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太陽の人と、日陰の僕  作者: ことね
東京での、僕たちについて。
46/69

先輩になる。

Ep46です!

今日もよろしくお願いします!!

 梅雨。2年目になった僕に後輩が出来た。

 今年の新入社員の人事は少し早く決まり、すでに1か月が経っていた。同僚も数人変わって雰囲気が変わる。


「陰山、次の会議資料出来たか?」

慌ただしく声をかけるのは同期の柏木。

「うん。出来た。柏木ダブルチェックしてくんない?」

「分かった。今日会議何人参加?」

「20人。」

「分かった。確認終わったら、印刷しとく。」

「ありがと。」


柏木も僕も、あれからお互い仕事を頑張って、それなりの成果を出すことが出来たのだ。

上手く行った時も、行かなかった時も、お互い励まし合ってなんとか1年乗り切った。戦友のような存在になっていた。



 会議が終わり、これからやらなければならない課題が浮き彫りになる。


「お腹減ったー。」

柏木を誘って食堂に向かう。


柏木は、コンビニ弁当を美味しそうに食べながら言う。

「2年目ってやることが一気に増えるな。」

「うんー。任されるものが増えたな。会議で色んなこと指摘されるけど、覚えるのに必死だよ。」

「…確かに。」


「柏木は?今月営業頑張ってんじゃん。どうなの?」

「明後日、今行ってる書店が契約結んでくれる。」

嬉しそうだ。


「すげーじゃん。」

「頑張ったよー。」


2人で笑い合っていると、横から声をかけられる。


「陰山さん、柏木さん、お疲れ様です。…あのもし良かったら、ご飯ご一緒しても良いですか?」


僕の後輩にあたる、女性の土田さんだ。

彼女は、とても今どきの女性で可愛らしい容姿をしている。


「あぁ…」

僕は困ってしまう。柏木と2人でご飯を食べたい。


そんな僕を見かねてか、柏木が言う。

「ごめん、土田さん。もう俺ら食べ終わるんだよね。この後仕事の打ち合わせもしたくてさ。」


「そうだったんですね、すみません。」

土田さんは少し残念そうな表情を見せる。


「ごめんね。」


僕たちは、そそくさとその場を後にした。


仕事に戻る前に、コーヒーを買うためにコンビニに寄る。


「陰山、ああいう子苦手?」

柏木は僕に聞く。

「……まぁ、正直に言うと。大学の時もあぁゆう女子の後輩たちがいて。どう対応したらいいか悩むんだよね。」


全員が全員そうだと言うわけではないと思う。

けれども、いつでもどこでも自分の可愛さを振りかざしながら、僕に近づいてくる女性に、僕は何を求められていて、どう応えればよいか分からなくなる。


「土田さん。仕事以外にも力入れてるからなー。」

彼は苦笑いをする。


「僕根っこは陰キャだからさ。高度な人間関係は苦手って言うのもある。」


「高度な人間関係って。お前のそういう自分のせいにして考えるところ、俺は好きだよ。」

彼は優しく笑う。


「ありがと。…でも仕事は別だからな。ちゃんと教えてあげたい。」

「そうだな。近藤さんみたいな先輩になりたいな。」

「うん。」



 家に帰って、久しぶりにオーキャンスタッフの同期、中島に電話で相談する。


彼女は真摯に相談に乗ってくれた。

「春輝くん。大事なことはね。仕事以外では、期待を持たせないことと、嫌なら断ること。この2つだから。頑張って!」


彼女は何度も同じことを言う。それだけ大事なのだろう。



「分かった。気をつけるよ。」

「うん。春輝くん自身が我慢するのは良くないからね。また何かあったら言って!」

「ありがとう。」


 僕は明日、土田さんとどのように関わるかをイメトレしながら、就寝した。

ありがとうございました!

よければ、いいねや感想よろしくお願いします!



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