お遊び、魔法と魔術の会社編(笑)
A(コーヒー片手・やや疲れ気味)
「なあ、魔法使いと魔術師ってさ、あれ絶対そり合わないよな」
B(PC見ながら)
「あー、時間の使い方が違うやつでしょ?
魔法使いって日の出から日の入りまでが勤務時間みたいなもんじゃん」
A
「そうそう。フレックスじゃなくて“太陽固定シフト”な。
雨の日とかたぶん生産性落ちる」
B
「魔術師は完全に24時間制だよね。
タイムカード切って、集中2時間、休憩15分、みたいな」
A
「だからさ、同じプロジェクト入れると地獄なんだよ」
B
「“今日は満月だから精度上がります”
“いや今14時30分なんで理論的に無理です”
って会話、噛み合わなすぎ」
A
「で、無理に併用すると暴発するんでしょ?」
B
「するする。
魔法側が“今は流れが来てる”って言ってる横で、
魔術側が“想定外です”って言い始める」
A
「仕様書と自然現象が殴り合ってる感じ」
B
「極めるのに時間かかるのも納得だよな。
魔法使いってさ、毎年同じ季節を何周も経験しないといけないから、
新人が育つの遅い」
A
「魔術師は魔術師で、
寝ないで研究して、時間管理のために時間切り刻んだ結果、
逆に時間に縛られてるやつ」
B
「で、たまにいるじゃん。
“俺、魔法も魔術もいけますよ”ってやつ」
A
「あー……だいたい早死にするか、
曜日感覚おかしくなってるかだな」
B
「“今日が何日か分からない”って言い出したら、
もう有給取らせるしかない」
A
「結論としてはさ、
魔法は自然派職人、魔術は理系エンジニア」
B
「で、両方やろうとするとブラック案件」
A
「現実と変わらんのが一番怖いわ」
ーー
B(急に真顔)
「でさ……課長、どっち側だと思う?」
A(即答)
「魔術師。絶対魔術師」
B
「だよな。
会議5分単位で区切るし、“今は13時です”って3回言うし」
A
「魔法使いだったら
“今日は流れが悪いから会議中止”って言い出すからな」
B
「それはそれで助かる」
A
「でも部長は魔法使い寄りじゃね?」
B
「あー……
“この案件、季節が違う”とか言う人ね」
A
「数字出しても納得しないタイプ」
B
「月見て決裁してる」
A
「満月の日だけハンコ押すの早い」
⸻
B(スマホ見ながら)
「そういえば新入社員、どっちで配属されるんだろ」
A
「適性検査あるらしいぞ。
“夜型ですか?”
“天気で気分変わりますか?”
みたいなやつ」
B
「完全に魔法・魔術ふるい分け」
A
「魔法側行くとさ、
“今年は冬が長いから成長遅いけど仕方ない”って言われる」
B
「魔術側は
“努力量が足りません”って言われる」
A
「どっちも地獄」
⸻
B
「でさ、例の噂聞いた?」
A(声ひそめる)
「……両方やらされてる人?」
B
「そう。
魔法部門と魔術部門の兼任」
A
「終わったな」
B
「最近さ、
曜日間違えて出社してきたらしい」
A
「それもう兆候出てる」
B
「“昨日が満月で、今日は14時だから”
って理由で会議欠席したらしい」
A
「理由が両方なのが一番ヤバい」
⸻
B
「でも正直さ、
その人いないと回らない案件多すぎなんだよ」
A
「分かる。
自然現象絡むトラブルを理論で無理やり締め切りに合わせられるの、
あの人だけ」
B
「会社としては手放せない人材」
A
「本人の時間感覚は、もう手遅れ」
⸻
B(コーヒー飲み干す)
「結局さ、
魔法も魔術も“時間の借金”してんだよな」
A
「魔法は自然に、
魔術は自分に」
B
「で、両方やると利息がエグい」
A
「現実と同じ結論出すな」
⸻
B(立ち上がる)
「そろそろ戻るか。
次の会議、魔術側案件だし」
A
「じゃあ今日は太陽見なくていいな」
B
「その代わり、時計から逃げられない」
A
「……どっちがマシなんだろうな」
B
「退社後に考えよう。
たぶん考えても答え出ないけど」




