#18~力以外の話~
タイトルの様にブレイクタイムなお話です。
しかし…ちょっと長いです…
風間は清敬大学、正式名、清法敬郷大学一年生で、留年等はしていないので19または18歳の女子大生である。
まだ春の時期と言う事を考えると18歳であろう。誕生日は知らないが春香達の行動を見るに夏頃だと勝也は思っている。
一番の特徴は、まだ未成年であるにも関わらず、金山家の使用人として働き、前に聞いた話では執事をしているらしい。
この清敬大学は大きい学校の系列を作っていて、高等部校舎、中等部校舎、大学本校舎、大学第二キャンパス、系列で運営している総合体育館を有している。それぞれ敷地は共有しておらず、それぞれ単体で敷地を持っている。勝也達の家は清敬学校高等部の校舎が近い。秋穂達が通う清敬大学はそれより南に位置する。
風間は勝也が見る時、春香の世話、または、秋穂の補佐をする事が多く、言ってしまえば金山姉妹のお世話係だと認識している。
執事を自称しているだけあって、家事全般や、技能全般が得意で女子大生の平均以上の働きだ。法力免許では風系の免許を持ち、フライヤーロールを駆る姿は光る物がある。というより、勝也の考えとしては光になろうとしているとしか思えない。
さらに、春香の母、四期奥様を心酔する様に尊敬し、風間本人は自分を卑下するきらいがある。
風間の家族の事は話さないので知らず、勝也は金山家に居候する形で使用人としての仕事をしていると思っている。
感覚としては『春香の従妹』ぐらいの気持ちだった。
その風間は勝也達兄妹が寝て、その後帰宅した勝也の母・澄玲に膝を突き合わせる様にして話している。
「風間さん?人の家に長居してちゃ駄目よ?金山さんの家では当たり前の事かもしれないけど…親御さんだって心配するし…それとも大学生として独り暮らしをしているのかしら?春香ちゃんの家にはちょくちょく来ているみたいだけど…あんまり大学生で自由でも未成年の女の子が根無し草なのは頂けないわよ?…あ!!、このきんぴらおいしい!どこの?…って、それは後で教えてもらうとして…」
澄玲は風間お手製の晩御飯に舌つづみを打ちながら話をしている。それを聞く風間は答える。
「はい…それは重々承知しておりますが…昨日の件もありますし、小学生だけの長いお留守番に危機感を覚えまして……そのきんぴらは…嫁入り修行の賜物です、金山家の持つ、門外不出の技です。」「そんな!ズルいわ…でも……春香ちゃんがうちに来れば…」「…ちなみにまだ春香お嬢様には伝授されていません。」
『そんなぁ…』という顔の澄玲は気を取り直して言う。
「…でも、やっぱり金山さんちの仕事を疎かにしては駄目、お給金はうちも同じだけ出せるか解らないし…大さんから家を預かっている身としてはお手伝いさんを勝手には雇えないわ…やっぱり今回は…」
澄玲は単身赴任している勝也の父、夫の雨田大の名前をだして断ろうとする。それは想定内の事として風間は答える。
「はい、勿論の事、旦那さん不在の時にその様なお願いは出来ません。考え方を変えてみてはどうでしょうか?…知り合いの大学生が勝也様の負担を減らしに少しお手伝いに来ていると…聞く所によると食事面では一応、最低ラインは超えているとは思いますが、やはり、育ち盛りの勝也君には心配があります。お給金は四期奥様から十分貰っているので雨田家からお給金は頂けません。」
『でもねぇ…』という澄玲はなかなか首を縦に振ろうとはしない。
「…そういえば澄玲さんは清敬大学のOGでしたよね…というより、今も大学の研究施設に顔を出しているとか…今私は学部で通っていまして、少し話は聞いてます。」
「あぁ、そうよね…今は大学の東にある『総合体育館』近くの研究所に顔を出していてね…教授達とは今も仲良くさせて貰っているから…」
「なんでも…風の噂ではサンプルデータを取る為に色々な病院を訪れているとか…」
風間のサラリと言った話に『ピクッ』と反応する澄玲、顔に汗が流れる。
「四期奥様も『研究に精を出すのも良いけど、研究員が不眠不休で働いて、サポートする家族が不憫ねぇ…』と嘆いておられました。澄玲さんには関係の無い話でしょうけども…」
「そ、そうねぇ…風の噂ね…そんな人もいるかもしれないわねぇ……」
「はい、それも人の根幹に関わる、悪魔の様な研究とも…風の噂ですが…」
「そ、そ、そうね…まぁ、命に関わる研究に是非を考えていられないんじゃないかな…私は知らないけど……」
「はい、勿論、分かっているつもりです。しかし、惜しむらくは理解者が出ず、研究資金の調達に奔走しているとか…まぁ、悪魔の片棒を担いている様にも取られませんし…仕方の無い事でしょうね…」
「そ、そうねぇ…病院と国からの多少の出資はあるんだけど…ねぇ…」
「はい、四期奥様も興味がおありの様で…しかし、こちらから声を掛けるのも…躊躇われているご様子…」
『そうなのっ!!』と時間も歳も忘れて驚く澄玲。
「はい…しかし、そういうツテが無いので、まぁこれは互いに関係の無い話でしたね…忘れて下さい。それより、私の晩御飯はどうですか?お気に召して頂けました?」
『えぇ…とっても……』と澄玲は後ろ髪を引かれる思いで相槌を打つ。
「はぁ…でも…やっぱりごめんない…私の顔を縦に振る様に誘導してもらってるのは解るけど…私、思ってみれば…風間さん、あなたの事を何にも知らないもの…疑っている訳じゃないのよ?ごめんなさい。でも…やっぱり、互いに懐を探り合う関係の人に子供たちを任せるのは母親として…私が許せないわ…本当は私がしっかりあの子たちを見れればいいんだけど…ありがとう。でも、やっぱり、もう少し勝ちゃんを頼って行くわ。あの子、見かけによらず、カッコいいのよ?」
澄玲の言葉に思う事があるのか風間は目がしらに涙を溜め、言う。
「やはり、勝也君をあそこまで育てた方です…私の方法が間違っていました…」
風間は目を閉じて反省する。
風間は目を見開いて話す。
不定期に(ry




