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力の使い方  作者: やす
三年の春
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#21~力のない仲間たち~

そのまま授業合間の休み時間では班が決まらず、昼休み直前になると、サッカーをしにグラウンドへ行こうとする男子が現れる

その男子達を斉木が教室に拘束して黒板の前に立ち、話し始めた。


「はい、まだ三人集まって無い人は?手を挙げて!」

マナーこと斉木が教室を見まわすと男子数人が手を挙げる。女子はすでに話し合いが行われ、全員が決まっていた。斉木は苛立ちを少し見せて言う。

「もう面倒だから女子が三人の男子を集める様にして!」

「ちょっと待てよ!俺らもう女子も決まってるんだけど?」

と抗議の声を上げるのはクラスの中心的男子小形透(おがたとおる)である。手はサッカーボールを抱えている。

顔立ちは良く、内心想いを寄せる女子が多い男子である。

「え?小形君もう決まってるの?…じゃあ、そこはそのままでいいけど…」

と斉木は若干残念そうに切り替えた。昼休みが始まると動きだす女子達。


女子達が男子に声を掛け始めると、勝也は七川と二人で話し合う。

「どうする?他の男子は二人組作ってる所もあるけど…俺らバラける?」

と言うのは七川だ。こういう時に臨機応変で対応する。勝也はこういう所を好んでいた。

『だな…残ってる男子は皆動きそうにないし…』と勝也が答えると勝也に話しかける女子の声。

「アマチ―君は二人?じゃあ、こいつ(・・・)を入れて私たちと組まない?」

と言ってきたのは転校生の妹・朱音が双子の兄を引っ張って来て言った。兄の純一は『ども…』と慣れた様に妹に引っ張られている。

「あぁ…じゃあ、そうすっか?残りの女子は誰?」

と七川が聞くと黒板の方を指さす朱音。

見ると黒板に書かれていた名前は消され、誰か解らない。しかし、変わらず指さす朱音は言う。

「斉木…マナーちゃん?と金山さん。」

『あぁ…』と言う七川は特に驚きもせずに受け入れた。勝也は聞く。

「班は別にいいけど…アマチ―って誰が言ってんの?……いや、やっぱり言わなくていいや…誰が言ってるか解るし…」

と言う勝也は後ろを振り返る。


……

「なぁ?春香?『アマチ―』はやめれ…まだ『雨田先生』の方が良いわ…」

と『やめてくれ』を省略して言った。『雨田先生』とも命名したあだ名づけ魔に。

「そお?私は可愛いと思うけど、それに自己紹介で…」「可愛くはないぞ!それより、マナーに『班が決まった。』って言っておこうぜ、『残った男子と組む』って言い出すかもしれないし…」

と被せる様に遮った勝也は斉木に報告する為、黒板に向かう。


朝の挨拶の時、春香がそう言い掛けたので解ったのだ。

もっとも、ネーミングセンスで予想はついていたが…



遠足は来週の週明けに行われる。場所は少し歩いた所にある公園だ。

不定期に(ry

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