表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

白色×街

「はあぁあ。」

ため息をついた。あの後、なんだかんだ言って喋ってしまった。私の悩み。ポケットに、名刺と石。

『この石を大切に持っていてよ。僕は準備出来次第仕事をはじめるけど、もし、それまでに何か起こったら、この石に助けを求めてみて。その石が、君のこと。守ってくれるから。』

歩きながら私は、ポケットの上からその存在を確認して、またため息をついた。

(一体なんであんなとこに行ったんだろう。確か、目を閉じた瞬間。…部屋に居たはずなのにいつの間にか真っ白な部屋にいて…んー理解できないな。しかもその前の電話。番号間違えてなかったはずなんに。それと…あの店長さん、スゴく存在感あったなぁ。口調は結構穏やかだけど。)

あ。しまった。

考えことをしながら歩いていたら…どうやら道に迷ってしまったらしい…見知らぬ道に出てしまった。

む。困ったぞ…


人に道を訊こうかと、人に近づいた。

「あの、すいません。道に迷っ…」

スルーされた。ひっど。まぁ。人を間違えただけ。違う人に聞けばいいわ。

私は、ほったて小屋で休んでる人に訊いてみた。

「すいません、道に迷ってしまったのですが、#*&£☆駅はどう行けば宜しいでしょうか?」




無視。

どころか、こちらを見ようともしない。

また他の人に訊こうか、と思ったところで不思議なことに気づく。

今は夏だ。太陽はギンギンに強い光を放っている。暑いとてつもなく暑い。なのに、何でみんな厚着なのか。そしてなぜ、暗い表情なのか。

ここには来ては行けなかった場所のようにに感じた。

本能が 逃げろ と言う。

どこでもいいから、走りまくってれば、きっといつか知ってる道に出るはずだよね。

走った。

走った。

走った。

でも、またおかしい事を発見した。どこをどう行っても、さっき道を訊いたほったて小屋のとこに来てしまう。体中にかいているこの汗は、きっともう、冷や汗もでている。

なんでっ。

なんでなんで???


またしても、戻ってきたこの道で、私はもうしゃがみこんだ。

疲れた。

そのときのことだった。

「…」

トントンと、肩を叩かれた。ビックリして振り返る。知らない人がたっていた。その人は他の人と同じように厚着だった。でも、汗びっしょりだった。

「あ。な、なんですかっ…ーっ!?」

いきなり、口をふさがれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ