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太陽の人と、日陰の僕  作者: ことね
東京での、僕たちについて。
41/69

先輩の痛み 続々

Ep41です!!

今日もよろしくお願いします!

 先輩が病室で落ち着いて過ごせるようになる。


「こんにちは。」

僕の顔を見た先輩は、一瞬顔を強張らせる。


「具合はどうですか?」

そっと尋ねると、先輩は「大丈夫。」と答える。


「色々入院手続きや準備をしてくれたって聞いた。……ありがとう。迷惑かけたな。」

先輩は小さく笑う。その笑みはどこか苦しそうに見える。


「いえ。当然のことですから。…心配しましたよ。」

僕の言葉に、先輩は視線をそらせる。


「……ごめん。」

「まぁ、今はゆっくりしてください。……それと、この間は幹樹先輩が大変な時に一方的に想いを伝えてすみません。…余計なこと考えさせてしまいましたね。」


僕は頭を下げる。

先輩が僕を見ている視線を感じる。


「いや、それは違う。」

慌てて先輩は、僕の言葉を否定する。


僕は、そんな先輩を見つめる。


「……告白は嬉しかったから。お前が気に病む必要はない。」


「…そうですか。」

「うん。」


気まずい雰囲気が流れる。



「……先輩は、僕と付き合うのが嫌ですか?恋愛対象として見れないですか?」


小さく、僕は問う。


「お前が嫌とか、そういうことじゃない。



……俺が、ダメなんだ。」


先輩は力無く言う。


「え?」


「俺が、どうしても。……春輝と付き合うのが、怖いんだ。だから、お前の気持ちには答えられないんだ。」


先輩は俯きながら話す。その表情は見えない。


……ただ。先輩の言葉が、その先輩の姿が、胸に深く、痛いほど刻まれた。


「……わかりました。…あの、僕帰ります。幹樹先輩、お大事に。」


一気に何かが込み上げてくる。


「……っふ、、」

病院を出たところで僕は思いっきり泣き出す。


あんな弱々しい先輩に、僕は何を答えさせたのだろう。


本当に酷い後輩だ。



先輩が望むなら。僕のこの気持ちが叶うことがないのなら。


僕は、先輩にとって可愛げのある良い後輩でいよう。




 ーー退院日。

「幹樹先輩!こんにちは!」

僕は先輩への気持ちを、どこかに押し込めてお見舞いを続ける。


再度先輩に振られた僕が、毎日お見舞いに来ることに驚いた顔をしていた先輩も、また前のように優しく僕に接してくれるようになった。


退院後も数週間は自宅療養をするように言われた先輩を乗せて、夏生の車は先輩宅へ走り出す。



「自宅療養ですからね。絶対無理したらダメですよ。」  


僕は先輩を見て言う。


「分かってるよ。そもそも今の俺に動ける体力がない。」

ははっと笑う先輩の顔色は、だいぶ良くなってきた。


「ご飯とかは夏生と僕が交代で手伝いに行きますが、何かあったらいつでも言ってくださいね。」


ちょうど年末休みになり、僕も夏生もいつでも動ける状況なのだ。


「ありがと。」



こんなやりとりをしている僕と先輩を、夏生はバックミラーで確認しながら、少し寂しそうな表情を見せた。


でも、僕は。これでよかったと思っている。


先輩への気持ちが溢れ出そうになった時は、夏生に手伝ってもらいながら、ちょっとずつ片付けていこう。



結露で曇る車の窓を眺めながら、そんなことを考えていたー。



ありがとうございました!

実は私シリアスな感じが苦手なんです。笑

頑張れー私ー!って思って書いてます笑。


これからも、よろしくお願いします!

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