表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
力の使い方  作者: やす
三年の春
106/474

#105~二度目の力~

前回、#104~力の二度目~の別視点です。

話が進まず、申し訳ありません…

清瀬小学校の前にある公園・『日差し公園』に、今は誰も居ない。


”波”と呼ばれた少年は清瀬小学校の北。東西に通るサイクリングロードの歩行者通路に設置されたベンチに座り、仮面は少年の膝の上に置いている。

自分の役目を終え、休憩しているのだ。

『…ザーッ…』「……ん?”波”……!?」

そこに少しの音を立てて自転車が通りかかり、サイクリングロードでは驚きの声が響く。

『キィ!』とマウンテンバイクのブレーキ音を響かせ、歩行者用の地面に降り立つのは茶色いジャージの人影。


土系統法学研究所に顔を出す、男子大学生の山岡白樹は言葉を発する。

(おか)(なみ)”だったっけ?水研と土研の”集大成”様がこんな所でどうした?紅樹からは何も聞いてないけど…」

工作員(プロバクター)!!研究者(リサーチャー)からは何も聞いては…無いんですか?…な、なぜ?…」

白樹の言葉を聞き、すべてを察した、”岡波”と呼ばれた少年は、白樹と紅樹をコードネームで呼ぶと、その顔は太い眉毛を寄せ、白樹に説明を始める。

「…自分と研究者(リサーチャー)は今、作戦行動中です。…研究者(リサーチャー)は自分の力を試したいが為に工作員(プロバクター)へ作戦の説明を省いて……そんな子供みたいな真似を……もし知識(ノウレッジ)にバレたら…」

工作員(プロバクター)』と呼ばれた山岡白樹は『ま、まぁ、マテ…落ち着け』と言った感じに手を上げて制し、言葉を返す。

「”波”……まぁ、研究名は置いといて、名前は……岡波(おかなみ)樹太郎(きたろう)…だよな?作戦中なら仮面を付けろ?素顔の俺しかいないから、”作戦時は仮面着用”・”コードネーム呼び”はしなくて良いけど…」

”樹太郎”と呼ばれた少年は失敗顔を見せ、取り繕って喋り出す。素顔のままだ。

「じ、じゃあ、山岡さん」「白樹で良い。」「…すみません、白樹さん、紅樹さんは今、清虹川で『魔人』と居ます。暴走時の鎮圧を|品神さんから指示されて……」

岡波は自分の知っている事を話そうとする。

「今回の作戦は『観察対象への揺さぶり』ぐらいしか聞いていないので、自分も全貌を知りませんが……」

”波”改め、岡波樹太郎の言葉を聞いた白樹。


男子大学生の白樹は身内の情けなさに驚いている様だ。

「っ!今日が”作戦日”かよ…紅樹の奴!そんな大事な事を俺抜きで……紅樹のバカ野郎…」

白樹は双子の妹・山岡紅樹へ、怒りながらもやりきれない罵り声をつぶやく。


その後、”これからの対処”を思い着いたのか、真剣な顔で言葉を出す。

「…ちっ、まずいな……紅樹の様子じゃ、十中八九、その魔人はタダじゃ済まない……『力試し』に使われるのがオチだぞ…」


その時、岡波と白樹達二人の南側で盛大な音が鳴り響く。

『ドォン!プシャァ………キュン……”ガコン!ザバーン!!……”』

「ん?」「っ!早いっ…?」

そこでサイクリングロードの南、渦中の『清虹川』から、低く、振動音・砲撃音と水の落ちる音・高速に物が通過する音ののち、”堅い、重い物が壊れ、海の波の様な音”がした。


それを聞く白樹は顔を青くし、ベンチで腕時計を見る少年、岡波樹太郎へ急いだ様に言葉を掛ける。

「くそっ!、今回の”魔人”は『理性が残っているからコントロール出来る』って話だったな……おい、岡波、俺は紅樹の所に行く。…もし高山先生に会ったら、俺の事を軽く言っといてくれ。」

「えっ?」と言うのは『そんな伝言を頼む相手に自分を選ぶのは失敗ではないか?』と焦る岡波である。

「そんな、困ります。自分はそんな事を言える立場じゃ』「言い辛かったら、”工作員(プロバクター)が勝手に動いた。自分は制止したんです。”って言って良い。高山先生ならそれで許してくれるって、」

岡波の声は白樹の言葉に被さって遮られる。白樹は自転車のべダルを踏んだ。

『ブォン…』と勢いよくサイクリングロードから清虹川への一般道を走り出す。


ベンチ近くに残された岡波は途方に暮れた。

「はぁ…………、高山先生…じゃなくて…弓使い(アーチャ―)へ報告に行かないと…」

岡波少年は言葉の途中で、土色の仮面を付けてベンチを後にする。

(ry

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ