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太陽の人と、日陰の僕  作者: ことね
東京での、僕たちについて。
45/69

新しい春が来る。

Ep45です!

よろしくお願いします!

 3月中旬。大学を卒業した冬真が東京にやってくる。


「春輝先輩!」

大きな荷物を持って手を振る冬真。


「お疲れ様。もう引越し作業は済んだのか?」

「はい。終わりました!!」


冬真が東京で就職したと聞かされたのは、つい先週電話をした時だった。

彼は、僕を驚かそうと思って言わなかったらしい。まさか冬真も東京に来るとは思わず、僕はまんまと驚いてしまった。


冬真は、荷物を駅のロッカーに預けて身軽になる。


今日は、冬真の引越し祝いをしようと約束していたのだ。


「今日は僕の奢りだから。好きな物食べなよ。」

しっかりと貯金をしていて良かった。


「ありがとうございます!」


冬真は、肉が食べたいと要望を出した。

僕と夏生がよく行く焼肉屋に向かう。



お店に行く道中、僕たちはたまたま幹樹先輩と会う。


「幹樹先輩、覚えてる?」

僕は冬真に尋ねる。

「はい。覚えてます!オーキャンスタッフ1番人気の先輩ですね。春輝先輩も負けてなかったですけど。」

冬真は嬉しそうに言う。


「幹樹先輩と僕を一緒にしたら失礼だろう。」

「そんなことないですよ!」


「幹樹先輩、冬真です。覚えてますか?」

「うん。秋といつも戯れあってた冬だよね。」

「そうです。」

「うん。覚えてる。…これからどっかいくの?」

先輩の問いに、僕は答える。


「はい。冬真の引越し祝いをしに。」

「そう。楽しんでね。」

「ありがとうございます!」


僕たちは先輩と別れて焼肉屋に向かう。



 焼肉をたらふく食べながら僕は冬真に言う。

「引越しのこと言ってくれてたら手伝ったのに。」

「だって先輩忙しそうだし。…2人の兄が手伝ってくれたのでなんとかなりましたよ!」


冬真はあっけらかんと笑う。


「そうだ。春輝先輩、今度誕生日でしょ?パーティーしません??」

目を輝かす冬真の提案に、僕は断れずに承諾する。




 ー3月30日。僕は23歳になった。

 部屋の窓からは、桜が綺麗に咲いている。春爛漫。

太陽の光がキラキラと輝く。


「春輝先輩!お誕生日おめでとうございます!」

クラッカーで盛大にお祝いをされる。

僕の誕生日パーティーには、夏生と幹樹先輩が集まってくれた。


「ありがとうございます。……冬真、ありがとな。」

「いえいえ。3年間一緒に居たのに、こうやってお祝いしたことなかったですから。やりたかったんです。」

冬真は満足げに笑う。


今日のパーティーは、冬真の進行でどんどんと進んでいく。


みんなが、僕に誕生日プレゼントをくれる。



家族以外の誰かに、こうやって自分の誕生日を祝ってもらうなんて。

こんなこと、初めてで。



「めっちゃ嬉しい。」

僕は素直に喜びを表現する。


そんな僕を、ほろ酔いの冬真は写真に撮る。それも、何枚も。


「そんな撮らなくても。」

僕の言葉に、冬真は「むふふ」と楽しそうに笑う。


「これは俺の宝物でーす。」


そんな冬真に夏生は言う。

「お前ほんと春輝のこと好きだな。」

「はい好きです!」

大きな声で宣言する冬真に、思わずびっくりする。


「ありがと。」

僕は、この時間を忘れないように。


「ねぇ、みんなで写真撮ろう。」


ほろ酔いで、喜びで胸がいっぱいのこの瞬間を、カメラに収めた。

今日もありがとうございました!

これからも、よろしくお願いします⭐︎

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