ようやく掴み取った成果。そして溢れ出す想い。
EP38です!
今日もよろしくお願いします!
東京に戻った僕は幹樹先輩と会う約束を取るために電話をする。
「もしもし」
『もしもし。』
返答の声はどこか覇気のない声だった。
「先輩?……疲れてます?」
『いや、元気だよ。』
「なら、いいですけど。東京に戻ってきました。」
『あーおかえり。後輩元気だった?』
「はい!………」
僕は帰省の時の話を披露した。
『いい気分転換になったんだな。』
「はい。仕事も頑張ります。」
『うん。』
「幹樹先輩、再来週の日曜日空いてますか?」
『空いてるよー。』
「ご飯行きましょ!」
『いいね、行こう!何食べる?』
先輩との約束を取り付ける。
これで、休み明けの仕事も気合いが入る。
自分らしさを少し明確に出来た僕は、軽やかな足取りで書店は向かう。
僕は、自分が用意した内容を自信を持って担当者に伝える。
「……ぜひ、よろしくお願いします。」
頭を下げる僕に、担当者は承諾する。
「分かった。やってみましょう。」
初めて仕事の成果が出た瞬間だった。
僕は心の中で飛び跳ねて喜ぶ。
「ありがとうございます。」
「陰山さん。ついでにこういうのもどうでしょうか。」
担当者は、さらに我が社の商品が売れるような提案を示してくれる。
「ぜひ、検討させてください。」
「はい。よろしくお願いします。」
会社に戻ると、他の同僚が仕事での成果報告をしている。僕よりもいくつもの仕事を成し遂げて来た同僚だ。
……もしかすると、僕のこの成果に意味はないのかもしれない。そう思うと、一気に気持ちが沈む。
「お疲れ様です。」
僕は上司に成果報告と、書店からの提案を相談する。上司は僕の初めての成果に喜んでくれて、先輩や同僚からも賞賛の声がかけられる。……だけども、みんなから遅れての成果に、恥ずかしくなる。
「…ありがとうございます。」
……みんなに追いつくように、次の仕事に取り掛かかろう。そう思って仕事を始めた僕のところに近藤さんが来る。
「お前なんで喜ばねーの。」
その言葉に僕は驚く。
「え?」
「だから。初めて仕事で成果出したんだろう。なんで喜ばないの?」
近藤さんは不思議そうだ。
「他の同僚や同期よりも遅く成果が出たから……。なんか素直に喜べなくて。」
「お前。出来ていないことに目を向けて、出来たことを当たり前と思ってるうちは、成長しないぞ。」
近藤さんの目は真面目だ。
「え?」
「努力して出来たなら喜べ。んで、次も頑張る糧にする。んじゃないと、自分がしんどくなる。……俺も、そうだったから。」
今や若手のエースと言われている近藤さんも、僕と同じ時期があったのか。
「…はい。」
「よくやったな。おめでと。」
「ありがとうございます!」
僕は心の底から笑う。
近藤さんは、何度も頷いた。
そして、9月上旬。幹樹先輩と会う。
久しぶりに会った先輩はやはりどこかやつれている。
それでも、こうして一緒にご飯を食べている時は元気に笑う。その様子を見て僕は少し安心した。
別れ際。僕は先輩におねだりをする。
「幹樹先輩。次は先輩の家に行きたいです!」
「あ。そうだったなー!家で焼肉するか!」
「はい!」
僕の要望に優しく応える先輩に、僕の積もる想いが溢れ出すー。
「幹樹先輩。」
「ん?」
「僕、先輩のことが好きです。……僕と付き合ってくれませんか?」
ありがとうございました!!
告白、、!どきどき!!!
明日もよろしくお願いします⭐︎




