過去と向き合う。②
EP27です!
いつもありがとうございます。
ゆっくりしてください!
夏合宿が終わり、僕たち3年生がトップになると今まで以上に責任がのしかかる。それでいてオーキャンの実施回数は増えていく。学内に向けた日々の活動報告等々の活動。
今は僕たち3年が、スタッフをまとめて活動の指揮を取り成果を出さなければならない時期。
……なのに。
「こんなんじゃ、先輩たちに顔負けできない。」
僕は頭を抱える。
「いやお前が悪いわけじゃないだろう。」
夏生は言う。
その言葉に中島と立川が同意するように頷く。
「どうせただの嫉妬でしょ。ガキなんすよ。」
立川は怒る。
「冬。気持ちは分かるが、今は解決策を考えよう。」
夏生は諭すように言う。
「あ。ねー、先輩たちに頼むのはどう?」
中島は思いつく。
「いや、迷惑だろ。」
僕は即座に否定する。
「そういうところだよ。絶対、叶先輩とか来てくれると思う。頼ったら喜んでくれると思うし。」
さすが、先輩大好きな中島だ。
「…そうしようか。助けてもらおう。」
夏生も同意する。
「うん。」
僕も頷く。
立川も安心した顔をしている。
夏生が早速、大城先輩たちに連絡をしてくれる。
先輩たちが部室に顔を出したのは4日後の金曜日だった。
「おっすー!遊びに来たよー!」
大城先輩が元気よく声を出す。
兒玉先輩と梅田先輩もいる。
「幹樹には連絡してるから。電話してみな。心配してた。」
こそっと、梅田先輩が僕に言う。
「ありがとうございます。」
先輩たちが来て、仕事はするようになった彼らだが、やはり僕を厄介払いをしてくる。しかも分かりにくく僕に嫌がらせをしているのだ。
それでも聡い先輩たちは、僕に対しての態度や言動で嫌がらせをしていることに気づいたらしい。
先輩たちは、仕事の休みに合わせながら、引き続き様子を見てくれると言ってくれた。
家に帰って、幹樹先輩に少し緊張しながら電話を掛ける。
『もしもし。』
久しぶりに聞く先輩の声に、僕は安心する。
「先輩、お久しぶりです。元気ですか?」
『久しぶり。元気だよ。春輝は…なんか大変そうだな。』
「はい……。」
今回の経緯を説明する。
『まぁ、確かに元々春輝は格好いい顔してるから、イメチェンするだけでモテるだろうなぁ。……それで先輩をイビルとかダセェな。』
「……はい。でも。僕のせいで、オーキャンスタッフがバラバラになってて。僕、リーダーなのに。」
先輩と話をしていて泣きそうになる。
『お前それは違うだろ。お前のせいじゃないし、お前の味方は沢山いるんだろ。こういう時の仲間なんじゃないのか?』
「…はい。」
『お前はひとりじゃないだろう。』
先輩の声は、とても優しくて。
僕の頬に、涙が伝う。
「幹樹先輩…。」
『ん?』
ーーー会いたい…。
そんな言葉を告げそうになり、飲み込む。
「ありがとうございます。」
『うん。もちろん俺もお前の味方。大丈夫。絶対上手くから。』
「はい。」
僕は必死に涙を拭いて、明るい声でその後のやり取りを終える。
頑張って、何とかしないとと思って気を張り詰めていたけれど。思ったよりも僕の心は限界のようだ。
夏生が手当てをしてくれた左腕を見る。あれから、自分でも消毒をして包帯を巻くことで、傷をつけることが減った。
でも、夜になると過去のいじめのことを思い出して、胸が苦しくなる。無性に自分を傷つけたい衝動と、この苦しみから逃れたい気持ちが合わさって、包帯の上から掻きむしる。
僕は夏生の言葉と幹樹先輩の言葉を思い返して、なんとか自分を保つ。
ーー大丈夫。僕はまだ、何とかなる。
そう言い聞かせて、眠りにつく。
ありがとうございました!!
これからも、よろしくお願いします⭐︎




