行動をするその場の班メンバーに怒っていた。言ってしまう。
「お前ら!!勝手な行動するなぁ!!!」
『へっ!』『『『『『!』』』』』
『なんっ……!』と勝也はタイミング良く現れた者を見て固まってしまう。
「ご、ごめん…学校に忘れ物を…取りに戻ってて…勝手な行動を…」
…
「いや!マナーのは良いよ。トイレぐらいは…、漏らしちゃ大変だし…」
……
…
「バカぁ!!」『パンっ!!』『ダッ……』
『…ャ』『『『あっ……』』』
丁度よく現れたマナーこと斉木茉奈の『お花摘を』を本人は嘘をついて隠したにも関わらず、あっけなくバラシてしまう勝也。季節が違うのに、モミジ柄を顔に付けられてしまった。マナーは学校に帰ったわけでは無く、来る途中の他の公園にあった公衆トイレを使うため、学校から自然公園までのルートを少し離れていたのだ。
その場面を一人、『ニャ…』とほくそ笑む春香。その顔は誰にも見られなかった。
不定(ry




