本格的な就活。
EP29です!
よろしくお願いします!!
ごゆっくり。
4年生になった。
オーキャンスタッフは、立川をリーダーに据えて今年度の活動をスタートさせている。毎年恒例になった新入生歓迎イベントも成功し、今年度のオーキャンスタッフは、5人入った。
今年入ったメンバーの中には、僕に憧れてこの大学に来た学生もいるようで、なんだか恥ずかしい。
部室の様子を見守っていると、みんな協力して上手くなっているようだ。2年生になったみんなも張り切っている。
「いい感じだな。」
夏生と3年生を褒めてみる。
「はい!来月の夏合宿、楽しみにしておいてください!」
元気いっぱいの彼らを見ながら、僕たちは就活の準備を進める。
東京で就職するためには、就活も東京で行う必要がある。オンラインでの面接をやってくれる企業もあるが、最終面接に近づけば近づくほど、東京に行かなければならない。お金も時間もかかる。……それでも、幹樹先輩に会うため。
「お前次東京に行くのいつ?」
夏生が僕に問う。
「んー来週だな。この時は2社面接があるから3泊ぐらいする予定。」
「お、なら俺も一緒に行っていい?ちょうど説明会と面接があって。」
「うん。もちろん。」
翌週。
僕たちは夜行バスで東京に向かい、荷物を持ちながら移動をする。
お腹が空いて仕方がないので、朝からやっているチェーン店で朝ご飯を食べてお腹を満たす。
ビジネスホテルにチェックインをして、荷物を片付ける。僕たちはホテルで面接の準備を進める。
「そういえば、幹樹先輩に東京で就活してることを伝えた?」
夏生が僕を見る。
「いや……言ってない。」
「なんで?!」
夏生は驚く。
「だって、東京に行くって約束を信じてるのは僕だけだろうし。迷惑かなって。」
「そうかー?嬉しいと思うけどな。」
「それでも僕には先輩に東京で就活していることは言えないよ。……もし拒否されたらショックだし。」
僕はボールペンを握りしめる。
「そうか…」
「もし東京で就職が決まったら、先輩に言うよ。」
「おう。頑張って内定もらおうな。」
「うん。」
僕たちは、翌日から黒のスーツを身に纏い、それぞれの企業へ足を運ぶ。
地元へ戻った頃には、気力がなくなっていた。
着の身着のままベッドにダイブする。
このまま意識を手放そうとしていた時、携帯に着信が来る。
「幹樹先輩?」
僕は電話に出る。
「もしもし。」
『もしもし。春輝、元気?』
「はい。…就活が忙しいですけど。」
『今が頑張りどきなんだな。』
「はい。…あ、なんかありましたか?」
『え?』
「や、先輩から電話なんて久しぶりだから。」
『特に用はなくて。春輝の声が聞きたかった。』
「そうなんですね?」
『うん。最近仕事忙しくてさ。家帰ってぼーっとしてたら、春輝の顔が浮かんで。』
「嬉しいです。僕も先輩と話せて元気出ます。」
それから僕と先輩は15分ほど話をして電話を終了した。
就活の話を聞かれて、僕は曖昧に濁してしまった。
今は、先輩に胸張って会えるように頑張ろう。
いつもありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします。




