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力の使い方  作者: やす
三年の春
114/474

#113~力は動き始める~

01(エース)こと飯吹金子は小学校の校舎上空から校庭を俯瞰する。

法力警察の荒事専門実働隊・前線班に支給されている個人情報保護マスクは流線形の白色で、見た者の目を引くのは目の位置に二つ、銀色青水晶が光っている事だ。

科学、工学の粋を極めたマスクで、実際に装着すると癖が強い。

個人情報保護マスクの機能を以下に羅列する。

・大部分をしめる素材は割れにくいカーボンで、顔と個人が特定されるのを守っている。

・口元には無線で声を飛ばすマイクが埋め込まれ、口から発した声は全てボイスチェンジャー処理が施される。

・目の位置にある水晶は遠くの物を大きく見せる光学拡大レンズ機能。

・目じりにはレーザー照射対物距離計測装置が隠されてあり。

・目頭に置かれた極小ピンカメラによる映像記録が可能である。

・光源が少ない場面では光を増幅補助する暗視機能。

・現在地の座標、現時刻はマスク着用者の視界右上に常時表示される。

無線による音声飛ばし、拡大レンズ、対物距離計測、映像記録、白黒二値化演算処理器、暗視カメラはマスク側面に着いたボタンでハードウェア的にON・OFFする仕組みだ。

マスクに埋め込まれている、無線で飛ばす音声は、大型スピーカー専用に調節されている。

マスクの銀色水晶を通して見る視界には数値、文字が常時表示され、それら装置を動かすバッテリーは胴体に装着したプロテクターに埋め込まれている。

それらの重量を支える首と肩は疲労しやすく、常人では作業効率が落ちてしまう装備だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―――――――――――――――

法力警察もその一部は公務員で、職務は公務として市民から情報の開示を求められた時ば”特別な事情”が無ければ開示しなければならない。

だが、法力警察官のマスク着用は”特別な”場合に該当する。

装備は防護プロテクター、折り畳み式収納警棒、ゴム弾ピストル(暴徒鎮圧用:非殺傷)、手錠、法力警察手帳、無線、法力免許証(法力警察仕様)が屋外での標準最小携行装備だった。

個々人の得意法力系統・作戦によっては、折り畳み式フライヤーロール(又はフライヤーロール付プロテクター)、1リットルのボトル(飲用可能な水入り)等の追加装備がある。

法力警察官の法力技は使用制限が定めれていて、現場の危機的な状況・容疑者の法力使用(予兆)により個々の判断で使用制限解除が必要だ。

”勝てば官軍”という現状の現場では法力使用制限規定は厳密に守られていない。

法力の生活浸透具合、法力犯罪の発生件数が各地方で違う為、全国規準の法力使用制限規定は法力の本場・清虹市を守る法力警察では特に守られていない。

現場の性質上、仕方がない事でもある。いちいち制限解除の確認・申請をしていては状況に対処できないのだ。

よって清虹市内に限って言えば、法力警察はすぐに法力の攻撃技を使用する事が日常茶飯事である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―――――――――――――――


空中に浮遊する01(エース)は初手の奇襲・警告した体制のまま、厳格な口調で言葉を続ける。

『投降の意思は確認出来ず。テロ行動と認定。対テロ対応として該当集団の無力化を行います。近隣にお住いで、”この声が聞こえる”市民は建物の中に避難、もしくは衝撃に備えてください。以降の外出は危険です。犯人逮捕にご協力ください。』

『ブチン!……』

清瀬小学校のグラウンドから見て、学校校舎の向こう側からスピーカーの切断音が響く。


01(エース)は両手を体の横・下に開くように広げる。

今度は個人情報保護マスクからゆっくりとした発言が聞こえてくる。

嵐の…(ストーム…)

01(エース)の発言途中、系統種類の声の後、『ヒュゥ……』と風が吹き始めた。


先程、凪乃が校庭に姿を現し、神田先生を救った時の技、『嵐の矢(ストームアロー)』と同系統同種の技だが、風の雰囲気が違う。

01(エース)の発言は、凪乃のそれとは違い、口調と力が溜まる間をしっかりと取っている。


清瀬小学校の上空に吹く風の音は『……ピュゥゥォォォォオオオ……』とすぐに変わり、耳に残る音で鳴いている。


動けない児童達の中、嵐の前の静けさを予感した知識(ノウレッジ)は児童達の外、校庭南側で控える紺ジャージに指示を飛ばす。

「ちっ…追加で一本撒け!私が対処する!」

「なぅぐっど、うむ、まいね……、…しゅてぃぐん。……私が撒く。」

紺ジャージの一人が児童達から意識を離し、知識(ノウレッジ)へ暗号の様な声交じりに返事をした。

彼女は返事の最中にポケットから素早く小ぶりなボトルを取り出すと、流れる動作で蓋を外し、中の液体を『ジュバッ!』っと宙に投げ放つ。

他の紺ジャージ4人は校庭の集団に向けて水牢獄(ウォータプリズン)の発現を維持し続けている。


…矢(…アロー)!』

紺ジャージの一人が、謎の液体を投げたタイミングで01(エース)は発言を終える。

01(エース)が発言した技は、先程凪乃が放った技と同系統同種、と言うよりも、同じ技だった。

だが、充分に風の力が貯まる時間を取った為か、誰が見ても力の違いがある。

01(エース)は下に向けて伸ばしていた腕を体の前に動かし、『ヴォォォ……ヒュュュゥゥッッ……』と鳴く風から小さな竜巻を作りだす。

目標を目で確認する01(エース)。個人情報保護マスクに光る銀色青水晶は黒ジャージ二人と紺ジャージの六人を捉えている。

小さな竜巻は『ビュュュン!』と、とぐろを巻くようにして仮面ジャージ集団へ向かった。


校庭の東側にいる弓使い(アーチャ―)無名壱(ノーネーム1)の二人は手にある血の付いた武器、メイスと棍棒を握りしめて構える。

そんな二人と対峙していた凪乃は今、校庭の東側で地に伏せて倒れていた。

スーツは血と土で汚れている。

遅くなって申し訳ありません……

新年あけましておめでとうございます。

寒いですね…暖冬なんて関係ありません。

えぇ、寒いですからね。寝正月なんて関係ありません。

えぇ…(-_-)(ry

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