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第8話 先生

さて、今日からついに家庭教師の先生がやって来ます。

授業は午前に1コマ、午後に2コマの計3コマで12才まで5年と少し行います。

先生はほとんどが1人で教えてくださるそうで、教えられない時はお父さんかお母さんが教えてくれます。

今日は初日ということで午後から挨拶をして1コマだけすることになります。

「若様。先生がお見えになられました。」

「うん。通していいよ。」

昼食が終わって少し時間があったので、読書をしてるとケティーが扉越しに先生の到着を告げました。

確か名前は・・・

そうそう!ロイド先生だ!

わ、忘れてないし!ただ焦らしただけやし!

と、電波的な何かを心の中で叫んでいると誰かが来ました。

「若様、先生をお連れしました。」

「どうぞ。」

「失礼します。」

ケティーが扉を開けると中年くらいのおっさん・・・先生と共に入ってきました。

おっさんって思った瞬間にすごく睨まれたのは気のせいでしょうか?

先生の見た目は、金髪に藍色の瞳。歴戦の戦士という言葉が当てはまります。

今にも大剣を振り下ろしてきそうで怖いです。

「はじめまして。私はロイドと申します。」

「はじめまして。アイザック・アズナヴール・バシュレ・ハインリヒです。よろしくお願いします。」

挨拶も文官か武官かで言うと武官だ。歴史とかは大丈夫なのだろうか。

「私はこれで失礼しいます。」

挨拶が終わったのを確認してケティーが退出した。

「では授業の前に少々話をしましょうか。」

「はい。」

授業を始めるまで少し時間があるのでお互いの自己紹介を始める。

「改めまして。私はロイド・ブランシャールです。若様の家庭教師の話が来るまではハインリヒの守護兵団の特別顧問をしておりました。」

「え・・・ということは『不死』のロイドってあなたのことなんですか?」

王国の中でも最高レベルの実力を持つ1人だと言われている『不死』が家庭教師何か引き受けていいのだろうか。

むしろ最近は王都に詰めている王国守護兵団の顧問を頼まれていると聞いたが・・・

「そうだ。王国守護兵団の顧問にならないかと声をかけられてな。しかし私は王都にはあまり行きたくないのだよ。」

「そうなんですか。」

「うむ。そこに若様の家庭教師の話が来たので引き受けたのですよ。若様が魔道具作りをしているという話も聞いております。怪我をしないようにしてくださいよ。」

「はい。注意します。」

いや、普通に怪我をしないように安全第一で行なっているのだがね。

何故か素直に頷かなければならないような気がした。

「私の自己紹介はこのくらいです。若様はなにかありますか?」

何かあるかな・・・

「特にはないです・・・たぶん。」

「そうですか。では、今後の予定について確認してもよろしいでしょうか。」

「はい。」

「これから若様が学ぶのは貴族としての最低限の礼儀、領主としての最低限の知識を中心に国の歴史などがあります。また、これに並行して剣士になられるということでしたので相応の知識、実戦訓練等を行います。」

「座学と職業に関する勉強の比率はどれくらいなのでしょうか?」

「おおよそ3:2となります。」

剣士になるのにそこまで必死になる必要もないとは思うが。

比率もせいぜい3:1で十分だ。と、思う。

「剣士になるにはそこま徹底的にするのですか?」

「いや、2を全て剣士になるために使うわけではないぞ。知識・実戦訓練の他に、若干ではありますが魔道具についても講義いたします。」

「剣士と魔道具の比率は1:1ですか?」

「はい。しかし、いつでも剣士になることができるようにすることが優先されますので、初めの方は魔道具に関しての講義は少ないということはご理解ください。」

「わかりました。」

ここで魔道具から講義しますとか剣士にする気無いに等しいからな。

「他に何か質問はございますか?」

「特にはないです。」

「では、少し早いですが休憩を挟んで早速授業を始めたいと思います。授業は部屋を借りておりますのでそちらで行います。」

「ここで行わないのですか?」

「それだと周りにあるものに気を取られ集中力が落ちる可能性がありますので、他の部屋で行います。」

たしかにここで授業をすると魔道具とか知らないうちに凝視してそうだし小休憩も本棚にある本読みそうだし。

「分かりました。」

「では準備ができたら直接部屋へお越しください。部屋はこの部屋の階段側に向かって2つ目の右側の部屋となります。」

「はい。」

その部屋って確か物置だったよな。魔道具の材料で大丈夫なものも若干しまっていたと思うんだけど。

そういえば一昨日と昨日は廊下が騒がしかったからそのとき移動してたのかな。

まあ、材料が見つからなかったらカリンかケティーにでも聞けば見つかるだろう。

・・・っと。休憩時間減るからこれ以上は寝るときにでも考えるか。


取り敢えずトイレ行って授業だ。


まず、更新が若干遅れたことに対して謝罪申し上げます。

言い訳としては国家試験の補習で時間が取れなくなり今日に至りました。

ということで、更新感覚としては2話ほど立っていますので、きりがいいことも考え、3話ほど更新します。


誤字脱字その他は気軽にご指摘ください。

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