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0話 君に捧げる詩
「今日も雨だね。」
僕はそう呟きながら寝ている彼女の横顔から目を逸らす。
ふと窓の向こう側を見ると、雀たちが屋根の下で雨を凌いている光景が見えた。
今年も梅雨の季節がやって来て外は生憎の空模様だ。
「ねえ見てみて、今回のお話はかなり自身があるんだ~。」
僕はそんなことを言いながら家から持ってきた自作の小説を取り出した。
「今日のお話は気に入ってもらえるかな~。」
そして今日も寝ている彼女の横で自分で書いた小説の読み聞かせを始めた。
呟逸雀凌光景梅雨生憎
「君に捧げる詩」2025/3/5より連載開始です!
宜しくお願い致します!