#25~力の調べ物と行先~
『プルプルプルプル………』
勝也が家でのんびりしていると家の電話が鳴る。近くにいる勝也は受話器を取る。
「はい、雨田です。」
『金山です。勝也?私だけど…』
春香からである。少し早口で言うとこう続ける。
『…厘ちゃん何処にいる?』
「へ?知らないけど、何かあったの?」
と返す勝也、何かあったのかと、勝也は曖昧に聞いて返す。
『さっき学校から帰ったら厘ちゃんがウチに来ていてね?『凪ノンは今何処?』って聞かれたから『大学だよ?』って答えたら何の用事か聞く暇も無くどこかに行っちゃって…どうしたのかな…って…』
「そうなの?こっちは父さんが帰って来ててさ、父さんが言うには『学校から帰って、少し経ったら急いで出かけた』って言うんだけど、春香の家に行ってたか…あれ?今どこにいるんだ?まさか…」
----------------------------------------所変わって…
秋穂は大学が終わり、大学が所有する研究所に来ている。
家の近くにある、母校の清敬高校…のこれまた近くにある施設である。名を『清法敬郷大学 土系統法学研究所』と言う。手には筒状のケースを持っていた。誰も居ない窓口を素通りして入ると一つの部屋に訪れる。
「土系教育学部三年の金山です。アポなしで申し訳ないんですが、調べ物をお願いしたいんですけど…構いませんか?」
白衣姿の男に話しかける秋穂。白衣の男は答える。
「…はい?土系教育学部の金山さん?あぁ、あの金山さんね…いきなりは困るんですが、良いですよ……おい、お客さんの対応、誰かしてやれ…教授には?…はぁすいません……調べ物はなんですか?我々も暇ではないんで、物によってはお断りしますが…」
白衣姿の男は他の研究員に話しかけると、仕方なくと言う感じで対応する。秋穂の先輩に当たるが、客の対応としては頂けない。お願いする立場の秋穂は『…すみません…』と下手にでる。
『実はこの木刀なんですが…』と言って竹刀のケースから木刀を出すと、秋穂は白衣の男に渡す。
「はぁ…木刀じゃぁ…ねぇ?……まぁ、高校の近くだから持って来たんでしょうけど…我々でも畑違いなんですが……」
と白衣の男は渋った様に木刀を受け取ると一瞥して秋穂に返す。
「いや、やっぱり我々でも、解りませんねぇ…おかしな所は無い、ただの木刀に見えますよ?これなら高校の清田校長に見て貰った方が良いですね。」
『そうですか…すみません、無理言って…』と木刀を受け取る秋穂は代わりに他の物をバッグから取り出す。
ビニール袋に入った土である。
「この土は泥人形や、土装甲として使われていた物なんですけど、これはどこの土かわかりませんか?」
『ああ、これなら…』と受け取った男は力を使う。
「土検査…ん~…やっぱりそうだ、ここで開発した法力の特性を受けやすい土です。法力特性として負ける風にも強く、法力の力が1.5倍の恩恵を受けられる土ですよ。色々な所に販売しているので…どこに卸した物かは特定出来ませんが………でもすごいな…かなり昔に販売した土ですよ。多分私より年上の土です。」
男は少し興奮したように話し続ける。
「まぁ、そういうのもおかしいですが……恐らく……30年以上前かな…かなりの長時間、法力管理下にあったみたいですね。」
土の事になると食いつくように長口上を述べる白衣男。
「ありがとうございます。では、勝手で悪いですが、これで。またお会いしましょう。何かあればお返しに力を貸しますので言ってください。」
とお礼を述べる秋穂は家に向かう。
『期待してますね~』と返す白衣の男は、手を振って見送った。
白衣の男は秋穂に惹かれていた。類稀なる法力を持つ人間としてだけ、でだが…
不定期に(ry




