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太陽の人と、日陰の僕  作者: ことね
東京での、僕たちについて。
38/69

ようやく掴み取った成果。そして溢れ出す想い。

EP38です!

今日もよろしくお願いします!

 東京に戻った僕は幹樹先輩と会う約束を取るために電話をする。


「もしもし」

『もしもし。』

返答の声はどこか覇気のない声だった。


「先輩?……疲れてます?」

『いや、元気だよ。』

「なら、いいですけど。東京に戻ってきました。」

『あーおかえり。後輩元気だった?』

「はい!………」


僕は帰省の時の話を披露した。

『いい気分転換になったんだな。』

「はい。仕事も頑張ります。」

『うん。』


「幹樹先輩、再来週の日曜日空いてますか?」

『空いてるよー。』

「ご飯行きましょ!」

『いいね、行こう!何食べる?』


先輩との約束を取り付ける。

これで、休み明けの仕事も気合いが入る。


 自分らしさを少し明確に出来た僕は、軽やかな足取りで書店は向かう。


僕は、自分が用意した内容を自信を持って担当者に伝える。


「……ぜひ、よろしくお願いします。」

頭を下げる僕に、担当者は承諾する。


「分かった。やってみましょう。」

初めて仕事の成果が出た瞬間だった。

僕は心の中で飛び跳ねて喜ぶ。


「ありがとうございます。」

「陰山さん。ついでにこういうのもどうでしょうか。」

担当者は、さらに我が社の商品が売れるような提案を示してくれる。

「ぜひ、検討させてください。」

「はい。よろしくお願いします。」


 会社に戻ると、他の同僚が仕事での成果報告をしている。僕よりもいくつもの仕事を成し遂げて来た同僚だ。


……もしかすると、僕のこの成果に意味はないのかもしれない。そう思うと、一気に気持ちが沈む。


「お疲れ様です。」

僕は上司に成果報告と、書店からの提案を相談する。上司は僕の初めての成果に喜んでくれて、先輩や同僚からも賞賛の声がかけられる。……だけども、みんなから遅れての成果に、恥ずかしくなる。

「…ありがとうございます。」


……みんなに追いつくように、次の仕事に取り掛かかろう。そう思って仕事を始めた僕のところに近藤さんが来る。


「お前なんで喜ばねーの。」

その言葉に僕は驚く。

「え?」

「だから。初めて仕事で成果出したんだろう。なんで喜ばないの?」

近藤さんは不思議そうだ。


「他の同僚や同期よりも遅く成果が出たから……。なんか素直に喜べなくて。」


「お前。出来ていないことに目を向けて、出来たことを当たり前と思ってるうちは、成長しないぞ。」


近藤さんの目は真面目だ。


「え?」


「努力して出来たなら喜べ。んで、次も頑張る糧にする。んじゃないと、自分がしんどくなる。……俺も、そうだったから。」


今や若手のエースと言われている近藤さんも、僕と同じ時期があったのか。


「…はい。」

「よくやったな。おめでと。」

「ありがとうございます!」

僕は心の底から笑う。

近藤さんは、何度も頷いた。


 

 そして、9月上旬。幹樹先輩と会う。

久しぶりに会った先輩はやはりどこかやつれている。


それでも、こうして一緒にご飯を食べている時は元気に笑う。その様子を見て僕は少し安心した。


別れ際。僕は先輩におねだりをする。

「幹樹先輩。次は先輩の家に行きたいです!」

「あ。そうだったなー!家で焼肉するか!」

「はい!」


僕の要望に優しく応える先輩に、僕の積もる想いが溢れ出すー。


「幹樹先輩。」

「ん?」


「僕、先輩のことが好きです。……僕と付き合ってくれませんか?」

ありがとうございました!!

告白、、!どきどき!!!

明日もよろしくお願いします⭐︎

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