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力の使い方  作者: やす
三年の春
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#29~力のいらない準備~

風間の服装が抜けていたので追加しました。

今日は勝也達、清瀬小学校の三年生は遠足の日として学校に登校する。

ランドセルをリュックに代え、制服は各自『動きやすい恰好』としてジャージが推奨されている。いつもとは違う点となると、最近はそれだけではない。


「厘ちゃんも一緒に行く日々は懐かしいね~おはよう。」『『『『『おはよー』』』』』「…おいっす…」

春香が一番初めに朝の挨拶を行うと一緒に歩く児童も声をそろえる。

春香や七川はジャージだが、厘の他に数人がいつもの制服姿だ。年下、年上ともに数人ずつは居る。清瀬小学校の児童だけで10人も居る。


「おっはょーう!!」「おはよ…みんな…朝から元気だな…、七川…大丈夫か?」

厘と勝也が挨拶を返し、次いで勝也は一人しょぼくれている七川へ声をかけた。

「俺が一番始めに動きだすからなー、疲れてるだけだよ…」

次いで現れる姿が二つ。

『おはよう!勝也君!厘ちゃん。』『二度目ですが…おはようございます。勝也様、厘様』


おまけに大学生二人も私服姿とスーツ姿で後ろから歩いてくる。

風間は雨田家に通ってお手伝いをしており、雨田家で寝ると、朝の支度をしに金山家に一度帰っていた。ロールで移動するので生活圏が広く・早いのだ。


勝也の父、大は家に訪れたその日に仕事場へ戻っている。風間と大は目が合うと互いに、よそよそしい空気を発したが雨田家の皆は訳が解らなかった。


「でも…遠足の日まで集団登校なんて、いい迷惑だよ…お蔭で寝不足…ふわぁ…」


とあくびをする七川の家は勝也の家から歩いて行ける場所だが、集団登校に参加する他の低学年の子の家とは少し離れ、登校路で見ると一直線には行けなくなってしまう。それを解消する為、一番遠い金山家に七川が寄りに行く形で集団登校が始まるのだ。

『物騒な』事件が立て続けに起き、結果的に一番精神的な苦痛を味わうのは七川かもしれない…実際に襲われた春香・勝也と良い勝負で迷惑を被っている。



無事に清瀬小学校に着けば、護衛役を買って出ていた秋穂、風間両名が大学へ向かい、厘達の通常授業組はそのまま校舎に向かう。勝也達遠足組は玄関前に整列して待っていた。


前に決めた六人グループで固まっている。

「ぉはよ。二人は早いな…」

七川が双子の兄妹に声をかける…ともう一人の女子が返事をする。

「おはよう?七川…元気ないの?もしかして風邪?」

マナーこと斉木茉奈が七川の様子を見て言った。

「うっす、おっは…うっそ、マジ?先週は元気そうだったじゃん…何?『遠足が楽しみで、はしゃぎ疲れた…』とか?」

『いゃ~…』と気だるそうに説明しようとする七川。と、純一がボロッとこぼす様に言う。


「…金山さんを『笑顔にする策を考えていた。』と見た。その心は?」

『はい?』と言う顔をする七川は切り返せない。


勝也が代わりに答えてしまう。

「『どちらもよくネレ(・・・・)(寝れ・練れ)無いでしょう。』だろ…」

春香と七川は『はぁっ!?』『おぉ!』とどちらも驚く。しかし、あまり良くはないようだ。

「私を笑顔にしたいなら、『勝也が私の為に(・・)馬車馬の様に力を使って』くれれば出来るわよ!!」

と言外に『法力を使え』と言う。


そんな感じに和気藹藹とした時間を過ごす三年生達だった。

不定期(ry

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