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第6話 自室にて

さて、父さんとの話が終わり自分の部屋へ戻ってきました。

今後の事を考えようと思います。


最初に決定事項をまとめます。

・来週から学院入学までは貴族としての知識を身に着けるため家庭教師をとる。

・学院への入学は13歳。

・2つの学科うのち片方は条件を満たして早期卒業を行う。

・できなければ守護兵団行き。


この中で最も考えなければならないのは、2つの学科のちどちらを先に卒業するかと、どちらを免除するか。

どちらも免除というのは厳しいので片方を免除というのは決定事項として、魔法剣士科と魔法技術科・・・

1回目の転職は剣士か冒険者が良い。

剣士は2回目の転職で戦士か騎獣騎士になれる。

冒険者は上冒険者となる。こっちを選んだ場合はどの科にいても秀でることは無いがこれと言って困る事も無い。

どうしようか・・・

「若様。お茶をお持ちしました。」

考えているとケティーがお茶とお菓子を持ってきた。

「どうぞ。」

「失礼します。」

部屋に戻ってきてからは何も広がしてないので、ケティーがお茶とお菓子をセットするのをぼーっと見つつどうするかを考える。

「若様。何かお困りのようですが。」

「うん。学院のことについてちょっとね。」

中々決まらないし、多分だがこれからも決まることはないと思うのでこの際、ケティーに相談するのもいいかな?

「・・・ケティーの意見も聞いてみたいんだけど。」

じっとこちらを見ていたケティーに話しかける。

「なんでしょうか?」

「父上に学院で2つの学科を修めるようにしてもらうんだけど、条件として2回目の転職をしないといけないんだ。だけどどの職業にするかで迷っていて。」

「迷っている。ということは候補はあるのですね?」

「うん。冒険者か剣士。剣士にしたあとのことはまた考えるとして、今はこの2つで悩んでいる。」

今更だが、来週といっても丸々1週間あるわけではないのに、この段階から悩んでいたらすぐに過ぎてしまうんではないのだろうか。

「冒険者と剣士ですか。若様が入学しようとしているのは、魔法剣士科と魔法技術科でよろしいんですね?」

「うん。そうだよ。」

「ではどちらとも言えませんが・・・では、卒業後のことを考えてみましょう。」

「卒業後?」

「はい。在学中にどこに対しても等しく不利にならないということは、それこそ勇者がなるものだと思います。ですのでちょっと先のことだけでなく、若様が卒業された後のことも考えて決めてみられてはいかがでしょうか。」

なるほど。

確かに僕は勇者になる気はないから全部に有利に動くことはできないか。

「僕は卒業したら父上の後を継ぎたいと思っています。」

「では、2回目の転職で得られるもののうち、旦那様の後を継ぐときに役立つと思われるものを考えてみましょう。」

「父上の後を継ぐときに役立つもの・・・剣士の上位は戦士と騎獣騎士で冒険者は上冒険者。特徴はそれぞれ、戦士は剣士よりも攻撃力が高く、陸上での移動が早くなる。騎獣騎士は契約したモンスターに騎乗し移動することができる。上冒険者は道具作りや罠破りの知識を得ることができる。だっけ?」

「はい。この中ではどれも若様の役に立つでしょう。」

「そうだね。どうしよう。」

「戦士の移動が早くなるのは徒歩のみです。馬や馬車などを使うと普通と変わりません。騎獣騎士は空中を移動するモンスターとの契約は容易ではなく、過去の騎獣騎士の契約したモンスターの大半は陸上か海上です。それに会場のモンスターも、ほとんどが人一人乗るのがやっとというものです。上冒険者は道具作りや罠破りがあるので、食事に毒を盛られた時の解毒薬を自分で事前に作ることができます。」

解毒薬は知識は既にある。『知識の書』を見れば材料まで乗っているので、それを引くとあまり利点はいないように見える。戦士は言うまでもなくいらないだろう。貴族なのに馬や馬車を使わないということはありえない。

・・・となると残るは1つなのだが。

「騎獣騎士が消去法で残ったんだけど、これもどれくらい役立つのかがわからないんだけど?騎獣できるモンスターについて教えてもらってもいい?」

「はい。騎獣できるものはそれこそ馬とほとんど変わらないようなものからドラゴンに至るまで、様々な種類があります。大半が使い潰す程度で走る馬と同じ速度で走ることのできるモンスターになります。また、海上もほとんど人一人が移動できる程度です。空中はそれと契約すること自体がまれになります。」

「じゃあ、僕も馬より速く走るモンスターを契約するというので考えていいんだよね?」

「はい。そうなります。その場合は強化された特殊な馬車を買うことで複数の移動も容易になります。」

「・・・うん。ありがとう。また一人で考えてみるよ。」

「はい。お役に立てたのならなによりです。それでは失礼します。」

会話の間にお茶とお菓子は片付けたので、空いた食器を回収してケティーが出ていった。

ドアの閉まる音がして数秒後。

・・・よし。騎獣騎士だ。

これだと王都からの緊急の呼び出しにも迅速な対応をすることができる。


決定でいいかな?


第6話でした。


小説を更新してもサイトに来ないと分からないということがあったのと、形から入る(長く続けるために)ということがあったので、twitterにて更新情報をお知らせするアカウントを作りました。

名前はアイザック・ハインリヒです。

Isaac_Heinrichでも出ます。

こちらでお気に入り登録されてない方でもフォローしていただけたらと思います。


誤字脱字その他は気軽にご指摘ください。

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