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太陽の人と、日陰の僕  作者: ことね
東京での、僕たちについて。
36/69

自分らしさを考える。

Ep36です!

いつもありがとうございます!!

今日もよろしくお願いします。

 次々に成果を出す同期や先輩を見ながら、僕は考える。…どうしたら、僕も仕事の成果を上げられるのか。もうこうして考えるのは何十回目だろうか。


僕は答えのない問いをずっと考えているような気分になる。それは、とてつもなく途方に暮れる。


「陰山。」

入社当時からお世話になっている先輩の近藤さんに声をかけられる。

「お疲れ様です。」

「これから昼休みか?」

「はい。」

「じゃあ、一緒に食べるか!」


僕たちは社内食堂に行く。


先輩は好物の生姜焼き定食を、僕は自前のお弁当を食べる。


「最近陰山お弁当作ってるんだな。」

「はい。元々料理が好きで。健康のためにも内勤の時には作ろうと思って。」

僕は淡々と応える。

「料理好きなんだ。通りで美味そう!!」

先輩は物欲しそうな顔でお弁当を覗く。


「……どれか食べます?」

「うん!ありがとう!」

なんと素直な先輩なのか。僕は思わず笑う。

そんな僕を見て、先輩は優しく言う。


「お前、最近元気なくない?」

「そうですかね?」

「うん。…仕事の成果を気にしてるのか?」


僕はひと息ついてから話す。


「…まぁ。……近藤さんに教えてもらったことをやってみたり近藤さんの営業の仕方を真似してみたりしてるんですけど、上手くいかなくて。僕だけ全然成果が出ないので、何が足らないんだろうって考えてるんですよね。……答えが出ないんですけど。」



悩みを言葉に出すと、食欲が無くなる。僕は箸を置く。


先輩は少し考える素振りを見せてからゆっくり口を開く。


「俺の真似しても意味ないんじゃないかな?」


「え?」

「だってそれはそうだろう。お前と俺は別の人間。性格も違えば人柄も違う。俺は、俺自身がしっくりする方法で営業をしているだけだしな。」


「僕自身がしっくりする方法。」

……どんな方法なんだ。考えると頭が痛くなる。


「難しく考えすぎるのはお前の悪いところだよ。営業は、自分をどう売り出すかだ。

お前は俺になろうとするな。お前はお前だ。」


先輩の言葉に、過去に幹樹先輩から同様の言葉をかけられたことを思い出す。


「陰山。お前にとってお前らしさってなに?」

先輩は真っ直ぐに僕を見る。


……僕は、答えられない。


「その意味、考えてみな。」

先輩は僕の背中を押した。


「はい。」


残ってるお弁当を見て先輩は笑顔になる。

「食べないの?もらっていい?」

「はい。どうぞ。」



 昼休みが終わり、午後の勤務に勤しんでいると、先輩が僕のデスクにバームクーヘンとジュースを置く。


「さっきお弁当もらったから。」

「…ありがとうございます。」

「たまには息抜きしろー!!」


先輩は、僕を気にかけてくれていて元気づけようとしているのだと分かる。


「はい。ありがとうございます。」


僕なりに、先輩から問われた、僕らしさを考えてみようと思った。


ありがとうございました!!

明日からも頑張りましょう。

これからも、よろしくお願いします。

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