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力の使い方  作者: やす
三年の春
100/474

#99~力の途中経過~

すみません…話がとびとびになってしまいまして…

ゲーム企画の名前を入れました。

…申し訳ありません。忘れてました。話は変わりなしです。

清瀬小学校では明日、全校集会と避難訓練を予定している。

今日は午前に、通常授業・給食を終わらせ、午後の授業が始まる。

……かと思いきや、午後は避難訓練の予習として、『総合』の時間だ。今日の授業はほとんど終わったも同然である。

頭にかぶる、防災頭巾の使い方・避難場所の体育館まで行く取り決め『お・か・し』の復習・災害ビデオの視聴だ。

毎年同じ事の繰り返しである。



「はい!明日の『避難訓練』はしっかり、真面目にする様に!ふざけては駄目です。『いざっ!』と言う時の為に、日頃、緊急時の行動は繰り返す事が大事です!人間は間違える生き物ですが、繰り返して覚えた事は忘れないし、困って何をしたら良いか解らない時に、日頃の訓練を思い出して動けるようにするためです。解りましたか?」

『『『はぁい。』』』

教壇に立つ、神田先生の声に答える三年一組の全員だ。

神田先生は言葉を続ける。

「はい。避難訓練時の決まり事、『お・か・し』は皆、解ってるね?……じゃあ、純一君、『お・か・し』は何か解る?前の学校では違うかも知れないけど、言ってみるように。」

神田先生は転校生である双子の兄、山郷純一へ、『お・か・し』の説明をお願いした。

ただ単に先生が毎度の如く言ってはつまらない、転校生である純一に話しを振る事で、退屈にならない様にしたのだ。

学校によっては『お・か・し』は違う言葉の可能性があり、『その事について話す』のも一興と考えたのだ。

「…おかしですか?……前の学校はちょっと違ったけど……」

どうやら純一の学校では『お・か・し』では無いらしい。

もしかしたら『お・は・し』なのかも知れない。

今の制度では『お・は・し』を推奨しているが、地方・方言・職員の考えで変わるのだ。


「えっと…お、おさない。」『うん…』

「えー…か、かけない。」『おぉ!うんうん。』

「ん~……し……しゃ…」『う……』

最後は詰まり、神田先生は雲行きの怪しい溜め方に怪訝な表情だ。

『しょうじょ!』『うん?』

純一は尚も言葉を連ねる。

相槌を打つ神田先生は呆気に取られ気味だ。

「そう、次回作は幼い・駆けない・少女、小さいから時は駆けられ」

「す、ストップ!!それ違う!!」

純一の暴走振りに、最近は慣れつつあったが、少し困る神田先生である。

ボケて良い場面での、おふざけ・ユニークさは良いと思うが、大事な場面でふざけられては困るのだ。


「んー………じゃあ、朱音さん、代わりに答えて貰える?」

神田先生は兄に変わり、その後ろに座る女子児童に話を振る。

当てられた女子児童は若干面倒そうに『私に…』と驚いて見せるも、しっかりと答えだす。

「……はい、おさない、かけない、しゃべらない。ですよね?私たちの前に居た所は『お・は・し・も』でした。押さない、走らない、喋らない、戻らない、です。」

双子の妹・山郷朱音の完璧な模範解答を得られ、感無量の神田先生である。


転校初日は険悪な雰囲気だった事でも一入(ひとしお)だ。

「……はい!正解!朱音さんは気立ての良い大人になれるよ………このように、色々な言い方・言葉のチョイスがあるけど、守る事は同じです。一応、多くの所は『お・は・し』となっているけど、清瀬小学校みたいに『お・か・し』を使っているところもあります。朱音さんの言った、『も・戻らない』だけど、昔は『まさか戻る人は居ないよね?』と使われていませんでしたが、色々な場面を考えて、『戻る事は危険だ!』と、増えたそうです。」

朱音・純一に対して、『さん』付け、『君』付けは神田先生らしくないが、ファーストネームを呼び捨てにするのを躊躇ったのだ。

基本的には苗字を呼び捨てにする先生だが、双子が教室に居る場面ではそれもままならない。



後は放送室からの操作で、各クラスにあるテレビにビデオ映像が送られ、そのビデオを見る時間になる。

神田先生は勝也達・壱班の為にテレビのボリュームを下げ、テレビの映像を流すも、BGMならぬ、BGV・バックグラウンドビデオの様な状態にした。

学校側も同じビデオを延々繰り返す様にして流しているので、『クラス個々の時間』として決められている。

何もすることがなければ『ビデオ視聴』と言う寸法だ。


勝也達、壱班の面子は黒板の前に立つと『自然公園の季節を見る(春)』の発表で開催した『ゲーム』について話し出す。

声の主は壱班班長を務める春香だ。

「壱班のゲーム企画、『清虹公園遠足・写真展』投票の結果を発表します。」

春香は上位三人、三位を発表する。勝也はB4サイズ:少し大きめの写真を発表と共に出す。


「三位は山郷純一君の作品・『冬眠するクワガタの幼虫』です。票は五票でした。」

『ふぅん……クワガタの幼虫って言われてもね…』『え…やだ、気持ち悪い!』等と声を出すのは女子達だ。

男子としても『でも、珍しいんじゃね?』と言うだけでそこまで良い評価ではない。


「二位は七川裕也君の作品・『葉にとまる蝶々』です。票は六票でした。」

「一番カラフルで綺麗な感じに見えたしねー…」『一番何を撮ってるのか解り易かった~』『クワガタよりかは…』

と、以外にも微妙に高評価である。実は少しピンボケ気味だが、それで逆に色が映えたらしい。アゲハチョウは黄色っぽい白色で、緑の葉っぱの上にとまっていると、コントラスト的に目立つのだ。他の写真はそこまでカラフルではない事も勝因だろう。


「そして、堂々たる一位は他の写真とは得票の単位が違います。なんと、10票獲得したのは斉木茉奈さんです。タイトルは『子供に帰る大人の春』」

でかい(・・・)女の人、誰だよぉお!』『でっけぇ(・・・・)!』『後ろでベンチに座って見切れてる女の人誰だよ!そこが一番気になる!』『後ろに居るスーツ姿の女の人は…』


すごい反響だ。学校で公園に行った次の日、遊具前で撮った写真で、飯吹・秋穂・凪乃の大人三人(内凪乃は未成年だが…)の女性達はインパクトがある。

『でかい』と言われているのは飯吹だ。でかいのである。

身長は170cm程度と、特筆する程ではないが…

他は春香の関係者・家族の金山秋穂と風間凪乃だ。集合写真を撮るにあたって、秋穂と凪乃は写真に写るのを辞退した。

だが、撮る時にあまり配慮していなかったのか、見切れる程度に映ってしまっている。

今回はその微妙に見えそうで見えないない事が得票につながったらしい。

「では、明日に備えて、写真を変えて票を募るで、良かったらもう一度投票して下さい。これで壱班の発表は終わります。」

これで壱班の発表は終わりである。この表にはそれほど意味は無いのだが、壱組の皆はしっかりと投票してくれている。壱班のメンバーは投票をせず、三年一組の壱班以外の24人+先生一票はしっかりと投票されていた。内訳はこんな感じだ。


雨田勝也:公園入口看板:0票

七川裕也:アゲハチョウ:6票

山郷純一:クワガタ幼虫:5票

金山春香:杏中心アップ;4票

斉木茉奈:遊具集合写真:10票

山郷朱音:公園広場のみ:0票


どうやら、生き物が居た方が良いらしい…

誰がどの写真を撮ったのかはわからない様にしているので、純粋に興味がある物とない物に分かれた様だ。

(ry

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