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transcendence person of endless fate ~果て無き宿命の超越者~  作者: ヘルメス・トリスメギストス
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Episode 00

なをとなく衝動的に書いたものを投稿。

次の更新は何時になるやら……予定は未定。

--A.P.5623 第13地球型植民星レムリア衛星軌道上



 特殊任務のためレムリアに来た、宇宙統合政府本部『地球』所属機動要塞Another earth One内部の特殊研究室。この要塞の最高顧問のために用意されたその場所で、研究室の主たる老人が一面の姿見を前にして立っていた。

 この研究室の照明は点いてはいない。にもかかわらず、煌煌と輝く光が老人の姿をを照らし出している。

 光を放っているのは、鏡。如何なる怪異魔術の類か、老人の目前にて鎮座する姿見が、その鏡面から眩いまでの強烈な光を発していた。 その光ゆえに、まともに見ることも叶わない姿見を、老人は眩しさを感じていないかのごとく正面から眺め、また、その不可思議な現象に対して驚いた様子すらも見せない。

 暫く姿見を眺めた後、老人は「むう」と唸った。


「幾多の星と数多の世界を巡り巡って数千年。次元の壁すらも超えたが、このような奇妙奇天烈極まりない世界なぞ、終ぞ目にする事無く来た」


 姿見から目を逸らさず、老人は独白する。この老人には、光の先に姿見とは異なるなにがしかが見えているのだろうか。


「儂を招くでも無いようじゃが、何処かの小童を呼んでおるのか……。然れど、次なる段階に至らんとする、今この時の儂の面前に現れようとはの。是も儂の宿命さだめの1つか」


 呟く老人の口元が、徐々に歪んでいく。

 嗤う。

 世の全てを蔑むように、万象嗤笑し哄笑する老人。


「呵ッ呵呵呵呵呵呵呵呵呵呵! 丁度良い。新たに見付けし其処此処の世界惑星みな押し並べて似寄りよ。偶の慰みには絶好の頃合なれば、この機会逃してなるものかよ」


 老人は嗤いを止め、眼前の姿見に向かってその手を伸ばす。

 老人の手が姿見に触れたまさに其の時、姿見から発せられる妖光がその勢いを増し、老人の痩躯を飲み込んだ。

 光は尚も増大し続け、果ては研究室の外にまで溢れ出し、Another earth Oneの一区画を完全に飲み込む。


「呵ッ呵呵呵呵呵………次元転移!」



――機動要塞Another earth One指令区画



「総司令! 鑑内部より次元転移術式の反応あり!」

「何だと! 発生元は何処だ!」

「特定出します! ……出ました。……! これは……!」


 オペレーターが、モニターに表れたデータを見て驚愕に目を見開く。


「どうした! 報告しろ!」

「は、はい! 発生源は研究区画の秘匿Level5、最高顧問のラボです!」

「な……!」


 報告の内容に、絶句するA.E.O総司令。

 研究区画の秘匿Level5。そこは、この要塞内において最も問題の発生してはいけない、最重要ポイントであり、あらゆる手段でもって想定しうる全ての障害から守られている、最も安全な箇所のはずだ。

 それが、何故次元転移術式の発生源となっているのか。

 長年、かの最高顧問の下で働いてきた彼であるが、あまりの事態に思考が停止していた。


「! そうだ! 最高顧問は、最高顧問の御身はどうした!」


 思考停止から復活した総司令は、混乱覚めやらぬ頭で、この機動要塞に乗っている者の中でも最重要たる人物のことを考える。もし万が一彼の身に何かあれば、自分の首が文字通り飛ぶだけでは済まないだろう。


(くッ、無事で居てくれ! 頼む!)


 だが、その願い虚しく、オペレーターからの報告は残酷なものだった。


「総司令……最高顧問の生体反応、ありません……」


 その報告に、司令部内が今まで以上に騒がしくなる。

 総司令は一度瞑目し、目を開くと共に一喝する。


「静まれぇい! あの方がそう簡単に御落命なさるものか! --オペレーター、要塞内には最高顧問の生体反応は無いのだな?」

「はい。それどころか、御遺体も見つかりません。おそらく、先ほどの次元転移術式によって転移したものと思われます」


 信頼する総司令の一喝で落ち着きを取り戻した司令部要員たちは、先程の次元転移術式に関する情報を集め、その原因を探っていく。


「そうか……。先程の次元転移術式は何処の世界、或いは星系のものか解かるか?」

「照会します。--これは……データベースに存在するどの世界、どの星系のものとも一致しません!」

「ご自身で転移なされた可能性は潰えたか……」


 もしそうであれば、データベースの中の何れかに該当しているはずだ。それが無いということは、この世界には存在しない。或いは、統合政府が未だ遭遇したことの無い術式ということになる。

 厄介なのは、この術式が統合政府軍の技術の粋を集めた防御をいとも簡単に破ったということ。


(或いは、ご自身自らお招きになられたか……何れにせよ、ご自身の意志で世界をわたられたことは確かだ。ならば--)


「至急『地球』へ報告。評議会の指示を待ち、我等は全力で最高顧問の御身を捜索する!」

『Sir,Yes Sir!』

爺(主人公)うぜえ!


爺(主人公)うぜえ!


大事なことだから二回言いました。ものすごく大事な事だからもう一回。


爺(主人公)うぜええええええええええええええええええええ!!!!! でも主人公。


つか笑い声きめぇ!


……ふう……さて、後書きですが別にこれといって書くこともないです。あ~爺(主人公)ウザ。


しかし、リアルにこんな人間居たらマジ通報するわ。これは早急に口調を変える必要がありますね。主人公のくせに、作者をこうまで追い詰めるとは……。本作の主人公は化け物か!


では、次話でまたお会いしましょう。

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