表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/76

7

そう思われるのも、仕方ないとは思う。

私がずっと生理不順だったことも、今もまだ不安が尽きないことも、知らないのだから。




「二十歳の男の子を、しかも将来有望な男の子を掴まえて、即妊娠とか上手くやったよね。

てか、妊娠早すぎない?

妊娠3ヶ月って、本当に一成君の子なの?」




「うん、中田部長の子で相違ない。」




「そっか、オバサン処女だったんだもんね?

処女だから避妊するの知らなかった系?」




「知ってたけど・・・。」




どう言ったらいいのか分からず、苦笑いしか出来ない。




早く帰りたいところだけど、ここで変に対応すると後で問題が大きくなるのも考えられる。

何事も、早め早めに対処するのが1番良い・・・。




どうしようかなと、悩んでいると・・・





「瑠美!!」




と、一成の声が私を呼んだ。





振り向くと、一成が嬉しそうに・・・でも心配そうな顔をしながら私の所に来た。




「瑠美のこと本社で見掛けたって、今ラーメンの人から聞いたんだよね!

体調、大丈夫?」




「うん、気持ち悪いけど・・・。

病気ではないって分かって、それもあるかも。

帰りは副社長の車って言ってくれたけど、電車で帰るよ。」




「ねぇ、一成君、本当にこんなオバサンでいいの?」





秘書課の若い女の子が、不満そうな顔と声で一成に聞いた。

一成は・・・なんというか、キョトンとした顔で女の子を見て・・・





「オバサンって?」




「この人、“伊藤”だっけ?」




「今日入籍したから、“中田”になってるよ?

婚姻届出した時に他の手続きもしてきたし。

あ・・・銀行とか、瑠美免許も持ってるからそういうのもあるか!

住所そろそろ変わるし、その時じゃダメなのかな?」




「・・・何が良かったの?

この人、何が良かったの?

6歳も上だしさ、顔だって・・・最近化粧して髪型も変えたから見れるようにはなったけど、言う程可愛いわけでもないし。

何がいいのか謎なんだけど。」




若い女の子が怒った顔で、私を睨み付ける。

それにはもう、本当に苦笑いしか出来なくて・・・。




どうしようかと、悩み続けていると・・・




一成の太い腕・・・




“KONDO”のウェアを腕捲りしている、太くてツルツルの腕が・・・




後ろから私のお腹に回り、優しく抱き締めた。





そして・・・





「瑠美以外に誰がいるのか知らないくらい、俺ずっと瑠美のこと好きだからな。」





そんなことをサラッと言って・・・





「ずっと好きだったから、俺。

小学校1年生の時からずっと好きなんだよね。

その時から、ずっと追い続けてるから。」




大きな手で私のお腹を、下腹部を優しく撫でる・・・。




「やっと、結婚できたんだ。

だから瑠美に・・・瑠美とお腹の子に酷いこと言わないでよ。」




優しく撫で続ける一成の手と、私の頭の後ろや背中に感じる、一成の大きな身体を感じながら・・・




目を閉じる・・・



























「俺、やっと瑠美の“旦那さん”になれて、この子に“お父さん”にして貰えるんだから。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ