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太陽の人と、日陰の僕  作者: ことね
僕と先輩の出会い〜大学生活について
18/69

夏合宿に向けて。

Ep18です!

いつもありがとうございます。

ごゆっくりお楽しみください!

 7月。

 僕たちは次の夏合宿の準備に追われていた。この夏合宿で幹樹先輩たちは卒部となる。先輩たちへのサプライズイベントを僕たち2年生が考えることとなっている。


先輩たちへのサプライズイベントは、夏生の提案でこれまでのイベント活動で撮った写真を、先輩一人ひとり動画にまとめて、その後感謝の言葉を僕たちが伝えていくこととなる。


4年間の活動写真となると、結構使える写真が溜まっているものだ。僕たちが知らない先輩たちの姿も映されている。


同期が4人しかいない学年で大変なこともあっただろうけれど、写真で見る先輩たちはいつも一緒に協力しあっていて、それでいて楽しそうだ。


「やっぱ、先輩たち凄いな。」

思ったことを口にすると、中島は同意する。

「ね。尊敬する。私たちも先輩たちみたいに頑張りたいね。」

「……うん。」


僕と中島が話しながら作業を進めていると、部室のドアが開く。


「よー!みんな元気かー?」

勢いよく声をかけるのは幹樹先輩だ。


僕たちは慌てて作業しているパソコンを閉じる。


「幹樹先輩、お疲れ様です。」

「お疲れ様。夏合宿の準備、大変だろう。他のみんなは??」

先輩は部屋を見回す。


「今日は、集まる予定がなくて。2年のみんなと作業してたんですけど。少しだけ中島と僕だけ続きをしたくて残ってました。」


「あ、そうだったんだ。で?2人はこの後どーすんの?」

先輩の言葉に、中島はこれからバイトがあることを伝えて部室を出る。


「お前は?」

先輩に聞かれて、素直に答える。

「…暇です。」


僕の言葉に、にかっと笑った先輩は「なんか食べ行こ!」と誘う。


「…はい!」


先輩と僕は、大学近くの焼肉屋に入る。

肉を目の前にして、僕の腹の虫が疼く。


先輩と一緒に肉を焼き、頬張る。


「うん!上手い!!」

僕たちは歓喜を上げる。


僕は次々と肉を食べていると、先輩の手が視界に入る。その手は、どうやら僕の前髪を触っているようだ。


「……ん?」

僕は、先輩を見る。


「春輝、さっきから前髪がタレにつきそう。」

そう言って、先輩は僕の前髪をかきあげる。

僕の視界が鮮明になる。


「……すみません。」


「お前、なんでいつも長い前髪で顔隠してんの?」

先輩は、率直に尋ねる。


「……や、特に理由はないというか……。おでこ出しても似合わないだろうし、目立つし…。」


「なんで。お前こんなに整った顔してるのに。絶対似合うのに。」



「僕、幹樹先輩みたいに格好良くないし。」

「でも、そんな幹樹先輩みたいになりたいんだろ、春輝は。」

先輩はニヤニヤ笑っている。


「まぁ、そりゃ、なりたいですけど。」

口ごもる僕に、先輩は言う。


「お前はもっと自信を持て。前髪、あげただけでも絶対印象変わると思う。……あと、そのメガネ。コンタクトにしたら、いいんじゃないか?」


「……はい。」

「何事も挑戦だー!その勇気が出たら、やってみな。」


先輩はそう、あっけらかんと笑って沢山の肉を口の中に入れた。


「うん!上手い!」

先輩のその食べっぷりは、見ててとても気持ちがよかった。


ありがとうございました!

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