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プロローグ

「グランマクロス」


そこでは人間やほかの生物が協同し、生きている。

その昔、そこではある問題が発生していた。

極稀に、自分は最も強く、尊き存在だと思い込み、他の生物を支配しようと考える者が生まれた。

当然他の生物に止められ、軽く収まる。

だが、その中に異常に個体値の高い生物が現れた。

その生物らは、自分たちの群れより抜け出し、同じ考えを持つもの同士で集まり、結束していった。

そのため、人里に襲撃し、人を襲い、物を盗むなど悪さを続けていた。

人はそれらを魔物と呼び、恐れた。

そこで、人は対策として討伐部隊を組み、魔物を止めるべく各地へとまわり、魔物を討った。

魔物は数えられるほどになり、人はついに討伐とまではいかなかったが封印することに成功した。

封印された魔物は祠に祀られ、少し経つと人々に忘れられた。

祠には当時の討伐部隊の各リーダーの名前が刻まれている。


剣士隊長 アルフィン・ソーデル

槍士隊長 トローネ・アングルタフ

狙撃班長 ウェール・アドバンス

魔導隊長 アルフォース・ペルソナ

治癒術長 レパロ・イクシア


これらとその仲間たちによって、魔物は封印され、世界に平和が訪れた。

しかし、それは新たなる扉を開くカギだった。



魔物が封印されてしばらくし、冒険者などが各地を探索する際に不可解なものを発見した。

それは地面から飛び出した遺跡のようなもので、入口は怪しげな模様が刻まれた石で作られた門があったという。

そこで好奇心旺盛な冒険者が入って探検してみたところ、1人を残して全滅してしまった。

といってもその1人というのは中には入っておらず、何日経っても帰ってこないのであわてて冒険者のギルドに報告したんだそうだ。

これがきっかけとなり、数多く存在するその遺跡「迷宮」を攻略するべく莫大な数の冒険者パーティが組まれた。

今はなき最強のパーティ「夜刻の翼」を除き、迷宮を攻略した者はただ1人としていないという。

迷宮を攻略しようと志す者たちは誰もが自分の得意とする武器ごとの訓練所に通い、上を目指し励んでいる。



ここで剣技の訓練をしている黒髪の少年エリファス・ソーデルは教官とほぼ互角レベルの実力を持つ主席で、注目を浴びている。

来月より冒険者ギルドに入り、パーティを組んで迷宮に潜る予定である。

「エリファス!本当にいいのか!?」と茶髪の槍使いウッド・スペルドは唸るように言った。

エリファスは「僕は冒険者になって迷宮を攻略したいんだ!それが僕の小さい頃からの夢だから。」と答える。

だが、ウッドも引かず「王宮騎士になれば生涯を裕福にくらせるんだぞ!冒険者なんて死ににいくようなもんだ!よく考えろ!」と怒鳴った。

エリファスは「王宮騎士になるくらいだったら死んだ方がマシだ!

あんなのに僕はなりたくないんだ。」とやや強めの口調で返した。

ウッドは落ち込んだようにうなだれて「お前が本気になったのなんてこれが初めてだしな。もし本当になりたいのなら俺はお前についていくよ。」と言いながら高級素材を使ったフカフカの白いソファに腰掛けた。



それから1ヶ月が経ち、エリファスとウッドは冒険者ギルドに所属してパーティを組み、まずは迷宮を探すべく「賢き街リファロナ」をあとにした。

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