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太陽の人と、日陰の僕  作者: ことね
僕と先輩の出会い〜大学生活について
20/69

先輩と最後の夏合宿②

EP20です!

いつもありがとうございます。

ごゆっくり、お楽しみください。

 昨年と同じく、みんなと一緒にご飯を作ったり、レクリエーションをしたりする。午後のレクリエーションでは、今年入った1年生の振り返り、困り感等を話し合う。


僕は、1年生3人のうち1人、橋本(はしもと) (らん)さんが気にかかる。グループワークでも自己紹介でもあまり話したがらない大人しそうな女性。他の2人の1年生がとても元気なキャラクターであるから、より気になるのだろう。


やはり、自由時間になっても彼女は1人で過ごしている。他の2人が声をかけてくれているが彼女は困った様子だった。


まるで、僕の中高時代のようだ。


少し彼女の様子を伺っていると夏生と中島がやってくる。


「あの子、気になるよね。」

中島は心配そうに言う。

「うん。オーキャンスタッフになってからも、なかなか他の人たちと仲良く出来ていないみたいだし…。」

「……まるで、春輝みたいだな。」

「え?」

夏生の言葉に振り向く。

「俺のおかけだなー!」

彼はふざけたように笑う。

「あぁ、感謝しているよ。」

僕もふざけて返す。


僕と夏生を見て、中島は笑う。

「蘭ちゃんも、ほかの2人と仲良くなって変わってくれたらいいね。」



 ーー2日目の夜。

 夏らしいことをしよう、という4年生を送るイベントを行う。


3年生が用意してくれた花火やスイカ、みんなで作った焼きそばなどを持って、それぞれが楽しむ。


「スイカ割りしよーぜー!」

梅田先輩がスイカと棒を持って同期の先輩たちのところへ行く。

「いやそれ海でやるやつ」

幹樹先輩は笑う。


「えーいいじゃん!やろーよー」

駄々をこねる梅田先輩に、他の先輩たちは仕方なく同意する。


スイカ割りをして、一緒に食べて、花火をして、笑い合う先輩たちが、とても楽しそうで。


「よかった…。」

心から安堵していると、幹樹先輩に声をかけられる。


「春輝、写真撮ろうぜ。」

気がつくと、すぐ横に先輩が居て、携帯のカメラが僕たち2人を捉えている。


……やっぱ先輩格好いいな。

「僕で、いいんですか?」

ふと、思ったことを言う。

「春輝がいいの。」

先輩の真っ直ぐな目が、僕を捉える。とても嬉しかった。

心の中で喜んでいると、他の4年生の先輩たちも集まってくる。


「私も春輝くんと写真撮りたい!」

「俺も!」


夏生だけでなく、先輩たちにも僕は救われていた。本当に感謝をする。



 僕の持っていた線香花火が消える。ー花火を終えた静かさは、どこか僕の心と似ていた。


……やっぱ、寂しいな。胸が詰まる気持ちをどうにか治めたくて、あの会議室のような部屋に行く。


「はぁー…。」

ため息を落とす。


「やっぱこの部屋に居た。」

声の主は幹樹先輩だ。


「ーーありがとな。」

「こちらこそ、ありがとうございました。」

心の中が空洞だ。どんどん枯渇していく感覚。


「何泣きそうな顔してるんだ。卒部しても先輩と後輩に変わりはないだろう。」

「…はい。」

少し気が楽になる。


「これからもよろしくな、春輝。」

先輩な笑顔は、相変わらず眩しかった。


毎日EP投稿が続くとは思いませんでした笑

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。

これからも、よろしくお願いします。

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