#30~力の悪戯~
日常パートですが甘いかも…
勝也達の今回の遠足は、徒歩で一時間程度の所にある『自然公園の季節を見る。』物だ。それぞれ班各自の判断で作業を決めて行う。
ある班の予定は絵を描き、他の班の予定は作文をしたためる。又ある班は草木を採集したり、虫等を採集する予定の者達も居る、魚釣りを企画する強者も。
しかし、『日にちをかけて制作し、それを発表・提出する。』と学校を出立する前に先生から聞かされた。
班を決める際は『公園で各自自由に散策する。』としか言われておらず、有能なグループは安心出来るが、遊び心の強い者達の班は面子の素行の悪さを互いに揶揄している。
勝也達の班はと言うと…
「雨田先生!良かったよ、この班に先生が居てくれて…俺たちは楽できるぞ!!」
七川が先頭を歩く勝也の両肩に手を置き、後に続く双子達にそう言い聞かせた。
「アマチ―君は出来る子なの?やったね!楽出来る!遊んでようか?」
「勝也君は頭が良いんだね。よろしく頼んだよ手紙を送るからね。頼りにしてる。」
「ふふん!アマチ―、公園に着いたら冷たい飲み水を作ってね?」
「雨田、全員で作業するんだから、私にもカメラの使い方教えてよ。」
全員から声をかけられる勝也は聞き捨てならない事へも反論する様に応える。
「七川、皆で写真を撮るんだぞ、皆の分のレンズ付きフィルムはあるから!」
「朱音、公園にはデカいアスレチックの遊具があるけど、始めは遊ぶなよ!作業が終わったら遊ぶ時間を作るから!」
「純一、掛詞は自重しろ。俺しかすぐに反応出来ない!」
「春香、法力は駄目、ゼッタイ。てか…『アマチ―』はやめれ…」
「マナーは…あれ?それ、デジカメ持って来たの?」「お父さんのだけど…」
と返すマナーは自前のデジカメを持って来ていた。
「あら…先生に言っておかなくても…良いか…多分…『カメラ』の持参OKとは言って貰ってるし…そのメーカーなら使い方がわかるから大丈夫。着いたらね…今は仕舞っておいて、何ならレンズ付きフィルムを今は使ってよ。」
とレンズ付きフィルムを皆に渡す勝也。
勝也達の班は皆が写真家となって写真撮影を行う。勝也は自分のデジカメを使い。皆にはレンズ付きフィルムを使って貰う予定だ。
「へぇ…アマチ―君は有能だね!モテそう…だ……ごめん…なんでもない…」
勝也を褒める朱音は春香に気を使って謝った。春香はこめかみをひくつかせて言う。
「ち、違うよ?朱音。勝也は面白いだけ好きじゃないからね?幼馴染だもん…『腐れ縁』ってやつだよ…」
春香の反論に勝也は口をそぞろにして言う。
「春バカ…『腐れ縁』って…切るに切れないって……いや、ごめん……」
勝也の憎まれ口に可愛く睨む視線を受け、勝也は顔を赤くして言葉を止めた。
マナーの『はいはい、ご馳走様ご馳走様ー』と言う言葉に、勝也は何も言えなかった…
『てか…』と言う朱音は勝也に聞く。
「『レンズ付きフィルム』ってコレ…使い捨てカメラでしょ?…私の所では『バカチョ…』『いや、それは止めた方が…良いかな?』ん?何で?」
勝也は朱音の言葉を遮って言う。
「朱音の言いそびれた名称は差別用語なんだ。多くの人は知らずに言って定着しちゃったんだけど、そんな意思無くその言葉を使っても…なんか喧嘩を売ってるようで悪いじゃん?まぁ…そこは人それぞれだけどさ…」
勝也は変な事言っちゃったかな?と照れ隠しに説明する。
「『使い捨てカメラ』って言葉は実は無いんだよ?カメラにもそんな名前は書かれて無いんだ。」
『え?そうなの?』と受け取ったカメラを見る朱音。朱音は思い出す様に言う。
「でもお店では『使い捨てカメラ』ってあったと思うけど…」
「うん、そうなんだけど…簡単に言うと、『分かりやすくするための名前』なんだ。そのカメラを作ってるメーカーはそんなに無いんだけど、多分…『使い捨て』って言葉が嫌なんじゃないかな?カメラを捨ててるみたいでさ、これは俺の考えだけどね。」
『ふうん……』と興味なさげに相槌を打つ皆。勝也は気持ちを切り替える様に自前のデジカメを自然な動作で構える。
被写体は怒り顔が可愛い幼馴染だった。
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…勿論、それに感づいた本人からは『盗撮禁止!!』と怒られるハメになるのはご愛嬌。
不定期(ry




