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太陽の人と、日陰の僕  作者: ことね
東京での、僕たちについて。
39/69

先輩の痛み

Ep39です!

よろしくお願いします⭐︎

 僕は、幹樹先輩に伝える。

「僕、先輩のことが好きです。……僕と付き合ってくれませんか?」



…その瞬間、幹樹先輩の目から光が消えるのが分かった。


 

「……お前は俺と違うだろう。」

か細い声を、僕はなんとか捉える。


「違う?」

「俺はゲイだけど、春輝は違うだろう。」

先輩はずっと目を背けている。


「なんですか、それ。…僕が先輩を好きな気持ちと、何か関係ありますか?」

僕は思わず口調を荒くする。


「……大ありだよ。」

先輩は吐き捨てるように言う。


「悪いがお前とは付き合わない。」


「僕がゲイじゃないから、僕と付き合ってくれないんですか?……それとも、僕のことが嫌いだからですか?」


「俺は春輝を可愛い後輩としか思えない。それだけだよ。……春輝。お前は他の幸せがあるはずだよ。」


諭すような優しい口調で言う先輩の目は、ようやく僕を捉える。


幹樹先輩は、そのまま振り向かずに帰っていく。



 その日から数ヶ月。

 僕は諦めずに幹樹先輩にLINEやら電話やらをしているが「仕事が忙しい」とか「しばらく会えない」の返事のみ。最近では既読スルーが増えている。


これは、拒絶か。


「俺とは違う」なんて意味の分からない言葉を並べられて、付け足されたような「後輩としか思えない」と言う断り文句。そんな振られ方をして僕は相当傷ついているのに、既読スルーは、流石に堪える。


仕事帰りに街を歩くと、煌びやかなイルミネーションが飾られている。

告白が成功していれば、今僕の隣には先輩が居て、このイルミネーションを一緒に見ていたのだろうか。


そんな夢物語に耽って、帰宅する。


携帯には、夏生からの着信があり、掛け直すと久しぶりのご飯のお誘いだった。




「久しぶり。」

お互いに挨拶を交わし、心と身体を温めるために鍋を食べる。


「あっつ!!」

熱々のお汁を口にしながら野菜と肉を頬張る。

この瞬間が幸せだ。


近況報告をし合う。


「…僕、幹樹先輩のこと諦めた方がいいのかな。」

ふと、思ったことを口にしてみる。


「はぁ?なんで。」

夏生は素直に驚く。


僕は、これまでの経緯を説明する。

「でさ、最近は音沙汰がないし。迷惑なのかもなって思って。」


「まぁ、数ヶ月その状態じゃ、そのまま想い続けるのもしんどいよな。」

夏生は苦笑いをして言う。


「そう。」

「でもさー。俺、幹樹先輩の恋愛対象が同性とかそう言うの分からんけど、幹樹先輩は、春輝のことを特別可愛がっていたと思うよ。だから、お前が先輩のことを好意的に想ってるの気がついた時も、お似合いだなって思った。」


「そうだったんだ。」

「うん。だからさ。なんか先輩にも事情があるのかなって。」


夏生は考える素振りを見せる。


「……事情?」


「うん。傷つくのが怖いんじゃないかな。」

夏生の言葉を受けて、告白した時のことを思い返す。


先輩は、怯えた子供みたいに表情が強張っていて、臆病な様子を見せていた。


「確かに。僕先輩の事情を聞いたことないな。」

「聞いてみなよ。お前も、これ以上傷つきたくないって思ってるかもしれないけど。……先輩と一緒に居たいんだろ?」


「うん。」

「だったら、ちゃんと向き合え。」


その言葉で勇気が出る。


「ありがとう。……ねぇ、お願いがある。僕の連絡返さないだろうから、夏生から先輩に連絡してもらえないかな?」


僕のお願いを、夏生は快く引き受けてくれる。


「任せとけ!!」



ありがとうございました!!

明日も引き続きよろしくお願いします!!

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